2020-09-19

俺はゴミだった。機能不全家庭で培った根暗は俺を相当に苦しめた。でも俺は他責しなかった。そして俺は頑張った。いつもうまく行ったわけじゃない。辛い時もあった。周りにも迷惑かけた。できる範囲でがんばった。たまにうまく行った時も調子になったりなんかしなかった。そして周りへの感謝も忘れなかった。謙虚と誠実を忘れずに生きてきた。自信と野心と探究心を失わないように努力した。

そしたら自然に周りに素敵な連中が増えた。俺を慕ってくれる奴も増えた。俺は愛を知った。卑屈は謙虚に変わった。必要なのは自己満足押し付けがましいだけの「気遣い」じゃなく、人を尊重する心に基づいた行動ことだと気づいた。俺は機能不全家庭で身につけたディスアドバンテージを今は感じないくらいに暮らせている。もちろんなくなったわけじゃない。自覚しているからこそ、制御できてるだけだ。

だけど俺の妹はそれが理解できない。

引きこもりの妹だ。

全てを他責し、俺との会話を全て自分への攻撃として受け取る。

俺の存在自体が妹への攻撃なんだと思う。

同じ環境で育ち、同じ能力か、下手したら俺より高い能力を妹は持っている。

そんな妹が引きこもりになり、俺は社会の一員として暮らしている。

その事実が、妹にとっては、苦しいのだと思う。

俺は妹が嫌いだ。卑怯で卑屈で邪だ。であるにもかかわらず、自分被害者であり善良であると信じている。だから妹が嫌いだ。しかし俺は妹を愛している。

だってきょうだいから。たくさんの思い出を共有するきょうだいからあいつを家族として愛してる。

でも最近、愛せなくなってきた。

妹は引きこもり生活が長引いて、肥大した自己内面下で他罰感情ばかりを高めている。

以前はもっと他者と関わろうとする努力とか、就職しようとする努力があった。

たまに会話しても、今みたいに何でもかんでも攻撃と受け取って激昂したりしなかった。

とっくに父と別れて引きこもりの妹を抱える定年間際の母親は、機能不全家庭を築いたバツの悪さからか、妹をまるで腫物のように丁寧に扱う。何をしても否定しない。間違ったことをして、人を傷つけたときすら、それを指導もしない。

いい歳して指導?と思うだろうが、母曰く妹の独善的言動はすべて、遅れてきた反抗期だそうだ。俺からしたらただただ引きこもりを拗らせて、他者とのかかわりを失い、他者への敬意や尊重を忘れ、発生した問題や不満をすべて他責して踏ん反り返ってるにすぎないようにしか見えんのだが、反抗期なのだそうだ。であれば尚更、指導必要なように思う。俺は反抗期はきちんと母親に叱られた。

幸い、うちの両親は親としてはイマイチだが、会社員としてはまともなようで、それなりに稼ぐ。いずれも定年間際ではあるが。

妹が引きこもりなのを知っている父親は、いまだに仕送りを行なっている。

そういうわけで、妹の脛齧りも対応できてしまっている現状だ。

その現状を見て、俺は、妹への愛情を諦めた。母への思慕も諦めた。父への敬意も諦めた。

このまま妹が引きこもりを続けるなら、母も父も現状どおりの支援しかしないのであれば、もう回復は難しいだろう。このまま8050問題へと移行していくだろう。

ちなみに、両親に対しても個別問題点は指摘している。しかし、両親は妹を庇いたがる。闇雲に。俺が悪いのだという。俺は、あなたたちが誇れる子供であろうとしているだけなのに。

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