2018-03-04

ビリー兄貴は歪みねぇ人でした

兄貴ことビリー・ヘリントンが亡くなられた。母親によれば交通事故とのことだ。

兄貴との出会いは当然ニコニコ動画釣りサムネに釣られて開けばマッチョな男同士のレスリングのような物が始まる。

「またこれか」と思うと同時に、なぜかそう聞こえてしま空耳コメントのせいで面白くなり次第に兄貴が出ている動画ばかり見るようになってしまった。

一番有名な木吉カズヤとのレスリング動画に続き鎌田吾作やいかりやビオランテとの絡み合いを見た。兄貴が出ている別のビデオも見た。そのビデオに出ていた他の男優が出ているビデオを見て…とレスリングシリーズにどんどんはまっていった。

ただ動画を見ているだけでは物足りなくなり自分も作ってみようとWindowsムービーメーカーMAD作ってみたりもした。今でもニコニコ動画に残っているが、素人が作った拙い編集で今なら見向きもされないだろう。それでもコメントが付いて嬉しかった。そこから動画編集にはまった。

人付き合いが苦手な典型的オタクニコ厨だったが、レスリングシリーズ(あとドナルド松岡修造エア本等)という共通話題で友人も出来た。使いやすい語録やたくさんのキャラクターが居る所など、昨今のアニメのノリに近かったんじゃないかと思う。

当時高校生だった自分社会人になったが、あの時学んだ動画編集技術知識が今でも仕事で役立っている。兄貴には感謝してもしきれない。

ホモビデオ男優バカにするなんて」と怒る人も居るだろう。日本動画サイト自分が出ているAVオモチャにされていると知ったら怒って当たり前だ。

しか兄貴はそんなケツの穴がキツイ男じゃない。日本での扱いを好意的に受け取り、イベントに出るために来日生放送に出たり自ら素材を提供したりと大人対応をしてくれた。ニコ厨運営の悪ふざけに乗ってくれるユーモア溢れる人だった。

イベントでの兄貴コール笑顔で答える姿やインタビューでの受け答えなど「妖精哲学の三信」を体現化したような姿に感動した。ネット創作された人物像そのものの「兄貴」がそこに居た。

レスリングシリーズが下火になってもtwitterMADファンアートに触れ、なぜか台湾イベントに呼ばれてそこでも大人気だったようだ。

そんな彼の急逝。嘘であって欲しいと思う。しかソース母親発言となれば信じざるをえない。本人のtwitterFacebookも止まっている。仕方ないねと諦めるためにこの増田を書いた。こんな時間まで起きてるだらしない男でいやぁサーセン…。

でも最後に言わせてくれ。ビリー兄貴、歪みねぇな!!!

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