2024-09-09

ポクロフスクの実情 - ロシアが狙うウクライナ重要都市

https://www.bbc.com/news/articles/cx29z3v919xo

前線はポクロフスクからわずか8キロ距離に迫っている。

同市の軍事行政長官によると、ロシア軍弾道ミサイルや多連装ロケット砲、誘導爆弾さらには大砲使用してこの都市攻撃しているとのことだ。

現在、ポクロフスクではすでに列車運行していない。

ポクロフスク交通の要所であり、もしここが陥落すれば、ロシア軍はこの地域の主要な補給路の一つを遮断することになる。

そうなるとウクライナはチャシブ・ヤールから撤退せざるを得ず、前線クラマトルスクさらに迫ることになるだろう。

これによりウクライナ事実上クレムリンが侵攻当初から奪取を目指してきたドネツク地域のほぼ全域を失うことになる。

ポクロフスクは、明らかにロシアにとって重要戦略拠点だ。

同市の軍政長官によれば、この地域戦闘に参加している勢力比率は、ロシア10対1で圧倒的に有利であるとのことだ。

しかウクライナのオレクサンドル・シルスキー司令官は、ポクロフスク方面へのロシア軍の進撃を阻止することに成功したと述べている。

第110旅団大隊長のオレ・デチャレンコ中佐取材に対し、ロシア軍のポクロフスク攻撃北側前線は確かに安定していると語った。

その代わりロシア軍攻撃は主に南側に集中しており、激しい戦闘が続いていると同氏は言う。

ロシア軍占領しようとしているその南方面の地域の一つは、ポクロフスクの南東にある小さなセリドベである

この町を守る国家衛兵第15旅団砲兵陣地を訪れた。

戦闘準備!」部隊指揮官ミトロは新たな標的の座標を受け取った後、命令を下した。

部隊全員が第二次世界大戦使用されたアメリカ製M-101榴弾砲に駆け寄る。

指揮官は「撃て!」と叫びロープを引く。

発音は耳をつんざくほどで、砲は煙で覆われる。

しかロシア軍の陣地を砲撃すればするほど、反撃を受けるリスクが増す。

そのため砲撃が一回終わるごとに塹壕避難し、ロシア軍の反撃を待つことになる。

そして遠くで大きな音が聞こえ、彼らは静かになる。

滑空爆弾だ」と兵士の一人がつぶやく

彼らが最も恐れているのはこの兵器だ。

この兵器は壊滅的な被害を及ぼし、砲手たちは身を隠す場所がない。

ミトロは、クルスク作戦に参加したウクライナ軍をドンバス地方防衛に使う方が有益ではないかとの質問に対し、曖昧な返答をした。

指揮官戦略的な決定を下す上でよりよい視野を持っている」と述べた。

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