この匿名ダイアリーは、ある二人のすれ違いを片方の視点から書いた非常に不平等なものだということを前提に置いてほしい。
私は同人作家で、文章を書いている。今回話題に出す友達も同人作家で、そっちは漫画を描く人だ。
数えるのも億劫なので適当に記すが、数年の仲になる。結構長い方だ。
2ジャンルほど一緒にいて、互いの感想を言いあったり、合宿をしたり、楽しい日々を過ごしていた。
ある時、彼女は別のジャンルに行った。我々が今までいたジャンルはマイナーで、あちらはドがつくほどのメジャー。人口は勿論、優秀な人材の数だって違う。
その中で、彼女は大きく変わった。
階段飛ばしと言いたくなるほどの勢いで、どんどんうまくなっていった。
彼女の処女作と最新作を並べると、ストーリー、人物、背景諸々が別人では?と思うほどだ。
私は寂しかったし、どんどん飛翔していく彼女に対して素直に祝福できなかったけれども、表向きは称賛を惜しまなかったし、陰で努力を始めた。
変わったのはもう一つ。当然だが、目が肥えた。
合宿をしたときに、彼女がぽつりと言った。「A×Bのカップリング小説で、上手なものを読みたい」と。
そのカップリングは私との共通のもので、「じゃあ私が何か書くよ」と言いたかったけれども、日和見をして「●●さん(同じCPの人)なら書いてくれるよ」と答えた。
そうしたら、彼女は「美味いA×Bの小説が読みたい」と言った。それで話は終わった。
「私が書く」と言えばきっと彼女は「書いて」と言ってくれるだろう。だが、私が黙ればそれきりだったことを考えると、私は「下手なA×B書き」だったのだろう。
そのジャンルでの他の彼女は、あまり思い出したくないことが多い。
私の住む都市でのイベントがあった時、彼女は私の家に泊まって、私を置いてジャンルの人達と遊びに行ってしまった。持って帰ってきたのは食べかけのお菓子。まあ、ゴミだ。
遊ぼうと思ってどこに行こうかとか考えていたけれども、どうやらうちはホテルだったらしい。
逆に、彼女の忌避するジャンルに私が参入して、電話で何度もやめておけと言われたこともある。モラル的な意味では彼女は間違っていないことだけは、明記しておく。
他にもたくさんの嫌なことがあった。良かったことなんて数えるほどだろう。
正直なところ、このジャンルはキャラクター以外はあまりよいものではない。
彼女は人であり、不満をぶちまけるためのバケツでないとわかっているのに。
それでも彼女は話につきあってくれて、カップリングの話になった。
彼女は考察が好きで、その末でのγ×βが好きなのは否定しない。
そして、α×βが成立する理由を何度も何度も聞いてきた。
私はフィーリングでカップリングを決めるから、その辺りの相性は悪いのだろう。
だんだんつらくなってきて、責めるのはやめろ、人のカップリングを否定するな、議論は時間の無駄だ、などと言ったと思う。よく覚えていない。
彼女は議論なんてするつもりはなかった、といって、しばらく連絡を絶った。
しばらくかっかしていた私も、段々寂しくなって、何が問題だったかわからないままに、なんとなく謝罪した。
そこで今に至る。
今、私たちは時折戯れる程度の連絡を取るだけだ。
互いに互いを傷つけあって、何が友と言うのだろう。
これ以上何かが起こる前に、相手と縁を切るべきか。
何があってもあの子が大好きという、究極のおばかだ。
はずかしい追記
気持ち悪い
どうでもいい
ごめん、今日始めたばかりだから加筆修正方法がわからなくてコメントに書く。 自分が精神障害者で、向こうはそんなみっともない人間を友達と思いたくなかったのかもしれないし、 実...