オランジーナっての増田では沢山の反応をもらって超うれしかったよ!
レモンジーナが品切れ商法だってみんな騒いでるけど、果たして本当にそうなのかな。
オランジーナが下げ止まった要因を高いロイヤリティを据え置いたまま卸値を下げたという点だと予想した前回の話の延長として考えると、自然と納得が行く考えが生まれてくると思うんだ。
前回のオランジーナの増田では、ライセンスではなくてブランドごと買い取ったとの指摘をいくつか頂きました。
でもそれは尚の事プロジェクトに後戻りという選択肢がないというぼくの妄想を裏付けるにすぎない事実だと思っています。
オランジーナのプロモーションにテコ入れをしても効果が現れなくなった今、新商品であるレモンジーナを市場投入する絶好のチャンスだった。
どんな手を使ってでも売りたいとメーカーが思っているに違いなかったんだ。
しかし、今回はメーカー以上にレモンジーナを売りたいと思っている存在があったんだ。
それが小売店というわけだ。
最初は販売に手を焼いたオランジーナも、時がたってみればしっかりと利益をもたらすエース商品になってくれた。
そんなエース商品の新作がでる。しかもオランジーナと同じ高いロイヤリティが約束された販売条件でだ。
味についての不安が残りつつも、結局は価格調整で受け入れられたオランジーナを思えば小売店にとってはそんなことは些細な問題だった。
そこに儲かる商品があるのだ。小売店は、我先に殺到する以外の道が残されていなかったんだ。
そうしてレモンジーナの生産ラインはメーカーの思惑通りパンクした。
メーカーがノルマを押し付ける必要なく、小売が勝手に殺到したのだ。
当然そうなればメーカーはラインのパンクを発表せざるを得ない。
おそらくはここまでは担当者の思惑通りだったのだろう。
店頭には最も目立つ位置に山のようにレモンジーナが積み上げられている。
生産中止のプレスリリースが追い風になり在庫は一掃される。メーカーも小売もそう信じていたんだ。
しかし、レモンジーナの販売に立ちはだかった壁はまたしても味に対する誤算だったんだ。
多少料理に詳しい人なら気づいたと思うのだけど、あの土っぽい独特な匂いはレモンピールによるものなんだ。
スイーツや欧風料理ではポピュラーな食材でも日本ではレモンの皮を食べる習慣がゆずやすだちなどの香りの強いものに比べあまりにも少なかった。
年寄り世代に至ってはレモンの皮には農薬やワックスが大量に染み込んでいると信じられているほどだ。
ぼくらは子供の頃、レモンの皮を食べるという経験をあまりにもしてこなかった。
本来であれば日本にすくないおしゃれな風味のドリンクになるはずだった。
しかしながら、ややもすれば腐葉土を思わせるレモンピールの香りにさらに強めの苦味が砂を噛んだときの記憶などとリンクしてセンセーショナルな表現に乗っかった結果レモンジーナは「カブトムシ味」と評され、山積みのレモンジーナが思うように減っていくことはなかったんだ。
生産ラインがパンクしたところまでは事実だったに違いないんだ。
でも、今回に限っては単なる話題作りの品切れ商法ではなく、小売店による人災が含まれていたって可能性が否定できないってことを言いたくて再び現れました。
ただ強いてあげるとするならば、あれだけレモンジーナが店頭に山積みになっていながらも販売ノルマに悲鳴をあげる小売店の姿を見たことがないという点ででょうか。