■会社に行きたくない。昨日また休んだ。

今日は行ったが、昨日もまた会社を休んだ。

昨日は朝起きてシャワーを浴び、出る直前まで準備したのだが、行きたくないという気持ちが強く休んだ。

途中ニートだった期間もあるが、働き始めてから約１０年。今がすでに３社目。

これまでの社会人生活で、会社に行きたくない時はいつもそうなのだが「会社での自分」になりたくないと強く思う。仕事は嫌いじゃない。別の言い方をすると「オンの自分」になりたくない、という事かもしれない。

とにかく、仕事に関連する人に誰一人として会いたくない。挨拶をしなければならない相手、敬語を使わなければならない相手、愛想笑いをしなければならない相手…

朝会社の入り口にいる警備の人とすれ違うのすら嫌だ。

※こう書くと仕事に関係する相手だけではないのかもしれないと思った。社会性を求められる相手が嫌なのかもしれない。

土日休んでからの月曜日は、オンの自分への切り替えがとても下手だ。オンの時の自分は演じているわけではなく、会社に行ってひとたび会社の人と接すれば自然にそうなる事がほとんどだし、一回スイッチが入れば仕事を頑張ることが出来るしそれほどの苦は無い。その前まで、とにかくあの「●●さん」（複数あるが会社での私の呼ばれ方）になりたくないと感じてしまう。

休んでしまった昨日、改善するヒントを探す気持ちで平野啓一郎の「私とは何か 「個人」から「分人」へ」を読んだ。内容は省略するが、文人がどのように発生するのかには３ステップあるらしい。

ステップ１：社会的な分人

ステップ２：グループ向けの分人

ステップ３：特定の相手に向けた分人

数年前に今住んでいる土地に来て、こちらには友人が居ない。土日は同棲している彼女とのみ過ごしているので「特定の相手に向けた分人」しか居ない状態だ。それもごく親しい相手に対する分人。その間、「社会的な分人」「グループ向けの分人」は小さくなっている。（地元に居た時は、土曜は友人と会って日曜は家に籠もることが多かった。友人と日曜に遊んだ次の月曜はこういった辛さは比較的マシだった）

ところが月曜日になると、朝から「社会的な分人」および「グループ向けの分人」を出さなければならない。相手によって自然に引き起こされるものとわかっていても、その分人が現れることを、土日の文人のままで居る私が拒絶する。もっとリラックスして職場に行ったら良いじゃないかと思う方がいるかもしれないのだが、私はオンに切り替えないと、仕事にならないタイプだ。

しかしいい加減こんなことを言っていたら今までと変わることが出来ない。いつまでもこうして度々休んではいられない。

自分なりに改善策を考えてみた。

■改善策

• 日曜日に社会性を求められる相手と会って、社会的な分人を活性化させておく

私は昔から日曜日に外出したり誰かと会う事がとても億劫に感じてしまう。それを改善する為には、最初は無理やりでも日曜に誰かと会う予定を入れて、自分にとって楽しいとかメリットがあると感じる経験を積まなければと思う。

• 月曜日の朝、会社に行く前に社会性を求められるような場に行く

知人やSNS等で募った人とお茶を飲むとか何でも良い（ただ、相手もこれから出勤する人が良いように思う）だがそれ自体に拒絶感を感じては元も子もないので、それが楽しいと感じられるものである必要がある。

• 一定期間（半年とか一年）休まないと本気で決断する、破ったら罰則

行きたくないと思うことから実際に休むまでには、「休んでしまおうかな」という気持ちが頭によぎる瞬間が存在する。よぎってからすぐに実際に「休もう」と休んでしまう日もあれば、すぐに「いやいや」と思い直して行く気持ちになる日もある。また、実際休めるかどうかその日の仕事の予定を思い出したり確認したりして、休めないなと嫌々向かう日もある。

休まないと決める効果は、この葛藤に「自分で決めたじゃないか」と喝を入れる自分が現れる事にあると思う。そして大抵の人はこの喝を入れる気持ちが強い、つまりはこの事に関して私よりも自分自身に厳しいのだと思う。

休まないと決める事が、実際どの程度の効果を発揮するかは不明である。相当強い覚悟がないと私は平気で破ってしまいそうだ。しかも破ったあとの自分に対する失望感は、自信は無くなるし、開き直ったり自棄になってその後反動を招く可能性もある。

こうして文字に表すと改めて男のくせに甘えた情けないことばかり言っているなとつくづく情けなくなる。子ども過ぎる…

こういう人って、社会の中にどのくらい存在するのだろうか。

大抵の人は自分のように度々突発的に休んだりしない。

いつも思う。世の中にこれだけ社会人がいて、みんなどうして毎日仕事に行けるのだろうと。

自分も本当にそうなりたい。

Permalink | 記事への反応(7) | 19:18

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