■痴漢も痴漢冤罪も同時に減らせる案を考えてみる

例の痴漢抑止シールが話題になってから、痴漢やら痴漢冤罪やらの話をネットでよく見かける。「冤罪ガーとしか言わない男が～」とか「女がいたずらで冤罪を～」とか要らぬ男女対立構造が大好きな人達が相変わらず群がっているけど（みんな自分に近いリスクが最初に気になるのは当然だけど）、痴漢も痴漢冤罪も同時に減らせればそれが一番いいのは間違いない。こんなとこに匿名で書く程度だから過去に散々議論されてきたことだろうけど、改めて色々考えてみた。

（１）車両内に監視カメラを設置する

一番最初に思い浮かぶのがこれ。満員電車で監視カメラを付けたからといってちゃんと細部まで映るはずはないが、抑止力としては意味が無いとは思わないし、例えば男性が両腕をつり革にかけていたとか、そういう立証にはなるはず。プライバシーの観点から反対する人がいるのと、コスト面（費用対効果）は問題。カメラに映ってたけど痴漢にされたバスのやつとかあったけど、今回俺が挙げてるのはあくまでマクロな案ね。痴漢も痴漢冤罪も、レアケースを挙げて議論しても何も進まない。

（２）男性専用車両もつくる

女性専用車両（優先車両）が一般的になって久しいけど、男性専用車両も作ってしまおう。例えばある駅の通勤ラッシュを利用する男性客と女性客の割合を統計データとして出して、その割合に応じて車両の数を性別で割り当てる。沿線によって、男女比が異なってくるかもしれない。男は男と、女は女と乗る。

（３）乗車ルール設ける

男性専用車両とか、統計データが難しいとして、例えば男性は前の車両からつめて乗る・女性は後ろの車両からつめて乗る、というルールを設けたらどうだろう。男女の境界線になってしまった人たちには申し訳ないが、それでも全体としては痴漢も痴漢冤罪もかなり防げるのでは？ しかし、混雑した駅のホームで自分がどっちから乗るのか全員が無駄なく移動できるとは考えにくいので、ホーム内の整備や電光掲示板、アナウンス、各種表示の工夫が求められると思う。

（４）悲鳴アプリを作る

痴漢抑止シールにどうして男性が恐がるかというと、例えば間違って貼られたり、悪戯で貼られたりするリスクまで想定してしまうからだ。対して痴漢された女性は、まず何よりも痴漢行為そのものをやめて欲しいのだろう。だから、悲鳴アプリを作ったらどうだろうか。スマホのアプリで、鉄道会社が正式にリリースする。アプリを起動すると、「痴漢されています、助けて下さい」って声が鳴る。しかも、マナーモードにしていても自動で音量を上げて鳴るようにする。シールのように痴漢している人を特定はできないかもしれないが、男性側があのシールに対して抱く不安感のひとつの答えにはならないだろうか。女性としては、痴漢してくる相手の手にシールを貼るという技術を求められることなく、ワンタッチで被害を周囲に報告できる。怖くて声を挙げられない人にもいいのではないか。

（５）そもそもの満員状態を解消する

痴漢や痴漢冤罪という観点を捨てて、そもそもの原因である満員電車という状態の解消を目指す。が、これはやれるならとっくにやっているだろうし、現実的ではないのだろう。鉄道会社がわざわざお金をかけてやる意味が薄い。残念ながら。

（６）個人の対策を積み重ねる

マクロな案とか言っておいてなんだけど、明日すぐできるとしたらまずはこれしかない。女性は痴漢対策用に刺せるピンを常備したり、男性は必ず両腕を上に上げて疑われるような行動はとらない。とはいえ、いつも満員電車で通勤やらしている人はとっくにやっているとは思うけど。

どうしても自分が男なので、女性側の心理が分からない部分がある。そういうとこも含めて、意見を聞かせてほしい。

Permalink | 記事への反応(4) | 16:37

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