はてなキーワード: Web 1.0とは
まじで、その通り。
一種のゲームなんだよね。
「虚構新聞」は新聞という形式で嘘をもっともらしく語る面白さが売りのネタのゲーム。そこにツッコミを入れて遊ぶゲーム。
「また釣られたw」感を楽しむゲーム、あるいはそれに釣られる奴を馬鹿にして遊ぶゲーム。
そして、このゲームは釣りタイトルというルールを用いるゲームだった。
そして、この「釣りタイトル」はアクセス数アップにつながるものだ。
これをまとめサイトが大っぴらに用いるようになった。
まとめサイトがやってるゲームは「虚構新聞」とは違うゲームだ。
単純に、人目のつくようなタイトルをつけてアクセス数を稼ぐゲーム。
まじかよ、と思ってクリックする奴をおびき寄せるゲーム。そして、それが釣りタイトルでしたともネタバレしないゲーム。
しょーもない奴らが同じルールを用いるようになったことで、すでに「虚構新聞」がやってるゲームの正当性は棄損されていたことが、政治ネタに触れて明るみになっただけ。
釣りタイトルのネタ元、虚構新聞のネタ元は「東スポ」だが、なぜ「東スポ」は釣りタイトルをやめろという抗議行動が起きないのか。
あるいは起きても止めずにすんでいるのか。なぜ東スポは「東スポだからなー」で済んで、「虚構新聞」はネタでは済まされないのか。
「東スポ」と同じゲームにもっと悪質な形で参入してくる奴がもっといれば、「東スポだからなー」では済まされなくなっているだろう。
だが、新聞という形でこのゲームに参加するにはかなりの参入障壁がある。だから東スポだからなー、で済まされている。
しかし、インターネットは参入障壁ゼロだ。「U-1速報」というまとめサイトが現れたとき、ある種の衝撃を俺は覚えたが、もっとひどいサイトはいくらでもある。
インターネットにおいて、そのネタをネタとして遊ぶ場を守る障壁はゼロに近い。
それはインターネットそのものの特質でもあるし、最近のインターネット利用者、広告利益の変化によるものでもある。
簡単に言えば「バカが参入しはじめたら、そのゲームは終わり」とも言えるだろう。そして、そういう環境にインターネットはなってしまったということだ。
その障壁をインターネット上に設けるとしたら、閉鎖したSNSでゲームを行うか、一定のリテラシーや用語が必要なゲームを行うかしかないだろう。
ある種のゲームが楽しまれ、そしてネタで済まされたものは、同じルールを悪質に用いるものが現れた時に破壊される。
これはコンプガチャやその他のゲームにも当てはまることかもしれない。
ここで言う「ゲーム」とはこの世の中すべてのことだ。
アイドルファンもある種のゲームを行なっている。AKBの盛り上がりの根底にあるルールというものは数多の評論家が指摘している通りだ。
ファンやユーザーが自発的にルールを設定、あるいは読み込み行うゲームもあれば、仕掛け人がネタとして楽しめるゲームを提示し、ルールを設定するゲームもあれば、その両方もあるだろう。
しかし、このルールを行なってもっと悪質でもっと過激なアイドルゲームが行われ、そこに陳腐化や悲劇が起こったとき、AKBを始めとするアイドルゲームは毀損されるだろう。
過激すぎると話題になっていたAKBのドキュメンタリーをDVDで見たのだが、俺は2パックの悲劇を思い出さざるを得なかった。
「"DIS"って"ネタだけどリアル感はある"ってゲームじゃなかったのかよ....」と通じるものが、確実にある。
AKBとヒップホップシーンを(肯定的に)比較する評論がすでにネット上にあって、やはりなと思ったのだが、そこには肯定的にしろ否定的にしろ共通するものがある。
というか「ハイコンテクストな場を楽しむ」というゲームはどうしたってそういったものを含むのだ。
そして、ゲームは続いていく。
あと、ここまで書いて思ったが、「Web 1.0」的な虚構新聞がCGMに殺られた、あるいはネット上のゲームの変化を読み損なったとかいう話もできると思った(小並感)
http://anond.hatelabo.jp/20120514122336
http://anond.hatelabo.jp/20120516163256
http://anond.hatelabo.jp/20120515220559