ストーリーを読むことに何週間も熱中して、読み終わった時はあまりの衝撃で放心してしまった。
好きなキャラクターがこういう場所にいたら、こういう展開になっていたら、他のキャラとこういう会話をしたら…などたくさん妄想して毎日幸せな気分になっていた。
既に投稿されている二次創作を片っ端から読んで、私もこんな風に心を動かす絵を描きたい!と思って、寝る間も惜しんで絵の練習をした。
当初はSNSをやっていなかったが、まずは上達のために頑張ろう思っていたので、そこそこ長い間、誰からの評価がなくても気にならなかった。
しかしTwitterを始めて投稿を重ねるうちに、もっと評価されたい、いいねが付くと認められた気持ちになって嬉しい、反応が少ないとなんだか駄作に思えて不安になる…といった感情の起伏がだんだん大きくなっていくのを感じた。
描いてるときも「こんなに頑張って描いてるのに評価されなかったらどうしよう」「一番TLに人が多い時間帯に投稿したいから急がなきゃ」「いいねの自己記録更新したいな」など、人からの評価で頭が一杯になっていた。
自分が描きたいから描いているのか、評価されたいから描いているのか、だんだん曖昧になってきた。
そして最近…ウケそうな題材をチョイスして、可愛いセリフをキャラに言わせて、それっぽく仕上げる…という制作過程になってしまった。
きっと二次創作のネタを探すだけになるので、原作を読み返すこともしなくなった。
あれほど好きだったのに…。
原作が好きで好きで、溢れる気持ちを抑えきれなくて二次創作を始めたのに、だんだんおかしくなってしまった。
評価も下がっているような気がするし、いいねがたくさん付いたときしか幸福感を得られなくなった。
他人からの評価は自分ではコントロールできないので、予測ができない曖昧なものに囚われて、一喜一憂が激しくなっていった。
少し前、プッツンと糸が切れたように、筆を持てなくなった。他のことをする気力もなくて、ぼーっとする時間が増えた。
直近で自分の描いた絵を見返すと、なんだかひどいものに見えた。いいねが少ないからとかではなく、本来自分の描きたかったものではないからだ。
SNSを始める前や始めたばかりの頃の絵を見ると、「このシュチュやっぱり萌えるな」とか「この表情を描きたかったんだよな」とか自分の意思を何かしら感じるのだが、最近の絵は「評価されそうだと思って選んだシーンの集合体」に見えてしまった。
絵を描かない日々が久々で、Twitterを開くこともなく色々と考えていたのだが、もう一度まっさらな気持ちで原作を読み返したいと思った。
それでも二次創作や評価のことが頭から離れないなら、私はもう承認欲求に取り憑かれてしまったか、もしくは原作への愛がなくなってしまったのだと思う。
【追記】
二次創作ではなくSNSのせいだとコメントがありましたが、その通りでした、すみません。
原作を読み返してる最中ですが、二次創作は諦めたくないと思っている自分がいます。
結局バランスおじさん「結局バランス」
ですねおじさん「ですね」
シコれるかおじさん「結局シコれるか」
オリジナル書けよ 字書きだけど二次創作やってたがオリジナルでクリーター支援サイトに登録して月数千円ぽっちだが貰ってるぞ オリジナルの方が更新頻度高くなったよ 実際に金投げ...
サイト作ってみたら? 反応が無くてもいいと思える描きたい絵はサイトに上げてTwitterには反応がもらえると増田が思う絵を上げたらいいんでないの