2023-12-12

メルカリポテトチップスを買った

すると随分とまぁ大きい箱で届いたので一寸不審に想いながらも箱を開けると猫が入っていた。

猫は柔らかそうな冬毛を長く伸ばし、横になってスピースピーと寝息を立てて眠っていた。

はて。

よくみると猫の下には注文したポテトチップス二袋があり、ダンボールの隙間には用紙があって手に取ると"緩急材として猫をいれてあります"とのこと。

ふむ。

ならば仕方がないだろう。

出品者に無事に商品が届いた旨を伝え、高評価を選んだ。

猫はむくりと起き上がり、私の膝上を陣取るとゴロゴロと喉をならしながら目をパチクリさせている。

次第に瞬きは落ち着き、目を細め、ゴロゴロと喉を鳴らし続けた。

私は猫の頭を撫でながらこれを書き、猫の名前を考え、チュールを買おうと再びメルカリを覗くのだった。



追記

無事にメルカリチュールの注文を終えると、増田確認することにした。

すると何件かのレスが付いていた。

ええと、なになに……あっ、そうか!

かに猫砂とトイレ、フードと食器も要るな。

ケージもあった方が何かと便利だろう。

そう思っているとインターフォンが鳴り、荷物が届いたようなので受け取りに出た。

注文したのはチュール。その割には大きな箱だ。

またも不審に想いながらも箱を開けると猫が入っていた。

なるほど。

今度の猫も柔らかそうな冬毛を長く伸ばし、横になってスピースピーと寝息を立てて眠っていた。

そしてやはり猫の下には注文したチュール二袋があり、ダンボールの隙間には用紙があって手に取ると"緩急材として猫をいれてあります"とのこと。

ふむ。

あいいだろう。

出品者に無事に商品が届いた旨を伝え、高評価を選んだ。

猫はむくりと起き上がり、私の膝上を陣取るとゴロゴロと喉をならしながら目をパチクリさせている。

次第に瞬きは落ち着き、目を細め、ゴロゴロと喉を鳴らし続けた。

私は猫の頭を撫でながら視線に気づいて振り返り、先代猫がじっと私のことを見つめていた。

幾分不安になりながらも手招きすると先代猫はやってきた。

今、私の膝の上に居る猫に敵意を見せるのではないかとひやひやしたが、それは杞憂に過ぎなかった。

先代猫は二代目猫を見やり、ニヤリと笑い、頭を舌で撫でた。

新米猫は目を細め、未だゴロゴロと喉を鳴らしている。

ふぅ。

よかった。これで我が家も安泰だなと思っていれば増田レスが付いていた。

これメルカリ風評被害になるんじゃ・・・

そう言われ、一理あるなと私。

そこで今度はamazonで注文することに決めた。

手始めに食器を…それも二つだ!

Amazonで注文し、二人の猫をあやしているとゴロゴロと喉を鳴らす音が周期的に重なり、私を幸福にした。

しばらくそうしていると玄関ノックされ、猫をゆっくり退かして立ち上がる。

早速届いたようだ。

ん? しかし、もしかしてまた…

その時私は一抹の不安を覚えながらも戸を開け、すると箱は小さく私はホッとした。

しかし何処か違和感がある。何かがおかしい。

ここにサインをお願いします。

あっ…、はい。もちろん。

声をかけられハッとし、私は彼からペンを借りようと手を差し出し…

あっ!!

その時目に入ったのは巨大な肉球だった。

恐る恐る視線を上げていく…すると…目指し帽をかぶる彼の顔は猫だった!!

どうかしましたか

あ、いえ…別に

彼は細い縦長の瞳を私に向け、私は激しく動揺しながらもなんとかサインした。

ありがとうございます

ああ、どうも。

配達員は帰り、私はしばし玄関呆然と立ち尽くしていた。

部屋の方から猫の鳴き声。

ニャア。ニャア。ニャア・・

いったいどういうことだろう?

私が寝ている間に、世界で何かあったのかもしれない。

不安になった私はすぐにスマホYouTubeを開き、推しVtuber確認した。

するといつもの猫なで声だったので安心した。

ただそれだけでは不安は拭い切れず、私は確認する必要があった。

すぐに家を出ようと着替え、財布、スマホ、鍵を持ち、あとはお気に入りイヤホンを…

するとイヤホンの紐は雁字搦めのように絡まっており、以前に見たときには真っ直ぐだったはず。

ふむ。

これはおかしい。そう思って紐の絡まりを解くと目の前に置き、横に砂時計を置いた。

砂時計時間を刻み、イヤホンの紐を凝視していると…やはり、だ。

紐はひとりでに動き始め、ぬるぬると互いを交差させては絡めていく。

上の砂が下に落ち着る頃には雁字搦まった紐が出来上がり、私は賢くなった気がした。

隣では二匹の猫が紐を見つめ、動く度に手を出している。

その都度、紐はビクッとしたように身体を戦慄かせた。

しばらくそれを微笑ましく見守っていたもののハッとして我に返り、こんなことをしている場合ではないことを思い出すと二匹の猫を脇に抱え、即座に家を出た。

タクシーを拾って駅に向かい、出来るだけ運転手を見ないようにして会計を済ませ(運転手は私の猫について何一つ言及しては来なかった)、それから電車に乗った。

砂丘の最寄り駅で降り、少し歩いた。

すると…ああ…なんでことだ…!!

そこには半ば砂に埋もれた大阪関西万博の会場があり、増田はここが地球と知って絶望した。

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増田は膝を砂に着けたまま激しく泣き、涙は頬を伝って手に落ちた。

二人の猫が、その手をゆっくり舐めた。

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