はてなキーワード: 国営マンガ喫茶とは
こういうと、左翼は否定するだろう。「いや、我々は昔から保守に対抗して、表現の自由を守ってきた」と。
うん、左翼が「表現の自由」を守ろうとしてきたことは認めてるよ。でも、あくまで左翼が守ろうとしたのは「表現の自由」だけなんだよね。ここに、認識の齟齬がある。
左翼は、心の奥底ではアニメや漫画などを見下していた。「こんなくだらない文化だけど、私は左翼だから守る」という義務感から言ってただけなんだよね。
いや、むしろ「こんな下らないものまで守ろうとしている俺はかっこいい」くらいのことは思ってた。
本質的にアニメや漫画などの文化を見下す点では、左翼と保守に、さほどの違いはなかったのである。
それがあからさまだったのは、麻生が言い出したメディアアーカイブ構想を「国営マンガ喫茶」とか批判した時だね。漫画やアニメを、音楽や映画とかと同じ「芸術」や「文化」と見ているなら、絶対にこんな批判はしないんだよね。
だって映画には税金から制作費を補助する制度があるし、NHK交響楽団とかは事実上、税金で運営されている。図書館だって税金だし、コンサートを開催する市民会館とかも税金だ。
文化への支援や、その支援の成果を国民に還元する制度ってのは、どこにでもある。スポーツも文化とするなら、大規模な競技場に税金が出ることだって普通である。公営の体育館を持ってる自治体は多いし、何なら公営のトレーニングジムとか整備してる自治体もある。選手の遠征費にだって、税金の補助があったりする。もちろん、これらに不十分な点はあるが、制度としては存在するのだ。
でも、なぜか漫画やアニメにも同じように税金の支援をする制度を作ろうとしたら、左翼がボコボコに貶してきた。
こんなんで、なんぜオタクが左翼を好きになる? アニメや漫画に税金が出たところで、「文化が大事」と思ってるなら、批判なんて出てこないはずなんだよね。
もちろん、税金の額とか運営団体の独立性とかが問題になるなら分かるよ。でも、左翼は制度そのものを批判した。これって漫画やアニメを見下してないと、出てこない行動なんだよね。
アメリカに黒人奴隷解放運動があったが、運動の参加者にも、普通に黒人を見下してた連中はいた。「こんな動物みたいな人間にも愛を注ぐ俺かっこいい」って連中ね。左翼はこれに近かった。だからオタクから好かれないし、これからも好かれない。心の奥底から悔い改めない限り。
でも、左翼は悔い改めないのに、なぜかオタクは俺たちを好きにならねばいけないって思ってるから、悔い改める事はしないんだろうね。これからも、永遠に。まあ、オタクからすかれたくないってのなら、別に悔い改めなくても良いのだが。でも左翼って、自分が他人から嫌われてると、なぜかそれに耐えられないんだよな。
まず漫画だが、古い作品では原稿がすでに失われている物もあり、そういう事態を避けるためにもちゃんとした公立のアーカイヴが欲しい。
それと漫画は例えば手塚治虫や楳図かずおなど、単行本を出す度に頻繁に描き変えを行うような漫画家もいるし、過去の作品が復刻される際はかなりぞんざいにセリフの改変などが行われている(そもそも漫画のセリフを表現に問題があるとして改変するのは(たとえ作者が了解してやったとしても)ミケランジェロのダビデ像に後から他人が勝手に割礼を施すような行為だし、ほとんどの場合改変箇所の記述すら無い事からどれだけ漫画が軽く扱われているか分かる)。そういう版の研究・管理もきちんと系統立てて行ってほしい。国会図書館に全て保存されているわけでもないし、そういう研究・管理は大学や在野の研究者が細々と行っているものに任せっきりになってるのが現状だ。
次に映像メディアだが、我が国では黒澤明や内田吐夢のようなドメジャーの超巨匠の作品ですらフィルムが失われた事により(一部、または全部)観ることができない作品が存在するのはよく知られている。映画のフィルムは現在国立のフィルムセンターという機関が保存、研究を行っているが、予算が少なくとても苦しいらしい。
テレビ番組の場合、例えばNHKアーカイブスが知られているが、フィルムとビデオの端境期にビデオで収録された作品は、放映後多くの場合ビデオテープが別の作品で上書きされており(当時のビデオテープは高価だったので受信料を取っている手前再利用した)、視聴者や出演者が家庭用ビデオテープに録画した物などを少しずつ収集・複製・修復してアーカイヴしているのが現状だ。
以上のような原稿、フィルム、ビデオなどの収集、修復、バージョン管理等々は高度な専門知識と膨大な手間がかかるわけだが、専門の職員を大学の専門学科で教育するといったような事から考え始めると莫大な予算がかかる事が予想される。
私は現状でも文化事業(美術館や上述のフィルムセンターや各種公立図書館等々)にいくら税金がかかっているかが国民に詳しく知られたら大反発(こんなに苦しいのに漫画や映画なんかに金をかけるとは何事だ!)を食らうだろうと思っている。その上にさらに金をかけて上述のような機関を作ることが許されるのかどうか分からない。そのような機関は必要だが公立で税金をかけてやることは無いという意見もあるだろう。
20090619111342の岡田です。
トラバ打つ場所間違えたり(ホントは20090619105706に打つつもりだった)して
なんか、ジサクジエーンみたいになってしまいました。
「国営マンガ喫茶なんて言ってるやつばっかじゃないの」って、
皮肉ったつもりだったのですが、非常にわかりにくくて申し訳ないです。