2019-04-04

ドイツ差別CM

正直、どう捉えてどうコメントしていいのかわからない。

俺が下着のにおいを嗅ぐのが好きだからこそ、逆にコメントし辛い。

(もちろん合法での話よ)

ぶっちゃけ、これが男女逆で日本の男がドイツのオババの下着を嗅ぐCMだったら、人種差別だとは言われなかったんじゃないかと考えている。

「におい好きが行き過ぎて誰のものとも(人ですらない場合もある)わからない匂いで興奮してる」というのはよくある笑い話だ。

何より、においフェチの人々自身が「だはは、そういう扱いだよね」って笑いそうだと思う。(少なくとも俺は笑う)

においフェチ以外の日本人男性も怒らなそうな気がする。

フェチ無関係女性は怒りを感じているそうなので、これにはすみませんと言う他ない。

大体、CMぐらい手間のかかる表現というのは「相手を貶めたいという差別意図だけ」ではなかなか作れないものなのだ

それが出来るのはプロパガンダくらいで、普通はどうしたって「貶めたい相手」を自分の中にも発見し、共感してしまう。

からCMなどが問題になる場合は、「無意識差別」が露呈する事が多い。

今回のCM無意識差別かどうか、それが俺にはわからない。

無意識差別意識した事がないからこそ積もる偏見だ。

しかしこの会社は、日本人の建築家だかデザイナーだかをCMに起用した事もあり(日本語音声でドイツ字幕)、日本にまったく無関心ではないのだ。

このギャップが、理解に苦しむ。

プロパガンダ作品意図の明確さゆえに歪になることが多いが、このCMにはまた違うものを感じた。

単純な差別意図なら、下着工場含め日本描写が長くて力を入れすぎだし、馬鹿にするにしてももっとやりようがあったと思うのだ。

それに、俺はにおいフェチであるがゆえに、

逆に女性のにおいフェチ気持ち簡単推し量る事ができない。

俺は女性匂いフェチ実態を詳しくは知らないが、割と存在するらしいとは聞く。

人格と切り離したフェチ嗜好は男の方が強いとされるが、

コンサート運動部マネージャーなどの汗が絡む世界の話を聞くと、一般的には女性の方が好きな相手の汗やにおいには敏感なように感じ、

潜在的ファンも多いのではないかと思う。

女性のにおいフェチの人は、今回のCMを笑えたのだろうか?

当人が笑っているのならそれでよし、という訳ではないが、それなら話はまた変わってくる気がする。

ドイツの性事情についても、俺は知らない。

アナルが好きな変態大国ギャグがつまらないらしいというド偏見はあるが、においフェチの扱いなどはわからない。

案外、日本を仲間扱いして内輪向けジョークをやったつもりが怒られた、というオチなのではないかと勘ぐったりもする。

そうやって答えの出ないことをぐるぐる考えつつ今回のCMを見ると、

やはり結構笑えるCMなんじゃないかと思えてしまうのだ。

しかし俺が笑ったところで、差別がないとは言い切れないのだ。

まとまりのない話を書いてしまったが、個人的には匂いフェチという部分に共感すればこそ、今回の件はいろんな所が引っかかり、素直に差別だと捉えられなかった。

また、差別だと思わない自分自身に引っかかったりもした。

あと、この件で白人体臭に絡めて馬鹿にするのはそれこそ人種差別だし、

日本人男性に責任押し付け発言もあったが、それはそれで変な歪み方をしてると思うので注意されたし。

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