自衛隊に入ってから、漫画やアニメなどの創作物における軍人の階級によく注目するようになった。
少年漫画なんかでよく大佐とか少佐とか出てくるけど、実際の自衛隊の1佐とか本当にごく稀にしかいない。
そしてほとんどの1佐がおじさん(おじいさんと言っても過言ではない)である。ハガレンのロイ・マスタング大佐は29歳らしいが、あんなイケメンの青年1佐とかはまずもって自衛隊には存在しない。まぁフィクションは嘘が無きゃ面白くないし、ファンタジー要素強めな漫画とリアルを比べても仕方ないけども。
もしもパッと見で青年に見える1佐なんて人がいたとしたら、防衛大学校を主席に近い成績で卒業してその後の数度にわたる教育課程も全てトップでクリアした超人だろう。残念ながらそんな神様のような人にお目にかかったことは未だない。もしかしたら日本のどこかに数人かいるかもしれない。
リアルとフィクションのギリギリの境目で階級に説得力があるのは、エヴァの葛城ミサト。ミサトさんは超エリート。29歳で1尉→3佐はまだギリギリでありうる。実際、30歳の1尉の人には一度会ったことがある。
エリートコースを突き進んだ新進気鋭の若手幹部もさることながら、長年キャリアを積んだ自衛官が中年から幹部試験を受けて任官する場合も数多い。若い3尉よりもむしろ、お年を召されている3尉、2尉といった方をたくさん見かけるように思う。
幹部にも色々ある。防衛大を出たての22歳の3尉と、20年以上自衛隊生活を重ねてから幹部になった中年3尉の序列が同じなんてことザラにある。だから「こんなに老けてるのに1尉なの?昇進遅すぎじゃない?」みたいな見方は早計だ。若くて出世が早い=有能、という等式は必ずしも成り立たない。
創作物の中では、部隊を指揮し全体を統括する立場にある幹部たちが主要人物となることが多い。そりゃそうだ。そもそも大佐とか少佐とか肩書きがカッコいいし。キャラクターにしやすいだろうし。組織を動かせる力は即ちストーリーを動かす力につながるし。
色々な漫画・アニメで、イケメンでエリートの大佐とか、とんでもないカリスマを持った少佐とかが登場するのは、面白いフィクションを創るという上で当然のなりゆきと言える。
そんな輝かしい彼らの陰に隠れて、定年間際のおじいさん大佐がいたり、そもそも幹部にもなれない(あるいは目指そうともしない)膨大な数の部下がいたりすることを勝手に空想するとなんだか面白い。
ヘルシング(漫画)はきちんとそのあたりを描写していたのが流石だなと思った。
当たり前だが現実の自衛隊とフィクションの軍隊との間には、階級における温度差みたいなものがある。
フィクションの軍人はみんな往々にして超人じみたエリートだ(じゃないとお話がつまらなくなる)。ワンピースのコビーの出世スピードなんてまさしく超人の域だ。
現実じゃこんなのあり得ない!リアリティが無い!みたいなことを言いたいのではなくて、現実は現実としての、フィクションはフィクションとしての面白みがあるなぁとしみじみ思うのです。
もしもパッと見で青年に見える1佐なんて人がいたとしたら、防衛大学校を主席に近い成績で卒業してその後の数度にわたる教育課程も全てトップでクリアした超人だろう。残念ながら...
主席って20年かかっても20人しかいないんだが 自衛隊は約25万人ね
時代背景がどうとか色々あるけどフィクションの軍人を割り切って楽しめるならハインラインの「宇宙の戦士」おすすめ
近代以降の軍隊、かっこいいよな。好きだ。 若くて溌剌としてイケメンだったり美少女だったりする軍の指揮官、いいよな。好きだ。 でもこの2つを両立させるのは難しい。王子として...
ブルー・ハイドレードは傑作だからみんな知ってるに決まってるだろ。アニメ化作家だぞ。
親父が年を召してからの二尉だったけど、ちいさいころ一緒に戦国自衛隊見てて階級が変だと言ってたのは覚えてる。 まあ、ヘリのパイロットの階級が低すぎるという内容だったと思う...
自衛隊関係はまず呼称が政治的言い換えを強いられてアレという部分で既に分断があるのだ 階級とか特別に理由でもなければ大抵は認知度も鑑みて「普通の軍隊」のを使うし
軍隊の規模と、どれだけ戦闘に出てるかで出世の機会が違う。撃墜王のハルトマンなんかは終戦時23歳で少佐だし、戦争だらけのファンタジー世界ならありえない話ではないかなあ。
平時と戦時では違うんだろうね。 軍事はよくわからないで言っているが。
ドイツ軍のパイパーは20代で大佐でパイパー戦闘団つって1万人くらい?率いてた 外人だしイケメンだし強いしクソカッコイイ
虚構だから年齢と階級の関係は飲み込むし超能力も受け入れるけど 違和感があるのが中学生の若すぎる隊長がどうやって人間関係をやれてるのかだ
何の仕事をしててどういう人間性かの方が気になる anond:20170724234904