沢山のケースの言及があるのだが、大体、背骨みたいな通底する論説があって、
「高い自己効力感は、チャレンジングな姿勢に結びつき、良くない状況にも強く、結果に反映する」
「低い自己効力感は、チャレンジを避け、逆境に弱く、その結果同じ状況に甘んじる」
という感じだ。
これ、実験して統計取った結果、こんな感じでした、だから、研究者の思い込みでは多分無い。
で、「ん?」と思ったのが、
「高い自己効力感をもつものは、失敗した時に、原因を『努力不足』『外的環境の方が悪い』と捉える」
「低い自己効力感をもつものは、失敗した時に、原因を『能力不足』と捉える」
という一節だ。
これ、けっこう繰り返しでてくる。
つまり低い自己効力感は失敗の原因は「そもそも自分に成功の資格はなかった」と考える、
「自分のやった事の結果は、変わらない、または急には変わらないものに支配されてる」
と思ってるって事だ。
ここで出てくるのが、「努力できるのも才能」というコメントだ。
まあ「環境」が有利に働くってのはあると思うよ、たとえば、子供の頃から努力する、そのうえ自分の努力や失敗をバカにしないメッチャ良い友達が側にいるとか、親がいい感じに努力を褒めてくれるとか、奇跡的に学校の先生が当たりだったとか。
あるっていうか、結構だな。
でも、問題はそれに恵まれなかったときに、「努力できるのも才能」、つまり「そもそも自分は成功に向けた努力を出来ない人間だから、成功への資格が与えられてなかった」って捉えちゃう事だと思う。
成功への扉を開く特性には頭の良さと性格の側面があって、それぞれ遺伝するのは確からしい。
しかし、頭の良さはIQに含まれる空間認知能力や法則性を見つける力こそ結構高い影響力で遺伝する(70%ほど)らしいが、言語能力はそんなに遺伝しない(遺伝しても18%)らしい。
性格はまあみんなでちゃんと研究した特性として「外向性」「協調性」「誠実性」「神経症傾向」「開放性」があって、どれも高いもので50%そこそこしか遺伝しないそうだ。
で、「努力」にかかわるのは、「誠実性」←物事をコツコツやるの性格特性で、こいつは頭の良さをぶっちぎるくらい成功に関わっているらしい。
これ、俺の実感にも一致してて、後輩何人か教えてて、「コイツ才能ねーなー」って奴がいたんだけど、こっちが言った事とにかく頑張るの。
そのうち、仕事で結果出し始めて、数年を経てよりデカい仕事の会社にステップアップしてったよ。
5年くらいかかったけど。
で、そいつ教えて俺は「才能・頭の良さ原理主義」から開放されたね。
で、「努力できるのも才能」論なんだけどさ、さっきも言った通り、資質では50%なのよ、いきなり0%で産まれるなんてほぼほぼ無いから、環境と自分の行動で上手くやりゃ無い目のやつでも60〜80は行けるのよ。
だからとりあえず「努力できるのも才能」みたいなの、簡単に言っちゃうのやめてさ、諦め悪く「努力スゲーじゃん、超リスペクト!」って言ってくれる環境を探したりさ、なんか、何でも良いや、お菓子食べるの我慢して3ヶ月で体重500グラム減らしてみるとかさ、自分が誰かの努力を見たら、「努力スゲーじゃん、超リスペクト!」って言ってみるとかさ、そういう所から始めた方が良いとおもうよ、ホント。
n=1
ドゥエック
あ、脇の話だからいわなかったんだけど、性格の話には広がる話があって、「なんちゃら性」は高きゃ良いってもんでもなく、「協調性」に関しては、30%そこそこしか遺伝しない上、高...
こういう知的障害者ってなんで健常に向かって説法したがるんだろう
個人のバラツキを考えると50%の根拠は何なん?平均?