2023-09-30

機動戦士ガンダムミノフスキー粒子ベトナム戦争

機動戦士ガンダムミノフスキー粒子とは、アニメ内に登場する設定だ。

ミノフスキー粒子は、レーダーなどを無効化する。

ゆえに戦争遠距離攻撃ではなく、接近戦により行わなければならない。

これがその設定の骨子だ。

なぜ、このような設定が生まれたか

それは繰り返し様々な人により解説されている。

本来レーダー兵器が発展した未来では近接戦闘など行われるわけがない。

なぜなら遠距離から攻撃で敵を破壊できるからだ。

機動戦士ガンダムが放映開始されたのは1979年だ。

当時はステルスの「ス」の字もなかった時代

そのような状況ではレーダーに映らないという現実存在しない。

しかし、それではロボットアニメに不可欠なロボット同士の接近戦が描けない。

従来のアニメとは一線を画すリアル志向を追求したガンダムにおいてそれはおざなりに出来る問題ではなかった。

そのことからミノフスキー粒子という疑似科学は発案され採用された。

それが経緯だ。

では、このような発想を原作者が得るに至った経緯とはどういうものなのか?

推察してみる。

ガンダム制作当時、もっとも直近の戦争ベトナム戦争である

そのベトナム戦争の影響を色濃く得ているのだと考えることが出来る。

ちょうど2023年現在リアル志向戦争アニメを描こうとしたらウクライナ戦争の影響を受けないわけにはいかないのと同じだ。

ベトナム戦争当時のアメリカ空軍の話である

当時、空軍では最早戦闘機同士の接近戦は行われないと考えられていた。

レーダーミサイルがあれば遠距離から攻撃勝敗は決するからだ。

ゆえに、それまでの戦闘機には搭載せれていた接近戦用のバルカン砲などが搭載されない戦闘機が作られるようになった。

またパイロットの訓練においても、近接戦闘ドッグファイト)は行われないという前提のもと基本的ドッグファイトにおける回避行動なども教えられなかった。

しかし、ここに大問題が生じる。

ベトナム戦争当時、敵味方識別信号などはまだ開発されておらず、またミサイル信頼性も低かった。

まり味方同士の同士討ちが発生する可能性が高かったのだ。

米軍同士はもちろん南ベトナムの友軍や民間機を誤って攻撃したら政治的に致命的な状況に陥りかねない。

そのことを避けるために空軍では、攻撃の前には必ず接近して目視確認する。

肉眼で敵であることを確認してから攻撃することを厳命した。

この結果、どうなったか

もちろん米軍戦闘機は散々に撃ち落とされた。

本来、長距離レンジから攻撃しか想定していない戦闘である

その戦闘機が敵に接近することで当然敵にもその存在認知されドッグファイトが行われる。

しかパイロットドッグファイトの基本すら知らない。

さら遠距離攻撃用の兵器に、近接戦闘を強いたのだから当然撃ち落とされる。

朝鮮戦争とは比べ物にならない被撃墜率にショックを受けた空軍は慌てて対策を講じる。

戦闘機の改造やパイロットの再訓練である

これは余談だが、こうして作られたのが先頃映画リメイクもされて話題にもなったトップガンという組織である

徹底的にドッグファイトに強いパイロットを育てる。

それがトップガン設立動機でもある。

話が長くなったが、これがミノフスキー粒子発明と同期している時代性だと思われる。

これはひょっとしたらすでに制作側が語っているのかもしれないが、とりあえず私はそのことを知らない。

まりネットでも話出ていないことではないかと思う。(間違っているかもしれないが)

ゆえに今回、長々と書いてみた。

なぜ、未来ロボット兵器は接近戦なんてしないはずだ、と原作者は思い至ったのか。

なぜ、レーダー無効化しないと接近戦は発生しないと考えたのか。

それは現実世界戦争においてレーダーによる戦争無効化すること無しに接近戦は発生しなかったからだ。

(尚、この文章はすごく雑語りをしている。おそらく間違いはある。しかし全体の流れは間違っていないと考えている。)

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  • 敵味方識別装置はベトナム戦争のころもうあったんじゃなかったけ。

  • 敵味方識別装置はベトナム戦争のころもうあったんじゃなかったけ。

  • トップガンは海軍では?米空軍は別のレッドフラッグ演習をやったりする別部隊がある、はず。

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