ベッキーの不倫騒動を皮切りに、著名人の不倫が文春や新潮に次々に暴かれて少々食傷気味だったのだが、昨日の評論家の荻上チキ氏の不倫には誰もが驚いたのではないだろうか。
「あの真面目な荻上さんが、どうして?」
と私も思った。
彼のような真摯な人間がするのならば、誰だってする可能性がある。
既婚者である自分が、不倫を絶対にしてはならない、と気持ちを引き締めた時に、ふとひらめいたのが冒頭の標語である。
ヘロインや覚醒剤の害悪が知れ渡っているのに、それでも人がドラッグに手を染めるのは、極上の快感を得られるから。
『オーガズムの数万倍の快感を伴う射精を全身の隅々の細胞で行っているような』
『人間の経験しうるあらゆる状態の中で、ほかの如何なるものをもってしても得られない最高の状態』
だという。
覚醒剤も、ヘロインよりも劣るとはいえ通常のセックスの数十倍の快感を得られるらしい。
だから、常習者はやめられない。
不倫(結婚後の愛人との性交渉)も、浮気(彼氏彼女以外の人との性交渉)も、常習性が高いことはよく知られている。
なぜなら不倫も浮気も、通常の恋愛よりも気持ちがいいからだ。楽しいからだ。快感が増すからだ。
特に不倫は、背徳感でセックスの快感が倍増し、脳内麻薬がドバドバ出るらしい。
たいていの場合、不倫がばれたあとに離婚となるのだが、不倫相手とそのあと結婚したとしても、だいたい数年でわかれるパターンが多い。
元々背徳感があったから快感を得ていたのであって、それが日常のものとなったら、一気に感情が醒めるからだろう。
特に愛人だった側の気持ちが一気に醒めるらしく、そうなると不倫をするような貞操観念も道徳規範もないような人間だから、すぐに愛想をつかして、再びの快感を求めてほかの人間へと走る。
幸せを失わないためにも、不倫や浮気はヘロインや覚醒剤と同じくらい、危険なものだ、という強い危機感を持ってもらいたいとおもう。
なお、そのあとに続く言葉として、
という言葉も考えた。
「不倫や浮気はダメだが、風俗はあくまで遊び。大麻と同じで、世間は騒ぐが実は常習性もなく健全な薬物」