俺が下着のにおいを嗅ぐのが好きだからこそ、逆にコメントし辛い。
(もちろん合法での話よ)
ぶっちゃけ、これが男女逆で日本の男がドイツのオババの下着を嗅ぐCMだったら、人種差別だとは言われなかったんじゃないかと考えている。
「におい好きが行き過ぎて誰のものとも(人ですらない場合もある)わからない匂いで興奮してる」というのはよくある笑い話だ。
何より、においフェチの人々自身が「だはは、そういう扱いだよね」って笑いそうだと思う。(少なくとも俺は笑う)
フェチに無関係な女性は怒りを感じているそうなので、これにはすみませんと言う他ない。
大体、CMぐらい手間のかかる表現というのは「相手を貶めたいという差別意図だけ」ではなかなか作れないものなのだ。
それが出来るのはプロパガンダくらいで、普通はどうしたって「貶めたい相手」を自分の中にも発見し、共感してしまう。
だからCMなどが問題になる場合は、「無意識の差別」が露呈する事が多い。
しかしこの会社は、日本人の建築家だかデザイナーだかをCMに起用した事もあり(日本語音声でドイツ語字幕)、日本にまったく無関心ではないのだ。
プロパガンダ作品は意図の明確さゆえに歪になることが多いが、このCMにはまた違うものを感じた。
単純な差別意図なら、下着の工場含め日本の描写が長くて力を入れすぎだし、馬鹿にするにしてももっとやりようがあったと思うのだ。
逆に女性のにおいフェチの気持ちを簡単に推し量る事ができない。
俺は女性の匂いフェチの実態を詳しくは知らないが、割と存在するらしいとは聞く。
コンサートや運動部のマネージャーなどの汗が絡む世界の話を聞くと、一般的には女性の方が好きな相手の汗やにおいには敏感なように感じ、
当人が笑っているのならそれでよし、という訳ではないが、それなら話はまた変わってくる気がする。
アナルが好きな変態大国でギャグがつまらないらしいというド偏見はあるが、においフェチの扱いなどはわからない。
案外、日本を仲間扱いして内輪向けジョークをやったつもりが怒られた、というオチなのではないかと勘ぐったりもする。
そうやって答えの出ないことをぐるぐる考えつつ今回のCMを見ると、
まとまりのない話を書いてしまったが、個人的には匂いフェチという部分に共感すればこそ、今回の件はいろんな所が引っかかり、素直に差別だと捉えられなかった。
→ https://anond.hatelabo.jp/20190405064845