就職試験に必ずといっていいほど出題されやすい算数問題がどうしても解けない文系大卒生だ。
恐らくこれだけで殆どの受験生の皆さんは察して頂けたと思うけど、私は算数を小学校までしか知らない。
中学校は義務教育で算数から学問の算数に切り替わったのを契機に躓き始めて苦手意識を持った。
その状態で高校入試に臨むわけだけど、今もどこかしこでやられてる文系分けと理系分けで私は迷わず文系を選択し、選択型試験では古文・公民・地理を受験した。
大学試験はセンターを利用せず算数の無い文系の一般入試を受験し今に至る。
文系大学生にとっては未知の学問である算数。何も自分だけが特別ではない。文系大学生は等しく幼少から算数をやって来なかった者たちだ。
昨今の就職試験では中学校でも教えない仕事算やニュートン算といったどこぞの教則ビデオや進研ゼミ等通信教育を受けないと得られないような、今まで算数に拒否反応を起こしてやってきた文系大生にはとても辛い問題をいじわるく出題してくる。
算数なんて実社会に全く必要とされない学問なのに何故か多くの企業では採用される矛盾。
計算式なんてレジや電卓などコンピュータが算出してくれるというのに自力で解かせようなんて市販の卵を温めて孵化させろといってるようなものだ。
また一般常識問題集というのがあって、これをやれば就職試験も難なく通過できるという謳い文句で企業試験に臨む大学生たちの殆ど全員が当たり前のように購入するけど、
一般常識で現代社会や国語、公民、歴史、環境問題は生活上や会社の同僚や上司とコミュニケーションを取るための道具としてこれからも使えると思う。推理論証、アルゴリズムもまあ使えん所はないとは思うが、その中で総ページ数の多くを占める算数は必要あるのかというと、お金や数字を常に扱う販売職ですら計算式は足し算掛け算と小学生程度の知識があればできるものばかりだし、帳簿作りのためにレジ任せだというのが現状だ。
つまり算数は一般常識としながらも実際に使う機会は全くといっていいほど無い。これを一般常識として出題するのはいかがだろう?
まして学校教育の段階で文系理系と分けておきながら企業にそんな事理由にならないとばかりに共通試験として出題するのだから、この教育システムおよび就職というのは一線を画したものだろう。
子どもに選ぶ権利を与えながら大人になると選ぶ権利がないなんて理不尽な事、一般常識で算数を出すというのなら、いっそその問題を中学高校大学で教えておけと言いたい。
企業中でも一般常識として算数を扱うべきかどうか賛否両論だというのに、学生なら知ってて当然だよねと言わんばかりに出題するのは間違ってる。
学生ですら文系理系に振り分けられて学校生活を送ったはずだ。そうなると、企業側は彼ら学生にある背景を汲むべきじゃないのか。
少なくとも文系大卒生で就職出来てない全体の3人に1人はその理不尽さに気付いてる。
なら、算数のある一般常識問題を採用する全企業は皆理系しか採らない事を公言してくれた方が時間と金の浪費がなくて建設的じゃないか。
??? 数学は文理問わずある程度のラインまでは必修なんだから、高校卒業レベルの学力すらないとして弾かれてるだけじゃね?