2022-11-22

小説が書けない

子どもの頃から小説が好きで、趣味読書ですと胸張って言えるぐらいには金も時間も本を読むことに費やしてきた。

3年ほど前から、空いた時間にちまちまと小説を書き始めた。消費者で満足せず生産者を目指すべきだ、というはてブ雰囲気にあてられたのだ。

結果分かったことがある。

自分には書きたい物語がない。

書きたいシーンも登場人物も、伝えたいテーマもない。

それでも書くことに憧れがあるので、なんとか短編を書いてみる。正直、苦痛だ。読書の方がずっと楽しい

かにキャラクター妄想楽しいしか妄想だけでは物語は進まない。私の妄想は同一のシーンをひたすら細部を詰めていくタイプだ。一種の設定厨なのだろう。

頭のなかで登場人物勝手に動く、などとも聞くけれども、そもそも執筆中に登場人物の姿が脳内に浮かばない(小説を読むときも同じで、脳内映像が流れたりはしない。文字を読んで脳内流れるのはひたすらに「ことば」である)。

どうやら私には創作を楽しむ才能が欠けているらしい。

小説投稿サイトには数百話、数万字の大作がいくつもある。私が完成させた物語で一番の長編はたったの五万字だ。完成度も低い。

書ける人の脳内はどうなっているのだろう。

どうしたら書ける人になれるのだろう。

ここ2週間ほど、小説の書き方についての本を見つけ次第買っては読んでいる。小説を買うときにはもっと悩んで厳選するのに、購買判断力麻痺してしまったようだ。

しかし、いくら読んでもしっくりこない。

読者の感情を盛り上げるプロットの組み立て方やキャラクター役割効率的物語の生み出し方や視点の考え方、WEBで読まれやすい改行の方法といった細々としたTips

知識は得られた。けれども私の読みたい物語はHOW TO本の中にはない。

私の読みたい物語

つの間にか心の中には野望が生まれていた。

面白い小説は世の中に溢れている。

でも趣味読書20年以上続けていれば、普通に面白い物語では満足できなくなってくる。毎日本を読んでいても、心から面白いと思える本は年に1、2冊しか出会えない。

まだ読んだことのないような物語が読みたい。心から満足できる一冊に出会いたい。

世の中に存在しないのならば、読者としての私の好みをもっと理解している私が生み出すしかない。

これだけ長々と愚痴を書いているのに筆を折らないのは、書き終わった小説時間を置いてから読み返すと、多少は面白いと思えるからだ。アラが多く稚拙文章たち。でも、確かに今の私にも面白がれる。

小説の書き方本にはたいてい「とにかく書くことだ」と書いてある。もっともだと思う。

明日祝日だ。アイデア登場人物テーマも浮かんでいないが、理想の読後感はある。

から、何か少し書いてみようと思う。

(と書きつつも、この文章を書いて満足したのか図書館に行きたくなってきた。私が一番戦わねばならないのは読者としての私自身なのかもしれない)

  • 増田は誰かに読んでもらったりしてるの? 一人で上手くいかないなら相性の良いフォロワーを見つけるのがええやで。

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  • 5万文字書けてて、それなりに自作に妥協も評価もできてるので、本当に書きたいことがない(他諸々も含めて書く動機が少ない)んだろうなーとか思いました。 そこまで面白いと自信...

  • 純文学ならプロットもストーリーもいらんのやで

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  • お前みたいなタイプには「感情から書く脚本術」いいぞ。 結局のところ、自分にとってこれがなぜ面白いのかの本質を見誤っているのだ。 恵まれたガキが毎日お母さんのご飯食べられる...

  • お前が今までに読んできた本をインプットすると、お前が読みたい最高の作品をアウトプットしてくれるAIを待ったほうが早いのでは?

  • お金出すと続き書いてくれるらしいよ 試してみようぜ

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