未だによく思い出しては1人で致すあの人のことをここに記す(友人本人に読まれたらバレるかもしれないが、それ以外の仲間にはバレないであろう程度にフェイクを入れている)
高校時代の友人で、在学中よく一緒にゲームをして遊ぶ仲間の1人。卒業後進路は別れたが、そいつとはたまに会って遊ぶ仲だった。
正直言って高校時代から、掘れないかなーとうっすら思ってはいた。しかし友人関係が壊れるのは嫌だし、なにより恋愛感情とかそういうものでもなく単に一度やってみたいというだけだったので、そんなノリで体の関係だけ迫るのも申し訳ないなとおもって何も言わずたまに妄想をネタにするくらいであった。
(ちなみに男を抱きたいと思ったこと自体人生でそいつだけで、実際抱いたのも彼が最初で最後だ)
高校卒業後何年かして、仲間で集まって飲み会が催された。大騒ぎしながら飲みまくり、今何軒目かもわからなくなってきた頃、1人が男同士で口で致したという話を始めた。大学入学から奔放に遊び回り始めたやつで、割と軽いノリで男性とも遊んでみたとのことだった。
その話を聞いていた友人が、「一度掘られてみたい」と言い出した。付き合いたいとかではない、誰か俺を掘ってくれと酩酊しながら叫ぶ友人、冗談だととらえゲラゲラと笑う仲間たち。
しかしこの時、俺は完全に酔いが醒めていた。仲間うちでも俺以上に友人を知る者はいない。直観していた。こいつは、俺に対して言っている。
酔っ払った友人がトイレに行くタイミングで、俺も席を立った。友人は個室で派手に嘔吐していた
ひとしきり吐いて口を濯ぐ友人の横に行き、言った
「おい、掘りに来たぞ」
友人はだいぶ驚いた顔をして
「シラフの時にまた来てくれ」
と言い、
「行動が早すぎる」
と付け加えた。股間はバキバキに臨戦体制だったが、俺も少し冷静になり、一度矛をおさめることにした。
たぶんこの時OKされていたらゲロの臭いとセットの記憶が残り、10年使える思い出にはならなかったと思う。
ともかくその時はそれで終わって、俺たちは仲間のもとに戻っていった。
結局飲み会は朝まで続き、始発にのってそれぞれ帰宅の途についたが、俺はガラガラの電車の中で友人への恋文ならぬ果たし状をしたためていた。
もはや友人の発言すらどうでもよく、チラリと可能性を見せられてしまったために収まりがつかなくなった俺の気持ちと股間が問題であった。
簡潔な果たし状に対して、すぐに返ってきたメールの文面は煮え切らない様子であったが、しかしそれがかえって今の俺とのやりとりを友人が楽しんでいることを確信させた。
「ヤレる。まちがいない」
メールでのやりとりを経て、決戦の日時と場所が決まった。詳細は伏せるが、とにかく俺と友人は、その時、2人きりで密室にいた。
部屋に入って荷物を置きベッドに2人で腰掛け、俺が「あの飲み会以来1週間以上ヌイていない」と言うと友人も全く同じことを言って唇を重ね舌を絡めあった。
そこから先およそ2時間、ほとんど言葉はなかった。俺は、友人を抱きたいと思った日からその時に至るまで、妄想していたあらゆることをぶつけた。友人は俺を受け止め、受け入れながらも俺に挑んですらきた。お互いがここ数年何を思って生きてきたのかが手にあるように理解し合えた。俺は何年も友人を抱くことを願っていたが、友人とまた俺に抱かれることを意識していたのだ。俺たちは数年間によってこの時間が充実し、またこの瞬間のために今までの数年間が消し飛んでいくのを感じた。
中に1回、口に3回の全ての瞬間はまさに人生の絶頂であり、その代償として青春のフルゲージは消し飛んだのかもしれない
余韻に浸る中で俺は
「またしたいな」
と言ったが友人はうーんとだけ言って即答しなかった。俺はその様子を、強い拒絶と受け取った。
行為自体はお互いにとって100点満点をつけられるものだったと思うのだが…ともかく俺は友人のその態度を尊重することにした。
そうして俺と友人との決戦は終わった。俺は帰ってから思い出してもう2回ヌイた。
その後、なんだかんだでプチバトルとリターンマッチがあり、結果俺と友人との話は完全に終わってしまうのだがその件はいずれ気が向いたら書こうと思う。
しかし、今もし友人が受けてくれるなら、俺はすぐに再戦を申し入れたいと思っている。友人が何かのきっかけでこの記事を読み、俺のことに気づいて連絡をくれたら…そんな女々しい思いも込めて、今夜は筆をおくことにする