2016-12-14

サイコパス経営者が語る「サイコパスをみんな勘違いしている」

サイコパスと言われたりするベンチャー経営者なのだけど、みんなサイコパスというのを誤解している気がする。

サイコパスというと、みんな「淡々連続殺人を行う知的な人」だったり「人の感情無視して、合理的自分利益ばっかりつきつめる人」だったり「善悪概念がなく、悪いことを平気でする」というイメージを持っていたりするようだけど、そんなことはない。

誤解が多い。

そこで、サイコパスと言われる人たちはどういうふうに考えているのかを共有しようと思う。

あ、そもそも論として、自分自分のことをサイコパスだと思っていないよ。サイコパスと言われる人がどういうふうに考えているか、を書いているつもり。

感情がわからないわけではない

サイコパス他人感情がわからない、といわれますが、そんなことはない。

ただ、感情共感する対象は少ない。たとえば

  • 第一層:家族
  • 第二層:親しい友人
  • 第三層:社員
  • 第四層:社外の人
  • 第五層:知らない人

という感じでわけている。上位の層に関しては、感情共感もあるし、ケアも行う。しかし、下位、たとえば三層以降に関しては、そこまで気を使ってられないというか、第一層、第二層のためには諦めるというのがある。

これはみんな同じだとない。たとえば、電車に飛び込んだ人がいて、電車が遅れた時に、どのくらいの人が、自殺した人や残された家族気持ち考えてたりする?舌打ちをしたり「なんで遅れるんだよ」と思っているのではないか

もっと過激な例だと、よく漫画ラスボスっぽい人に主人公が「なんでそんなに簡単に人を殺せるんだよ!」といったら「おまえは蟻や蚊を殺す時に罪悪感があるのか?次元が違いすぎて何も感じないのではないか?私にとっては人間なぞ虫けらにすぎんのだ。」とか言ったりするじゃん。あれに近いと思っていて。層が違う人間に対してもみんなそこまで何も思っていないのではないか

余談だが、俺は自殺者に対して何か思うことは、みんなと同じでたいしてないが、自殺者を写真とったり、舌打ちしている人を見るのがすごい嫌な気持ちになるので電車にのらなくなった。人が死んでいるのに自分会議が遅れることを心配しているのを他人に見える形で出す、という人が気持ちいからだ・。

と、当たり前の話だけど、全人類に対して感情共感することなんて絶対に無理なわけで。どこかで線引を誰もがしているはず。

から、たとえば社員がやめる、という時には、第三層から第四層に以降するわけだ。その瞬間に自分の中ではぱっと層が変わるわけだから感情共感することはしなくなる。

もちろん、パワハラとか退職時にきついことをいったりは絶対しない。会社メリットにならないから。会社ファンでい続けてもらうために、円満気持ちよく送り出し、退職者の利益になることをたくさんする。場合によっては、転職先の経営者に「あのひとはこういうところが素晴らしい」と伝えたりすらする

ただ、それは相手のためを思ってかというと、そうではないなと。

まあ、でもこれもみんな同じだよね。たいして仲良くない取引先と話す時は、相手感情よりも自分利益を考えて話したりするでしょ?それと同じ。それができない優しい人がいることも知っているけど、なんだかなだいって、みんな社会でうまくやっているわけで、みんなサイコパスとも言える。

そもそも人の気持ちなんてわからないでしょ

そもそも、サイコパスは人の気持ちがわからない、普通の人は人の気持ち共感できる、ということ自体が間違っているのではないか

たとえば長く暮らし夫婦ですら、相手のことを10%も理解していないといったりする。そう考えると、他人気持ちなんて絶対100%理解することなんてできない。

他人気持ちを共有できると思っているほうが恐ろしいのではないか相手気持ち勝手に察することなく、言葉でのみやり取りをして、それを事実として動くほうが軋轢も少ないんじゃないの、と思う。そういうことばかりいっていると「サイコパス」といわれるのは、おかしい気がするんだよ。

わかった気でいて勝手解釈していくより、誠実だと思うんだけどなあ。

ともかくサイコパスと言われること自体はいい。みんながそういういうならそうなのかもしれない。ただサイコパスイメージ羊たちの沈黙とかMONSTERのヨハンとかのイメージで来られても困るっていう話。

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