2017-06-11

バンドマンと付き合いたい全女子に捧ぐ

「あのバンドマンと付き合うにはどうしたいい?」

人類永遠テーマであり、きっと街角ライブハウスにはこんなエフェクターボードみたいな重ったい悩みを抱えた、ボロボロのおんなのこが立っています

自己紹介が遅れました、増田です。

しがない地方都市でしがないバンドマンを追いかけるしがないOLです。

学生の頃からバンドマンを追いかけ全国へ、就職してから対象は変われどライブは全通し、かけられるお金が増えこれ幸いと差し入れしまくっています

お陰様ですっかりバンドマンとも近い距離に居られるようになり、たくさんの話をしてきました。

わたしはどちらかというと好きなバンドマンと肩を組んで飲みに行きたい!という欲求が強い方で、付き合うというよりは仲の良いおともだちになりたい派でした。(ここに関しては賛否両論あるかと思いますが、わたしの話は楽屋の端っこにでも置いておきましょう)

はいえ、ライブハウスにはやはり恋をしているおんなのこが多い。身近な友人たちは揃ってなんやかんやと裏アカで、小競り合ったり意味深なことを呟いてみたり。

彼女たちをみていると、バンドマンが話してくれた恋愛について想起せざるを得なくなってしまうので、この場を借りてご紹介したいと思います

まずおひとり。彼はゴリゴリベースボーカルで、作詞作曲を担う、名前を田淵くんとしましょう。そんなタブチくんは学校出会った可愛い女の子に恋をしました。彼は言いました、

「あの子と付き合えたら、バンドを辞められる気がする。」と。

どうもその彼女は、バンドなんか興味がなく、ライブなんかほぼ観に来たこともないそうです。

タブチくんはわりとモテるので、ファンの子同業者からアプローチは受けまくっている(しかし誰とも親しくなってはいない)んですが、そんな彼のハートオリオンをなぞったのは、ライブハウスの外のヒロインでした。

もうお一方。見る者全員がイケメンと口を揃えて言ってしまう、高身長帰国子女系、川上くん。ちなみにカワカミくんはギタリストです。彼にはCanCamから出てきたような、細くてキレイライブハウスには来ない人種と思しき彼女がいました。彼は言いました、

バンドを通して知り合う人と、付き合おうとは思えない。」と。

なんでも昔、ファンの子交際を申し込んだところ、ステージ普段がちがいすぎるという理由でフラレたとか。なんたるぺいん。

こうなってくると、われわれファンというもの未来永劫救われないのではないか錯覚してしまますね。

しかし世の中には、それでもバンドマン真剣交際をしている人間がいます。(もちろんズルズルの関係で腐敗しきっている界隈も少なくないですが)

次はそんな子たちの生き方をご紹介して、少しでも枕を濡らすファン女の子が減ることを祈ります。ちなみにわたし10年来ライブハウスに通い詰めた、独自サンプルですので悪しからず。

①1人で来ている

 ライブハウスでお友達をつくること、それ即ちデート家族が付いてきていることと同義です。バンドマン立場になれば、やりづらいことこの上ないでしょう。この子に何か言ったら周りのファンにも筒抜けになってしまう、そんな意識根付いてしまうと、付き合うどころか打ち解けることもままならないかもしれないですね。

 言い換えれば、逆も然りです。一対一の関係性を築ければこっちのもんです。わたしの友人は、ふらっと1人でやってきては、物販のスキを狙って話しかける。喫煙所に行ったスキをみて、そそくさと追いかける。そうしていつの間にかLINEを交換していて、いつの間にか飲みに行っています。あな恐ろしや。

②超絶かわいい

待ってください、読み飛ばしたくなる気持ち1000%わかりますしかしこればっかりはどうしようもないです。昔大勢バンギャの会を仕切っていた頃、ライブ後に、小動物のように小さくて可愛らしい子にだけ、メンバーからDMが届いたことがありました。ヨノナカカオかよ、滅べよ。

③チャンスを逃さな

友人に、追いかけていたバンドマンとめでたくお付き合いをした人間がいます彼女ライブに足繁く通い、ある日ライブ中に彼を撮った写真SNSで使いたいと、DMで連絡したそうです。すると「ずっと応援してくれていてありがとう、気になっていた子から連絡をもらえてうれしい」と返答が来て、そのままエンダァァアです。そんな起死回生ストーリーあるんすね。

書いていて気付きましたけど、どれも真似するにはあまりに高度ですね。

音楽番組出演で話題バンドマンさんも、大学のころからずっと付き合っている彼女は一度もライブを観に来たこともないそうですし。

我らはいっぺん死んで生まれ変わってバンドマンと同じクラスに転生しないといけないんですかね。

タブチくん、カワカミくん、共に共通していたのは「バンドの外に価値見出していること」でした。対して我が友人たちは、「バンドを通して遭遇した人もひっくるめて出会いだ」という考えのバンドマンと上手くいっている。

まりはそういう人物か見極めができる人、またはそんなバンドマンに運良く出会う人、というのが、バンドマン彼女ポジションをゲットしているのではないでしょうか。

バンドマンを1つの人種であると、ひと括りにできないことは重々承知でありますが。

ライブハウスという狭い世界の中で、優劣を付けられながらも必死に歌う姿に恋をする。それもきっと世の理。

わたし今日も、「あのバンドマンと付き合いたい」という相談に、「まずはライブハウスで抜きん出て見えるように、めっちゃコンサバな格好してみたら?」と、ツアーグッズにまみれた彼女たちに言い放つのです。なんと無力な。

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