なんというか「みんなそれぞれ違っていて尊重されるべき」って価値観が出てきたら、そういうキャラの扱いって難しくなるんだよね。
つまり、最終的に敗者を引き受けさせなければならないんだけど、昔とちがって「厭味な奴だから幸せにならなくてもスカッとする」とはならないんで、基本的には
(1)違う価値観に生きるようになる
(2)違う相手を見つけるようになる
(3)退場する
の三通りのいずれかの手段をとることになる。でも(1)だとライバルキャラの人間性にゆがみが生じる(例としてはスラダンの流川(非人間的なまでにバスケ一筋))し、(2)だとライバルキャラの恋愛自体がヒロインからヒロイン以外に流れるため軽く見える弊害がある。ようするにただのチャラ男に成り下がり、主人公が越えるほどの目標ではなくなる。(めぞん一刻はそこをなんとかしようとはしていたが。)
そこで(3)の手段を使うわけだが、これは結構究極の一手というか禁じ手に近くて、劇的なだけに軽く真似をすると本当に作品が薄っぺらくなる。きわめて必然的でありつつ、でもまさかねと思わせないといけない。もっとも有名な例はやはり「タッチ」だ。まあそこで死なせるしかないわけだけど、ほんとに? みたいな。実は、「タッチ」より先にこれをやったのが多分「あしたのジョー」なのだろう。どちらの作品でも、「ライバルの死」自体が主人公というより物語にめちゃくちゃ大きな影響を与える構造をしているくらい重い出来事として扱われている。これを軽々しくやれば、ただの猿真似にしかならない。だから、簡単にはまねできない。大きな分類では、「ワンピース」のエースもこれにあたると言っていいんじゃないかと思う。
というわけで、こういう面倒なキャラはもう最初から出さないという方向になってきたのだろう。しかしそれでも主人公の周りに魅力的なキャラは配置したい。そこで、冨樫が「幽白」や「ハンター」でやったように、主人公の周りにいる同性の美形キャラは属性やトラウマによって最初っから全く方向性の違う存在と位置付ける、みたいな解決方法が昨今では普通になった。そもそも人間じゃないとか、非人間的なほど復讐に取りつかれた存在(クラピカ)や女性より微妙に主人公の方を見ている存在(キルア)みたいに。「進撃の巨人」なんかでもこの文法を使ってる(リヴァイとアルミン)。ちなみに、実写版の進撃はその狙いをまっっったく理解せずにミカサとシキシマ(リヴァイみたいな存在)のラインをつなげる…みたいなアホな設定にしてしまい、最後にシキシマをしょうもなく殺す安直な物語づくりにするしかなくなってめちゃくちゃ薄っぺらい「人間ドラマ(笑)」が顰蹙を買ってしまったのは皆さまご覧のとおり。関係者には猛省を望みたいね。
自分が子供の頃に見てた漫画やアニメだと、 恋愛漫画に限らず平凡な主人公、だれもが認める美少女・美人ヒロイン、その恋のライバルに金持ちで主人公よりも能力の高いイケメン(性...
なんというか「みんなそれぞれ違っていて尊重されるべき」って価値観が出てきたら、そういうキャラの扱いって難しくなるんだよね。 つまり、最終的に敗者を引き受けさせなければな...
ドラマの構造から考えると色々難しいことがあるんだな
具体的な作品例が欲しいところだが……
うる星やつらなら、 面堂 終太郎みたいな。
うる星やつらは"押しかけ女房"ジャンルだし、基本ギャグなので、ちょっと違う気が。 めぞん一刻の方が当てはまるかな。 五代と管理人さんの両方に当て馬キャラがいた。
YAWARA!の風祭とか?
スラムダンクの場合 主人公:桜木 ヒロイン:春子 ライバル:流川
視聴者層の貧困化が進んだ結果、もはや、界隈に金持ちが居なくなってしまい、金持ちのライバルというのがリアリティ無くなった。
男主人公で恋愛ものってハーレムがどうしても先に思い浮かぶな。 金持ち性悪ライバル(でも根は真面目で一途)みたいなのって少女漫画の恋のライバルに多そう
そういうライバルキャラって初期にしか活躍できないからな。 主人公がヒロインに恋していて、ヒロインの気持ちが分からない、という状況でないと機能しない。 そしてライバルキャラ...
なるほど確かに。 そういう初期のライバルって後半ただの仲間になるのが定番だけど、であれば初期段階が特にいらない。 最初から仲のいい友人がいて、恋人が互いに素直になれない状...
そういうライバルキャラって初期にしか活躍できないからな。 主人公がヒロインに恋していて、ヒロインの気持ちが分からない、という状況でないと機能しない。 めぞん一刻の当て...
俺ツエー系ハーレムでは他の男は不要的な感じだね。 自分以外の男はモブ以外許さないって。
途中から存在が消えたりとかもあるよな 最近だと花晴れのあめいとかいうライバルキャラはヒーロー達の幼馴染なのに最終回に登場しない上に言及すらされなかったし…
恋愛に限らずライバルキャラ一般の話になりそうだが 旧来のような定番的ライバルキャラが成立させにくくなった一因は たぶん世の少年少女の内面が優等生化したから だって かつては...
金持ち秀才イケメンを当て馬扱いってルサンチマン丸出しで好きじゃなかったな。 段々と「ちょっと変人だけど割といい奴で特に対立もしない」扱いに変遷してきて見やすくなった。
今はスポ根物でも、一対一の関係は少なくて、一対多の関係が多いと思う。 昔の物語のライバルの関係は、お互い切磋琢磨し、技術を磨いてレベルを上げていく、ガチンコの関係だった...
少女漫画のお嬢様美少女恋のライバルが意外と思いつかない。 ガラスの仮面は女優としてのライバルで恋のライバルではないし、ときめきトゥナイトは主人公の方が美少女だし。
これはミルモでポン!
エースを狙え? トップを狙え?