2024-03-25

anond:20240325104732

初代ガンダムって今観ても神がかってるんだよなあ

作画とか枝葉末節にこだわる人にはお勧めできないけど、まず一話が凄い

一話の演出が、シナリオが、作りこまれた設定や世界観が、モビルスーツの巨大さを表現するアオリ構図が、

今となっては当たり前の表現がすべてここに詰め込まれているし、今になっても当たり前になってないのは、

初代ガンダム一話の無駄のなさ、まったくといっていいほど無駄がない、

これから始まるであろう作品絶対必要となる道具、登場人物世界観、設定、技術、あらゆるものが詰まってる

はっきり言って、初代ガンダム第一話は教科書に載せるべきレベル

安彦氏の描く、ぐにゃりとしなるロボットによるダイナミックな動き

父親との葛藤から、これは父殺し、少年の成長の話だと分かる

そして、青葉区での最終決戦まで話は飛ぶ

その間の話は、当然物語必要な要素も多くあるが、単なる時間稼ぎのようなくだらない話も存在する

それもこれも大人の事情というやつである

アッザムが登場する回なんて、そんなに物語必要だろうか?

そんな枝葉末節をあげつらって、ガンダムが喋ったwとか、作画崩壊wとか、くだらない話である

であるならば、作画現在レベルだと目で補完して観てほしい

というか、劇場版での安彦氏による描き直しでさえ、もうかなり今でも観ても十分耐えるどころか素晴らしいものがある

結論を急ぐと、ZやZZオチがショボい、盛り上がりに凄い欠ける

初代はアバオアクーがあった

最終激戦地という設定が、嫌でも視聴者を盛り上げた、生身でのアムロシャアとの宇宙でのフェンシング一騎打ち

そして、最後には自分にも帰れる場所があったんだ、という全面的自己肯定感で満たされる主人公

正直言って、初代ガンダム富野氏の頂点だったと自分は思ってる

まぐれも重なって、中途半端な時期に頂点を取ってしまった

まり、今度は自分で取ってしまった頂点を、更に越さなければならなくなる

自分で最強の敵を生み出してしまい、更に次でその敵を倒さなければならないのに、最強なだけに倒せないのである

ZやZZにはアバオアクーのような舞台が設定されておらず、盛り上がりに欠ける

富野自身、なんというか、もう物語全体を盛り上げることより、シャアという人物をどう描くかばかりに固執するようになっていく

初代ガンダムで実現できなかったリアルさ、未来技術の設定はZの方が格段に上であり、

ZはZで、第一話のリックディアスの地面擦れ擦れの飛行、全天候型スクリーンなど、とにかく設定は盛りだくさんであり、ディティールは格段に上がった

でも、初代ガンダムにあった、ものがたりのようなものは失われ、よくわからない政治描写に煙に巻かれたり、無意味暴力シーンがあったり、

これって単に現場の苛立ちが作品に反映されただけなんじゃないの?と思わせられるぐらいだった

Z以降には、黒い三連星だの、マチルダさんだの、そういったものがたりっぽいものが失われている

そういった、誰もが観て、共通に語れるような要素がなくなってしまっている

大人はみんな難しい顔をして、複雑な政治に奔走し、かといって、やたらに他人を殴るし、姿は大人なのに、行動は大人のやることじゃない

もちろん、そのカオスな感じが、監督女性観のようなものとか、そういったもの面白おかし作品になっているのは確かである

しかし、初代ガンダムの本当の良さは、Z以降で失われしまったのだと思う

  • ガンダム1話が教科書レベルなのは同意 アッザムは「ジオンも色んな兵器開発してんだよ~」という流れはあっても良いがキシリアが乗るのはやりすぎ。急にタイムボカン感出てきた

    • アッザム=ガンダムをマジに焦らせてガンダムを喋らせた唯一の兵器 と考えるなら・・・。

  • そもそもZガンダムって初代知らないと世界背景全然わからないからね・・・。 ティターンズは連邦の中の一体何なん・・・? みたいなのって子供には難しすぎてわからんて。

    • Gレコで同じことをやったけど大人でもよくわかってない人がいっぱいいたぞ

      • 富野色が強い作品は小説なり後出し情報なりで補完しないとなんもわからんw そう考えると∀ガンダムは結構まとまってたんだなって思うわ。

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