・作品としては正直よくない部類に入ると思う。別に戦隊ヒーローに限らず、特定の題材を取り扱う際はリスペクトがなければいけないし、否定的に描写するとしても題材に対する理解は深くなければならない。それらがないと、何がやりたいか分からないし、読者にどう感じてほしいか曖昧な、中途半端な作品になる。そもそも作者の漫画に対する熱量を作品から感じない。
・ピンクの扱いについて、「この世界ではそういう設定というだけだろう」という意見があるが、ふつう、創作するときは世の中に存在する共通認識をうまく活用するものだと思う。そこがちぐはぐだと共感を得られず、読者はどう楽しめばいいかわからない。オリジナル設定を使うとしても今の状態では説明不足で、読者が無理やり咀嚼しないと呑み込めない状態になっている。
・1話で判断するのは早いという意見もあるが、描き手としてはここをしくじった時点で読者は加速度的に離れていくだけなので、そんなこと言ってもしょうがないと思う。そのうちアンチも興味をなくすだろうから、最後は理解のあるやさしい少数のマンガ読みだけが残り、ゆるやかに終了する未来が見える。
・全体的にストレスしか感じない。読んでいて気持ちよさがない。物語の引きが弱くて(この先どんな燃料を投下するかという邪な好奇心以外で)興味が続かない。主人公やその周りのキャラクターに対してもあんまり共感できず、とくべつ好きになれない。話題性的に一応2話も見ようかな…という人は多くいるだろうけど、大体の人間は3話でふるいにかけられるのでは。
・二次創作で評価を得ていた同人作家らしい。そういう作家にありがちなのが、「既存のキャラクターを動かすのは得意だけど、自分でキャラクターを作り出せない」ということ。そして、元の評価はクオリティの高いプロの作ったキャラクターありきであるということ。実際に活動している人はわかってくれると思うけど、二次創作と一次創作では使っている脳みその部分が明確に違う。二次創作で評価されて商業デビューした作家がパッとしない感じになるというのはよくあることなので、この作者もそのパターンだと思う。
連投消すまで読まない
めちゃくちゃ連打してたみたいで4つ投稿しちゃっててびっくりしたよ。教えてくれてありがとう。