2023-06-30

指す将という趣味の素晴らしい所を語りたい anond:20230629094631

元増田将棋にハマってくれてうれしいよ。

さて、私も将棋ウォーズ初段程度(道場では3段)なのだが、みなさんに将棋、それも見る将でなく指す将という趣味の素晴らしい所を語りたい。

1)年齢性別関係なくできる。

老人になっても変わらずにできるゲーム。一度ルールを覚えれば誰でもできる。 子供とお爺さんが戦って、「どちらが勝つかわからない」勝負になるゲームってなかなかないと思う。囲碁将棋くらいでは?

あと一応性別関係なく、なのだが、女性が少ない界隈なので、「教え魔おじさん」とか女性蔑視、女性狙いのおっさんなんかも大きな道場にはたまにいるときく。その面で女性はいやな思いをする人がいるかも。

とはいえ昨今は「女性限定教室」とか本当にたくさんあるので、その面では(沼に落ちるまでは)心配しなくていいと思う。

2)ボケ防止によい。

滅茶苦茶に頭使うからね。だから手を読んでいるときは、脳内で滅茶苦茶濃密な時間をすごしている。ちょっとこの「濃密さ」は他では味わえないと思う。

秒読みの中妙手が浮かんだ時は、本当に脳汁がドバドバ出るのがわかるもん。

あと、将棋ちゃんとやってて痴ほう症になった人は、自分は知らない。(いないわけではないと思うが…)

3)コミュニケーションの場として機能している

将棋は対面ゲームなので、コミュニケーションゲームである。なのでいきつけの将棋道場将棋カフェいけば、自然と友人になる。ネット将棋しかやらない人も、今はSNS将棋コミュニティが多いのでそのどれかに所属すればネット友人に自然になる。私もライン将棋OC所属していて、そこでネット友人ができた。

ただし、当然ながら最低限のコミュニケーション能力は必要将棋道場では、それをわきまえない「迷惑頑迷老人」がたまに来て、迷惑問題を起こすこともある。

ネットでは「無趣味孤独なおじさんの末路」的な記事が定期的にバズるが、将棋趣味にすればそんなのは無縁だろう。将棋道場に来るお爺さんやおじさんたちは本当に幸せそうだもの

ただ、将棋を「本格的に」やろうとすると、実は敷居が若干高い。正直言って、低くはないと思う。

その理由も言いたい

1)将棋勉強すると、滅茶苦茶時間をとられる

初めのうちは適当に、弱いぴよ将棋相手とやるだけでも楽しいと思う。そのうち対人戦をしてみたくなるかもしれない。対人のゲーム(ウォーズとか)をすると気づくだろう。

将棋、対人で勝つと滅茶苦茶うれしい…」と。そして将棋にはまったところで、もう一つのことにも気づく。

将棋、負けると滅茶苦茶に悔しいじゃん…」。

将棋は、運の要素が皆無なので、要は「どちらの頭脳が上なのか」を測るゲームといっても過言ではない。勝った方が賢い、負けた方が馬鹿、を決めるゲームである

そしてそこに将棋中毒性があるのだ。

負けたあなたはきっと悔しいだろう。この悔しい思いをしないために、強くなりたい。どうしたらいいのか…。

それにはそう、将棋勉強するしかないのである

漫画3月のライオン」で、島田八段の「将棋は正直だ。勉強した分しか強くならない」という台詞があるが、マジで強くなるには将棋勉強するしかない。

詰め将棋をやるなり、手筋本を読むなり、戦法の本を読むなり、上級者の将棋動画を見たり、棋譜並べをしたり、指した将棋の振り返りをしたりと、そうしたものの積み上げでしか強くなれない。

たまにそこをすっとばしてソフト指しをやる奴がいるのだが、そういうのはネットゲームからBANされるので考慮しない。とにかく勉強するしかない。

なので、将棋は「できるだけ負けたくない」と思うならば、「その分勉強するしかない」競技だと言うことをわかってほしい。

から将棋を「本格的に」やろうとするなら、どうしても「時間を食う」ことからは避けられないと思う。

ただ、将棋勉強自体苦痛、なのかというとそんなことはなく、自分が楽しめてやれることを楽しみながらやればいいと思う。

私はプロ将棋棋譜並べが楽しいので、毎日やっている。あと、詰将棋もできるかぎり毎日やってる。

2)初心者が、ルールを覚えた次に何をすればいいのかわからない問題

多くの初心者が直面するだろう問題。今はネットで色々あるのだが、たくさんありすぎてよくわからない、という人。

とりあえず将棋ルールは覚えたけど… という人は、次に、将棋の「手筋」(小ワザのこと)を本やサイトで学んでほしい。個人的には、「手筋」を知ってるかどうかで将棋面白さ(手の見え方)がグンと変わってくると思っている。

次に、1手詰めと、簡単な3手詰めを10問ほどやって、「将棋の終盤は、こうやって王を詰ませるのかー」ということを体感してほしい。

そこまでできたら実戦あるのみ! 「ぴよ将棋」というアプリウェブからもできる)の、弱いレベルから順番に倒していこう。

間違ってもまったくの初心者将棋ウォーズなどの対人戦から始めてはいけない。瞬殺されて、将棋面白さがわからないままおわってしまうだろうから

ぴよ将棋になれたら対人ゲームをやるといいと思う。

3)将棋道場マナーの悪いおじさん問題

将棋界隈(ツイッターとか)で必ず上がる話題として、初心者女性マウントをとるおじさん客というのがある。

将棋高齢者でもできる趣味なので、マナーの悪い老人(老人でなくてもマナーの悪い人はもちろんいるが、圧倒的に老人の方が多い)は一定割合で、少数ながら存在するといってもいい。残念ながら。

将棋をやっていると、ネットだけでなくリアルで指したいと思うかもしれない。そして将棋はやはり、対人ゲームなのでリアルで指した方が楽しい個人的には思っている。

ただ、初心者はいきなり将棋道場にいくのは敷居が高いだろうから、まずは初心者向けの将棋教室をさがして行くのがいいかもしれない。

都心部なら、若者向けの将棋サークルや、若者むけに将棋カフェというのもある。有名なところなら高田馬場将棋カフェCOBINとか。

私は近所の将棋道場常連なのだけど、4年ほど通って、マナーの悪い老人に当たって嫌な思いをしたことが2回だけある。まあ、2回だけなら少ないと思うけど。個人的には、マナーの悪い客は出禁にしてほしいが、なかなかね…。

これが私が将棋趣味にして、思うところのすべてである

これを読んで、元増田や皆さんに、ぜひ将棋を楽しんでもらいたいと願っている。見る将でもいいので、とりあえず将棋にふれてみてほしい。

そして、私はだいたい埼玉春日部将棋道場で指してるので、これを読んだ方と機会があればぜひ対局してみたい、と思っている。 おわり

記事への反応 -
  • 30代になって新しいことでも始めるかーと思い、たまたまNHKの中継を見ていたら将棋に興味を持った。 それから1年経って将棋というゲームが恐ろしい魔力を秘めたゲームだということに...

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