2014-03-12

http://anond.hatelabo.jp/20140312001027

例えばさ、おおざっぱな言い方だけど、元増田農水省で米を担当していたとする。放射能とか関係なしにね。

で、消費者から農薬は摂りたくない。全ての米粒に均一に農薬が影響してるはずはないから、散布時の風向きとかも記録して、その米袋ごとに農薬何%、みたいに開示してくれ。あんたには消費者安心させ、健康を守る義務がある」って言われたとするよ。

で、元増田が頑張って頑張ってそれをやったとする。当然コストもかかるが義務からやったとする。

すると、数値の少ないものしか売れていかないわけ。当たり前ながら。実際には「安全な範囲の中での高低差」なだけなのにもかかわらずだ。

残りは売れずに赤字、廃棄。むしろ数値を提示していない米の方が何も考えずに売れていくのを目の当たりにしたりしちゃう

しかもその数値を疑う消費者まで出てくる。その根拠を示せと騒ぐけど、高い数値の根拠を説明は信用するのに、低い数値の説明はつっぱねる。

さぁ、この担当者消費者と、そして農家について、元増田はどう思う。どうすればいいと思う。

この問題を超えた先に、放射線量数値の現実があるよ。

結局はさ、元増田感情論でモノを言ってるわけ。その自覚はないだろうし、認めたくもないだろうけど。

だって最も重要なはずの死亡人数についての開口一番が「~だと思う」「~という気がする」だもん。

「○○で調べた結果、○年と○年を比較して○人の差、年齢と地域比較はこれこれこう。明らかにおかしい」とかの理論値じゃないの。

まり実はぜんぜん数値そのものにこだわってない。恐ろしいことに、気にしてるはずの元増田の中に、元増田のふりかざす「理論」に基づいた数字が定められてないんだから

根拠は「体感」だ。少なくともUPした時点でそうだったということ。

そういう原理で動く人は、実は「説得」されたがっていない。「同調」されたがっているだけだ。

「そうじゃない、安全だよ」ではなく「そうだよね、危険だよね」という言葉が欲しいんだ。

好き嫌いもクソもない、米だの麦だの砂糖だの塩だのという、毎日食べる基本敵食品にも数値はつけられる。元増田はそれを気にするだろ。

100以下なら安全」と言っても納得しない。もっと数字を刻めという。

では50以下を表示した。するときっと増田は「50以下でも範囲がある。もっと詳細でないと安心できない」と言う。特に科学的根拠もなしに言う。

ならばと10以下を表示した。すると増田は「そこまでやるなら0.1単位で表示できるだろう。数値の高いモノは食べたくない」と言う。

その頃には、「10以下はもう昔っから自然界で普通の数値です」と言っても元増田は信用しない。たとえ知識として納得したとしても、もうこれから0.1以上の食品には見向きもしなくなる。

そんな輩に、何を見せれば安心する? 何を見せたら「説得」したことになる?

答えは、「元増田が食べたいものに、元増田安心できる見た目の数値をつけてやること」だ。

たぶんね、元増田は、行きつけのスーパーの魚パックに「独自調査 0.1以下」ってシールが一枚ぺたっと貼ってあって、ネットででも誰かが「これ安全らしいよ」って言ってれば、調べもせずに嬉々としてそれを買って帰るよ。

100」という字が「0.1」という字になった、それだけでいいんだよ。

だって最初の訴えが「自分を説得して安心させてくれ」だもん。ばっちり成功してる。

そういう意味では扱いやす消費者ともいえる。

死亡率にしても、増田は今しか見ていない。

震災前の、どこか3年間前後適当ピックアップしてみれば、当然ながら死亡率の差というのは存在するよね。たぶん震災前後に近い差がある所もあるだろう。

でも元増田はその差は「誤差」で済ませ、震災を挟んだ誤差は「原発のせい」と信じている。もちろん科学的根拠を持たずに。

どうせ根拠がないなら、どっちも「誤差」だと思っていればいいのに、と思うね。

自ら科学を学ばなかった者には、自分のために科学を学ばなかった事の責任を取る生き方があるんだよ。

それがいやなら学べ。誰も禁止してないし、阻止もしていない。自分の選択による結果だ。

理論値で訴えてくる人は、理論値でしか説得できない。

から感情論で訴える人には感情論しか効かないんだよ、実は。

というわけで、数値に無頓着元増田には新興宗教お勧めするね。教祖様が「この丸薬を飲んでいれば悪い放射能は吸収されずに排出されるのじゃー」と言ってくれれば、心の平穏が訪れること間違いなしだ。そのストレスフリー放射能に打ち勝って長生きをもたらすかもしれない。

元増田の言う通り、人の事なんかどうでもいい。国のかわりに教祖様を信用すればいい。国より身近でわかりやすいよ。

半分真面目に、半分皮肉で言ってます

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