公立中学で部活動が強制された理由

　名古屋の市立小学校で部活動が廃止されると聞いたが、

公立の中学校はどうだろうか。

　廃止はなかなか一筋縄でいかないんじゃないか。

　全国的に強制部活が始まったのは70年代半ばからだ。

って荒れた中学生が多発した時代になる。

　彼ら彼女らの放課後と土日を「強制管理」する手段として部活が強化される。

　教育委員会など体制側が主導していたが、

　自分の学校は、全員が部活動を強制された。

　しかも、運動系の部活に参加しない人間は、まともな扱いをされなかった。

(ちなみに吹奏楽部だけは運動部扱いだった)

　中学1年生の春、歴史研究部に入ろうとすると、

担任教師に「おまえの将来のためにならない」と説教された。

せめて卓球部……とまで言われたが、初志を貫徹した。

　歴史研究部では遺跡の発掘調査に参加して話題になったりとそれなりに頑張ったつもりだ。

　それでも、(運動部じゃないから)「部活動に熱心ではない」と本当に内申点を下げられた。

　志望校の公立高へ合格するには、本番の試験でリカバリーするしかなかったのを思い出す

現場の空気が相も変わらずと聞くと、なにか遠い目をしたい気分になる。

　部活動のリスクが大きくなり、学校や教師は本音ではやりたがらない。

　逆に、部活動縮小に反対しているのは、PTAの一部の連中だ。

　そんな話を生で聞いていると、

「公立の中学教諭にならなくてよかった……」と改めて思う今日この頃です

2018-03-05