2016-11-18

マンガ実写映画化が嫌な人も、その映画に貢献してる

先に言っておくと、すごく普通のことを書く。

最近マンガ実写映画化で話題になっているものと言えば、銀魂ハガレンジョジョくらいしか今思いつかないけど、さらに毎度毎度話題に上るのが、

原作を汚すな」

出演者全然キャラに合ってない」

などの反対派の声。



自分実写化と聞いて、「もう漫画で完成されているので、実写化必要なし」と思う作品もあれば、実写化されたものを見て「その漫画もっと好きになった」と思う作品もあり、作品それぞれ思うことは違う。

ちなみに実写化さらに好きになったのは、のだめカンタービレ重版出来だ。素晴らしい実写化があるのも事実ではあると思う。


しか最近実写化企画が乱立しているように感じる。ここまで多いと、もはや金の匂いしかしない。

漫画の内容に関係なく、人気だけで儲けるために実写化をしていると思われても仕方がなく、作品を汚していると、とてもネガティブな印象を持つ。


しかし、そういう世間の反応が、実は実写化にいい影響を与えてしまっていると思う。

今回のトランプ勝利でもあったように、「悪名無名に勝る」。

企画側は、とにかく悪い印象でも、いい印象でも「話題になること」が大事なのだ

これだけ話題になれば、確実に映画を見る人はいる。

「思ってたより面白かった」

マジでつまんなかった」

「見てないけど、そこまで言うほどなのか?どんな風につまんなかったor面白かったんだろう?気になる」

観なくても気になって貰える。

これだけ創作物にありふれた世界で、人々に何の影響も及ぼさず、誰の目にも止められず、忘れられる作品死ぬほどある。

映画漫画も同じだ。

漫画なんて毎日大量にTwitterで流れてきては、一瞬で読まれて数日後には読んだことも忘れられている。

作者がどんなに死ぬ気で書いたとしても、10年、20年かかって描いたとしても目にも留まらなきゃ、描かなかったのと同じだ。

誰かの目に留めて貰えたら、幸せである


叩かれようが何だろうが、漫画家にとって作品自分の生きた証。

まれない、忘れられることが何よりも一番怖い。

まれなきゃ、何も感じてもらえない。

情報社会の中で波の中で生きていくには、辛いけれどもこれしか今はないのだと思う。


そういったことを考えると、作者が実写化OKしてしまうのも無理はない。


実際作者には「ハナクソみたいな」金額しか入ってこない、と銀魂の作者空知先生証言している。単行本の方が全然儲かる。しかし、そんな金よりも自分作品をみんなの心に届けたい、という気持ち実写化に協力していると、単行本質問コーナーで答えている。



じゃあ、実写化反対のファン気持ちはどうすればいいのか。

本当に心の底から嫌なのであれば「一切反応しない」のが一番ではある。しか話題に上がらないのは作者の方がかわいそうなので、オススメはしない。


作者や映画製作者は、十分にファンを思いやる必要があるし、

実写化してほしい漫画」、「どの女優俳優キャラを演じてほしいか」などアンケートをとるなり、意見を聞いてるという意思表示必要だと思う。実現は難しいとしても、そういう努力が見えたら好感が上がる。

ファンは好きな作品企画に携わることがもちろん好きだし、一緒に作品を作り上げたような気分にさせてあげれば、今よりももっと好意的実写化に対して反応する人が増えるのではないかと思う。

多くの会社みたく勝手に色々と決めて、「もう何言ったて、しょうがない。決まってしまったことなんだから…」と諦めさせるのはやめて欲しい。ただでさえ日常絶望を感じているのに。



最後に、

逃げ恥面白いよね。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん