Twitterをのぞくと大坂なおみを「嫌い」という人で溢れている件。最初は「やっぱりツイッターはクズばかりだな」と思ったが、読んでみるとなんか理解できてしまう部分もあり、「嫌い」の中身を以下のように分析してみた。
1.日本人は政治と日常社会や娯楽の世界を完全に分ける。さらに言うと、政治は政治家や官僚の仕事であって、国民は政治には無責任で無関心、党派的に無色透明であるかのように装う。支持政党はもちろん、選挙の投票先も家族にすら明かさないのが普通。政治的な主義主張は、必ず「押し付けがましい」「上から目線」と思われるので、常識人は必ず日常会話では避ける。「スポーツの世界に政治を持ち込むな」は、「テニス選手風情が」という意味ではなく、「純粋にスポーツを楽しんでいたのに、とつぜん勝手に政治的な主張が出てきて無理やり押しつけられた」という不快感にある。
2. もともと「大坂なおみってなんか苦手」という人は以前からそれなりにいた。イチローや田村亮子や三浦カズだってアンチがたくさんいたので、スターである限りは別に当たり前で宿命だろうと思う。とくに大坂はコミュニケーション文化は完全にアメリカ的なので、「日本人」として見ると違和感を覚える人が多くなるのという事情がある。しかし、彼女が「反差別」の主張を行い、それをメディアが絶賛したことで、気軽に「苦手」「嫌い」と言えない雰囲気になった。そこで、もともと大坂なおみがなんとなく好きではなかった無数の人たちが、「嫌いとすら言っちゃいけないのか」という被害感情を抱くようになってしまった。
リベラル派の人たちにも文句がある。「人権や平等を訴える人間が嫌いなだけなんだよな」「まるで自分が叱られている気分だったり、あるいは告発が現行の秩序を乱すとでも思っている」「声を上げる若い女は取り敢えず叩き潰したいだけ」とか、「敵」の分析がすごい雑で的外れ。「敵」が何を言っているのかくらい我慢して読んでちゃんと理解しないと、「敵」は「あいつらは俺たちをバカにしやがって!」と言うことでますます過激化する。過激化すると、本来は無視できるほどの少数勢力なのに、実際に政治や社会に影響を与えてしまうようになる。というか、この20年の間にそうなってしまったわけだが。
簡単な話、ぜんぶケータイとツイッターがわるい
反対意見の人にクズとレッテル貼ってから 結論ありきで理屈捏ねたやつ
いやーやっぱり 「人権や平等を訴える人間が嫌いなだけなんだよな」「まるで自分が叱られている気分だったり、あるいは告発が現行の秩序を乱すとでも思っている」「声を上げる若...
アイツら理性的に物事を考える知能もなければ人権を守ろうという誇りもなく精神もブサイクだからどうしようもない こういう感じで 賛同しない奴はクズだ!みたいなことばっかり言...
リベラル派については、そもそも「リベラリズム」という思想自体に敵を作り続ける特性があったので、それを信じている人はお前の言った通りの欠点を必然的に持つことになってしま...