上から目線ご容赦のほど。ただ、ちょっと思うことがあって、本音ベース書いてるブログとかあまり見ないのでここに本音ベースの話をします。
当社数千人ぐらいのちょっとぐらいは名前が知られているかもしれない会社。とりあえず海外で無作為抽出で弊社の名前聞いてみたけど、全く知られてなかったのは、当社のお偉いさんへも含めてひ・み・つ。
ジャンルはゲーム会社ってことで。因みに自分はしがないエンジニア。でも社畜だから、たまには採用担当になったりするんだよ?
よく、面接の質問で、「弊社の製品って何か知ってますか?(場合によっては使ってますか?やってますか?)」みたいな質問ってあると思います。こういう質問をする人が内心実は思っている事を、ちょとサラシます。実際、面接で質問されても意図がよくわかってない人が多かったので。
もちろん「自分も新卒・中途の時にはよくわかってませんでしたぁぁ」なので、自戒の意味も込めてこちらに公開。
※たまたま自分は運良く今の会社に潜り込めたので、当時良くわかってませんでしたー。
この事情を鼻で笑うもよし、馬鹿にするのもよし、「だから大人って」て思うのも良し。自分は無様にも社畜なので敢えてどうするってことは言いません。ま、お互い大人なんで、自己責任で。
「弊社の製品って知ってます?(やってます?使ってます?)」の真意ってつい最近まで自分もよくわかってませんでした。まあ、「ありがとう」と言われたら、「どういたしまして」って返すぐらいの、意味の無い面接のやり取りだと思ってました。自分って無駄に優秀だと思ってた時も長いことあったしね。「御社の製品なんて知らなくても御社程度なら俺は仕事きっとできるし。」と正直思ってましたさ。20代〜30代中盤までぐらいの時。
で、 昨今、立派に社畜になりまして、新卒採用・中途採用の面接官もやるようになったわけですよ。で、若い時に軽蔑してた質問であるところの「弊社の製品って知ってます?(やってます?使ってます?)」っていう質問をあいさつ代わりに繰り出すように自分もなってしまいました。
- 人/モノ/サービスを売り込むときに、売り込む相手の事どこまで調べるクセがついてるのか?を実は確かめてる
ってことでした。
まあ、「こんなもん、うっかり若い人に求めんなよ」って声が聞こえてきそうですが、何事にもつけズボラ(要は、「こんなどうでも良いことについては手を抜いてもっと重要で大変なことに一分一秒でも使おうよ」と思ってる人。優秀なエンジニアの特性にLazyってあったよね?)な我々としては、新人・中途を育てる時間についても一分一秒惜しいわけ(レベルの低い教育ってしたくないし、めんどくさいから。)で、中途でも新卒でも、志望先の仕事か製品をスラスラ言えない人って、「せっかく自分売り込むのに相手の事よくわかってないのに、自分の製品の説明なんも考えずにしようって、どういう神経?頭悪いの?湧いてるの?馬鹿にしてるの?」って思うわけ。
実際、もし「御社がイチバァァーん」っていう人に、「当社の製品って何か使ってる?知ってる?どう思う?」って聞かれて、あわててしどろもどろになってるような態度を顧客に自分担当の製品売ろうするような場面でやってみなよ。あんたの売ろうとしてる製品の云々以前に、「その態度ってどうよ?」って思われて、ひょっとしたら前日徹夜で作った頭良さそうなプレゼンも聞く機会すら与えられないわけで。これって、優秀な人ほど損してるって思わない?
「弊社の製品って...」って聞く側は、要は「売り込みに行くなら、売り込む相手の事よく知ろうよ?」っていうとても基本的な営業のクセがついてるかを、才能レベルでできてるかを確かめるテストなわけ。相手の会社の製品のことなら一夜漬けでも調べられるでしょ?今はインターネットだって発達してるし、amazon様だって頑張れば翌日配達なわけだし。実際、売り込みに行く相手の事、いまだとちょっと一夜漬けでもすれば、立派に事前リサーチできるわけですよ。社畜サラリーマンなら。
※まあ、自分がこんな世の中の仕組みに気がつくまでに20年はかかったかも?ってことはひ・み・つ。でも若い優秀な人でこういった事さらっと出来る人って普通にいるんだよね...俺も含めて教育は楽したいわけで。そういう育ちの良い人がほしいわけですよ。楽するには。
こんなことするサラリーマンって居るわけないよと思う方、いっぺん勝間和代さんの本でも読んでみたら?今の一般社畜サラリーマンなら、普通に相手(顧客)の事、一夜漬けでも相当に調べるよ?(実際、少なくとも、無事一緒に働いている人はみんなそうしてるし...)
そんな当たり前のことを理解するのに20年かかったというのが、社畜を続けてしまう人間の能力の低さを象徴しているなあ