http://shiba710.hateblo.jp/entry/2018/01/09/073000
曰く「ダウンタウンは笑えない」「これからの笑いはレインボー」
よし、じゃあ俺が二度とレインボーで笑えないようにしてやるよ。これ見ろよ。
https://www.youtube.com/watch?v=re9yLZy6ftY
はいアウトー完全にアウトー。「性同一性障害の小学生を笑いものにするネタ」ですね!こんなことやってたらイジメにつながるよね!学校で「おっぱいが大好きですって言え!」ってイジられるよね!あとクリス松村に失礼。
でこのコンビ、「レインボー」っていうコンビ名といい、女装する方のネタ中の仕草があまりに板についてるとこといい、ひょっとしたらLGBT当事者?とか匂わせてる癖にこんなに配慮に足りないネタやるわけ。あー笑えない。もう全然笑えない。
みたいなこと書かれてどうよ?怖くなるだろ?レインボーを褒めたエントリこのままにしといたら不安だろ?「追記」とか書きたくなるだろ?要するにお前は怖いんだよ。ネットの他人からポリコレ棒で殴られるのが怖いんだよ。「弱者をイジる笑いを肯定する奴」ってレッテル貼られて、有象無象のポリコレネット戦士達に事あるごとに突き回されるのが怖いんだよ。だからもう、「ダウンタウンじゃ笑えない」って宣言しなきゃいけない気持ちになってんだよ。
去年の年末以来、ネットで山ほど「弱者を笑い者にするのは許せない!」って連中が湧いてるよね。でもあいつら根本的に勘違いしてんだよ。日本の「お笑い」って文化は、社会規範とか格付けとかモラルとか「正しさ」とか「行儀良さ」とか、そういうものから逸脱した個人や行為を見て、それに対して「笑い」っていうポジティブな反応をすることで、そこにいくばくかのシンパシーやらリスペクトやら、ものすごく広い意味では「愛」を見出すことなんだよ。
ダウンタウン松本が、若手芸人のどうしようもないネタにハマったとき、彼は顔をくしゃくしゃにして「こいつアホや」って言うんだよね。実際に世間にいたら/世間でやったら嘲笑されるか無視されるような「逸脱」に対して、彼は小学生みたいな(多分こどもの頃から変わってない)笑い方で答えるわけ。そんで罰金払ったりケツを叩かれたりする。全然見下していない。あれが「お笑い」の本質なんだよ、多分。
俺らだってこどものころは、貧乏な家の発達障害っぽいバカな友だちがケッタイな真似をすることに腹抱えて笑ってたのよ。でも大人になるにつれ、世界中のあらゆる人間関係を「上か」「下か」に分けて捉えるようになっていく。と同時に、「上」の人間が「下」の人間を笑うことが「嘲笑」にしか見えなくなってしまう。弱者やマイノリティは「下」、そして強者やマジョリティの笑いは全て「自分が上である」ことを前提とした嘲り、見下しにしか感じられなくなってしまう。見下すのはポリコレ的にアウトで、後ろ指を指されるし、これまで他人に散々後ろ指を指してきた自分の立場が脅かされる。だから笑えない。
だから、この世の全てが「上か下か」で、ポリコレ的に「上」である自分の立場を手放せない連中は、女であるベッキーがタイキックされたら大騒ぎするし、ウーマン村本が「権力に噛み付いて」見せたら大絶賛するわけよ。そういう連中はもう、「お笑い」ってものが理解できない体になってしまってる。じゃあいいじゃんもう。見なけりゃいいじゃん、で黙ってりゃいいじゃん。自分のポリコレ的優位性をアピールするためにお笑いをダシにするの止めろよ、見苦しいんだよ。
俺らだってこどものころは、貧乏な家の発達障害っぽいバカな友だちがケッタイな真似をすることに腹抱えて笑ってたのよ。 そりゃお前&その周りが無知で躾もなってないクソガキだ...