2021-08-19

タイバニを7話まで見た感想

TIGER&BUNNYテレビシリーズを7話まで見た。結論から言うと、期待していたものと違った。

見る前にイメージしていたのは、スタイリッシュアメコミのような世界で、それぞれのヒーロー達が自分らしく活躍する内容だ。その中で、特にタイトルになっているバディ二人がプッシュされているのかなと思った。

上記の内容は概ね当たっていた。だが、バディ以外のヒーロー達の描写が浅すぎると感じた。

特にブルーローズエピソードのあたりで強い違和感を覚えた。

あの決め台詞って言わされてたの!?あんなにカッコよく言ってたのに?しかもあの衣装も着せられてたの?女子高生なのに可哀想ではないか??

そのへんのモヤモヤ解決するならまだしも、特に何のフォローもなくどんどん話が広がっていくのについて行けなくなった。

見ていくうちに「これは主人公のおじさんにとって都合の良い世界なんだ」と気付いた。

特に何のアクションを起こさなくても周りから愛される。最終的には若い相方からも慕われる。そんな都合の良い世界だ。

そして、この作品が年齢層の高い腐女子から支持を集めた理由何となく察しがついてしまった。

私自身もいわゆる腐女子だが、この作品を好きな腐女子はおそらく「女性キャラ男性キャラ干渉しない作品」が好きなのではないだろうか。この作品は、基本的男性同士の関係性メインで物語が進んでいく。こんなことを言ったら語弊があるが、極端な話、この物語女性必要ない。

もし必要だとすれば、「女性を守るために戦う男性はカッコいい」というメッセージを発するために必要だと思う。なぜなら虎徹には娘と亡くなった奥さんいるからだ。でも、そういうメッセージは込められていない。虎徹の子だって別に女の子じゃなくても物語の本筋に影響は無いし、その娘がバーナビーに恋をする場面も蛇足なように感じた。ブルーローズ存在も、ヒロインとしてではなくお色気要員または虎徹を盛り立てるための存在のように見えた。

から腐女子からすれば安心して見ていられるし、好きなだけ主人公のバディ二人で妄想できるのだ。

一部の人達はこの作品男性ファンが少ないことを気にしているようだが、当然だと思う。たぶん、男性視聴者はこの作品内に女性キャラ必要ないということを感じ取っているんじゃないだろうか。

普段から深夜アニメを見るような男性は、女性キャラが不可欠なアニメ好きな人が多い。それは単に美少女が集まってキャッキャしているだけでなく、「そのキャラ女性でなければならないことの必然性」が求められる。だからタイバニには男性ファンが少ない。申し訳程度のお色気要素を放り込んでも男性視聴者は釣られない。

ちなみに、私はこの事を別に良いとも悪いとも思わない。女性がいらないアニメかつ、男性同士の濃密な関係性を軸に進んでいくアニメなのだから女性ファンが多いのは当然だろう。

まとめると、期待よりもバディ以外のヒーロー達の活躍が少なかった。あと、途中からの展開がやたら多いなと感じた。以上。

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