文房具が好きで、年末の本屋や文房具屋でいろんな手帳やノートが並んでいると、大興奮し、どれを買おうか悩む。が、実際問題そんなに書くことがないので、極力シンプルで薄いマンスリー型の手帳を選び、ノートはお手頃で気楽に書けそうなものだけ選ぶ。
が、必要最低限の予定すら書き忘れることが多く、逆にプライベートの飲み会などは予定が少なすぎて手帳に書かなくてもそらで覚えているので書く必要がない。仕事の予定は卓上カレンダーに別途書くことにしている。
仕事の打ち合わせのときはいちおうノートと筆記用具程度は持っていくが、資料があって重要な情報がそこにまとまっているとほとんど書くことがない。何かあったらその資料に書き足す方が早いぐらいだ。特に資料がなくても、その場で話したことをしゃかりきに全部メモる人はおらず、何となく「こういう打ち合わせをした」ということを覚えておけば足りる。
時々趣味のサークルで月々の集まりの内容を記録する役を命じられるが、だいたい写真撮影係を兼ねているのでメモばかりとっていられない。むしろ講師のパワポを含めて多めに写真を撮っておき、それをもとに文章を書き起こすことが多い。
だいたいこのご時世にスマホやパソコンに入力するより手書きの方がスマートな場がどれだけあるのだろうか。うちの職場は比較的アナログ度が高く、昼間席にいない人が多いので、さまざまな要件を付箋紙にお手紙で書いたり、電話の内容を伝言メモにして机に貼ることが多いけれど、こんな職場が今どき多数派とは思えない。
それからtwitterで私がフォローしている人が万年筆マニアらしく、次々万年筆情報をRTしてくるのだが、そんなに何本も集めて使いきれるのだろうか。会社の同期が年賀状に手書きで一言を万年筆で入れてくるので、それに憧れて2本ばかり買ったけれど、それ以上増やす必要がない。だって黒と、ブルーブラックぐらいしか実用的な色がないから。他人の書類に直しを入れる立場なら赤とかも使うかも知れないけど、少なくとも私には不要だ。ましてやマニアの人がRTしてくる珍しい色のインクなんて一体いつ使うのか分からない。
To Doリストやその他買いたいもの、やりたいことなど書いておいた方が忘れないのは確かだと思うけど、それらをいちいち書くこと自体がめんどくさいし、ビジネス雑誌の手帳術特集などで、「これでもか!」とばかり書き込まれた手帳を見ると、「この人は手帳を書くこと自体が目的化してるんじゃないか」と思う。