今回は裏サンデー
ふぅむ、まあ前回書いた感想とおおよそ同じ理屈が書かれているかな。
ただ、ここまでのことを実行に移せる存在としてシロガネが適任というのはメタ的に見れば分かるのだけれども、シロガネ自身がそこまでの執念を燃やす理由が、作中の描写だけでは弱いと思うんだよなあ。
ちょっと雑というか、丁寧にやるべき部分を間違っている気がする。
ラストのああいう展開は、まあクロガネたちのこれまでの活躍の結果だとか様々な因果を考えれば、そこまで不自然というわけではないんだけれども、やや予定調和感があるのも否めない。
や、嫌いじゃないけれどもね、ああいうの。
個人的に、もうこういう展開やキャラで話進めようとするのは正直ウンザリしているんだよね。
あと、2軍の大物感を演出するために、「俺たちが苦戦した石垣を軽々登ってる!」って。
そもそも2軍の選抜組みの方々は何も荷物背負ってないんだから、実質ちょっと急な斜面登ってるだけだろう。
まあ、なんか夢オチだとか妄想オチあたりにするんだろうけれども、それを前後編仕立てにされても、気持ちの置きようが……。
まあ、正解がない以上、物語がどういう主導から作られてきたかで語るのはアプローチとして分かりやすくはあるかな。
そういうのを要素を描くと角が立ちやすい、つまり創作の世界に美男美女(ブスではない)キャラばかりなのは、コンプライアンス的なものを逆に意識しすぎた結果ってのは恐らく合っていると思う。
相対的に見て美醜が決定されるなら、最初から全員美男美女にしてしまえってのは、すごく歪ではあるが。
その他もろもろの考察の結果、今の作品作りの傾向は「みんなが語り部の時代」とし、それがカオスすぎてファシズム的であるってのは、中々に思い切った解釈だな。
考察自体は面白くはあるんだが、最終的な結論がそういう見えない風潮への挑戦ってのは残念。
ほぉ、勝ったか。
刹那の執念や得体の知れなさ、ポテンシャルもあったが、それをきっちり地力と熟練の差で倒したってのがイイね。
メタ的に見れば因縁のある刹那が勝つと思っていたから意外ではあるが、無理筋ではない。
まあ、もちろんこれで刹那は物語そのものから退場ってわけにはいかないだろうから、どこかで因縁の決着自体はすると思うけれども。