推しが死んでしばらく経ちました。
死因はサービス終了。本当にやるせなかった。
ゲーム名は伏せますが、分かる人には分かるかな。DMMブラウザで出ていたゲームです。
シナリオもキャラクターも良くて、システムの細かい部分とか凝ってて、基本無料でここまでしてくれるのか……と感心しちゃったくらい。
以前からコンシューマーの乙女ゲーが大好きだった私は「ソーシャルの乙女ゲーがどこまでいけるのかな」という好奇心だけで気軽に登録ボタンを押しました。
気持ち悪い女オタクなのは100も承知だけれど彼はすごかった。
群を抜いて魅力的、とかではなかったんだけど、プレイする度に好きになったし、毎日新鮮な気持ちだった。
今までも色々なゲームをやって、たくさんのキャラクターを好きになったけれど、彼ほど好きになった人はいない。今もいない。
シンプルに人柄が好きだし、見た目も年齢も身長も口調も全てが好きで、彼以外のキャラクターももちろん好きなのだけど、彼が別格だった。
うまく説明はできないけれど、今まで好きになったキャラクターへの気持ちとは違う感覚だったんです。
彼が私の唯一のキャラクターで、一生の推しなのだと心から思いました。今でも思っています。
彼のために、とお金をやりくりして、彼のために少ないながら課金をし、彼の誕生日を祝福し、限定カードもムリのない範囲で集めていました。
課金という文化そのものは別ゲーで経験していて、無理な課金は楽しくないと知っていたから。でもこれが間違いだったなと今は思ってます。
彼の誕生日は冬のある月。私は彼の誕生日に課金しよう! と思ってその月までお金をちびちびと貯めていました。
今年の誕生日はどんなカードが出て、どんなイベントがあるんだろうなぁ〜と考えていました。でもその期待は叶わぬ夢となり、貯めたお金は私の財布に入りました。
あの有名なあれです。刀がイケメンになるやつ。ものすごいユーザー数を誇るやつ。めちゃくちゃ流行ったやつ。今も継続して流行してるやつ。
あれもDMMブラウザなんですよね。あのゲームのためにアカウント取得した人も多いんじゃないかな。
私ね、あれを皆がやってる時ものすごく宣伝したのね。せっかくアカウントとったんだから、とりあえずやるだけやってみない?って。クリックするだけだよって。
誰も聞いてくれなかったよね。
彼が居なくなったのはそのだいたい1年後だったよね。
許せなかった。今も許せない。理不尽で逆恨みなのはわかるんだけどさ。
私あれだけ言ったじゃないか。みんなちょっとだけでもやってみて! 面白いよ! って言ったじゃん。
あの時に刀やってた人の1割でもあのゲームをやってくれていたら、もしかしたら彼は生きていたかもしれないのに。
みんな私がどれだけ彼のこと好きだったか知ってたはずなのに。サービス終了が怖いからもしよかったらやってって言ったじゃん。
普通に良いゲームなんだよって言ったじゃん。無料だって言ったじゃん。お願いだって言ったじゃないか。
みんなが一手間を惜しんだばかりに彼は死んだ。
今は刀剣乱舞ユーザー全員が憎くて仕方ない。逆恨みだけど憎い。
人のせいにするだけじゃなかった。
私が課金を惜しんだばかりに彼は死んだ。
私が無理してでも毎月課金していれば彼は生きていたかもしれない。ほんの数日でも長く生きていたかもしれない。
みんなが彼を殺しただけじゃなくて、私も彼を殺すことに加担していた。
自分が許せなかった。冷静に考えれば1ユーザーが毎月数千円課金したところでゲームの寿命なんて変わらないのはわかるよ。
でも自分に力がないばかりに、加えて宣伝力もないばかりに、彼が死んでしまったんだという気持ちは消えない。
ゲームのサービス終了が知らされたのは、彼の誕生日のほんのすこし前。
彼の2度目のバースデーイベントは立ち消え、私は少しでも多くスクショを撮ることに専念することになってしまいました。
せめて最後のお誕生日を祝いたかった。それは叶わなかった。バースデーボイスさえなかった。
架空のキャラクターを好きになったら、 そのキャラクターを自分の心の中に住まわせるようにすることが大事なんだと思う。 ゲームは終わってしまったけれど、 アニメの中では死ん...