2018-05-10

しばき隊界隈の「どんな人間も豚を差別することはできないのと同様、オタク差別することもできない」ツイートのその後をちょっと調べていた。

https://togetter.com/li/1220501

いかにもしばき隊らしい差別意識満載の発言で、まぁ言えることは「鏡を見ろ」くらいなもんなんだけど、その後の擁護の流れがなんとも。

「豚や牛などの動物にも人間と同じ権利があり差別されるべきではないという趣旨発言であり、文意を汲み取らずないキモオタどもプギャー!」

ということらしい。

一見するとあらゆる生命配慮した素晴らしく先進的な思想であり、人類進歩最先端にいるオレたち最高!みたいな「ニッポンスゴイ系ネトウヨ」の裏返しみたいな高揚感を得られる思想だ。スゴイ。

ただ、もしこの発言をまともに受け取ろうとすると一つ大きな矛盾にぶち当たってしまう。

我々人類は、動物人間の間に「差別」を設けることで現代の豊かな社会を作り上げているという現実だ。

例えば牛や豚はには自由恋愛は認められていない。繁殖邪魔からだ。

生命身体自由も与えられてない。加工肉として出荷するためだ。

思想自由移動の自由ももちろん無い。

我々人類はこれらの「差別」によって素晴らしい恩恵を受けている。

・安定した食料供給ができるようになり、飢えから解放された。

栄養状態改善により、病気やケガへの耐性が強くなった。

食糧確保の手間が減ることで、豊かな文化的生活を追求することができるようになった。

などだ。

現代人口73億人は、これらの「差別」がなければ成立しなかっただろう。ビバ「差別

我々人類動物の間には明確な違いがあり、人としての権利人権人間にだけ与えられるものだ。まともな常識ある一般人ならそう考える。

この前提を壊した先にあるのは人類の窮乏化だ。

動物への人権付与」が実現されたときに、現代の73億人は維持できなくなるだろう。人間権利大事か?動物権利大事か?というイデオロギーの間で人が死ぬ状況は、理想のために国民虐殺したポルポトと何が違うというのか。

さて、では今度は「動物差別されない社会理想だけど、現実に目を向けて動物差別は今までどうり黙認するよ」という、まるで憲法九条みたいな玉虫色解釈論で現実をやり過ごそうとしたとき何が起こるか。

 ”世界には「有用差別」が存在する”

という現実と向き合わざるを得なくなってしまうのだ。

差別って良くないよね?でも現実には差別によって社会は豊かだよね!」という社会を前にして

「男女の雇用差別って良くないよね?でも現実には女は妊娠するから雇わない方がいいよ」という声にどう対抗するのか?

真面目に差別に取り組んでいる人たちは「人権とは人類のみに与えられた権利」という大前提を外さない。

なぜなら差別を受けている人たちとは、まさしく「人権」を侵されている人々であり、「人権」の貴重さを身をもって知っている人たちだからだ。

人権は時に簡単に奪われ、取り戻すために大量の血が流れることもある貴重な宝である

そんな貴重な人権を、たかツイッターの論戦を擁護するために容易く動物に与えようとする人たちが「人権を守れ!」と叫んでいるという。

一体どんなジョークだというのか?

  • 何故苦し紛れの擁護者よりも脳細胞を稼働させカロリーを消費しているのか

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん