警備員という仕事は望んで始めたわけではない。元々普通の営業マンだったのだが、一昨年に仕事の最中に事故にあい体が不自由になってしまった。
リハビリを必死で頑張ってなんとか元の体まで戻ってきたのだが、会社にはすでに居場所がなく車の事故を起こしたという冤罪を押し付けられた挙げ句に異動するか退社するかを選択しろと上から迫られたので、退社を選んだ。
事故に関しては自分が起こしたのではなく、同僚が私の車に突っ込んできたのが原因だった。にも関わらず、その同僚は私の運転中による不注意で起こった事故と主張し本人の確認もせずに、入院中の私にすべてを押し付けることに成功し、のほほんと仕事をしていた。
何を言っても会社は聞いてくれず、弁護士を通して話をすると伝えると不利になるのはお前だと言い放ったので頭に来て弁護士に頼んで裁判に持ち込むことにした。
結果は、会社からの示談。意味のわからない勝利である。同僚はクビ。示談で少しの金を手に入れただけで終わり、その果てに就職したのが警備業となった。
前置きが長くて申し訳ない。さて、警備員を勤めて半年経ったのだが…。
警備員という仕事は、ネット上で見かけるとあまり良い業種ではない。どこにいっても上手くいかない人が最後に頼る場所のような扱いを受けるのが警備員というものと思われているようだ。
薄給ではあるのだが、コロナ禍で唯一安定している一般の業種に感じた。というのも、コロナで失業が増えても警備は施設がぶっ潰れなければ必要とされるためだ。
特に国・県・市・区などが管理している施設などは安定している。
よっぽど能力が低くなければ継続して仕事が出来るし、ある程度の経験を積めば指導教の資格も取れるので給与の安定化が進む。
指導教の資格を持っていると、警備関係を携わっている会社からは喜ばれるので安定するのだ。
とまあ、そんな感じである程度安定はする職ではあるのだが…問題もあった。
担当する施設によっては睡眠が削られていたりするブラック的な会社も少なくないのだが、うちは多少ブラックに足を浸かっている感がある。
当務での仕事のため24時間の仕事にも関わらず許されている睡眠時間は3時間。業務が重なると2時間あれば良い方になる。
よくよく考えてみると4時間はないとダメだと思うのだが、やっぱりブラックなのだろう。
ま、それは置いておいて。
仕事自体はそれほど難しいものでもなく、分担さえきちんと出来ていれば楽である。定時巡回も楽である。散歩ができると考えればいい運動になる。
問題を起こすような輩もまれにいるが、平和な時はずっと平和な時間を勤務できる。ただ単に長い時間職場にいるという苦痛があるだけで。
就業してから半年経ったが、トラブルに巻き込まれたのはコロナくらいでほかは平和だった。
前述した通り、コロナ禍で失業が増えた中で安定していたのは施設警備だった。
したくもない転職だったが、周りの友人も失業し前職の職場でも大量のクビ切りがあったようなので、仕事を変えて正解だったと思える。
今も一定して求人には警備関係が掲載されているが、私がオススメするのは施設警備だ。
今の時期なら、オススメする。
前置き読んだ。。かわいそう。。