http://ameblo.jp/akky-0829/entry-12188216276.html
かの有名な源氏物語では、頭中将(光源氏の親友、プレイボーイ)が、「女は中の品(中流)が良い。身分が高すぎると高慢だし身分が低いといやしいから」と語っています。
何故いきなり源氏物語の話?と最初は不思議に思ったが、過去記事を読んで合点がいった。
「下には下がいる。(ダメンズがモテる理由)」と題された記事にはこんな記述がある。
階層1 既得権益人(上級公務員、難関国家資格者、大企業勤務者、成功した起業家など)
と、社会をざっくり4層に分類すると、女は階層3と4に9割近く属していると思います。
つまり、階層3と4の層は、商業高校のように男女比が、男2女8くらいだと思います。
(中略)
階層1の男が「自分は意外とモテない」と思うのはしかたないと思います。魅力が無いとかじゃなくて、単に、女が居ないのが原因だと思います。
2つの記事は対になっている。後者の記事では、男性に対して「下の階層の女と結婚しろ」と説く。前者の記事では、女性に対して「上の階層の男(光源氏)と結婚しろ」と説く。そして筆者に言わせれば女の9割は階層3と階層4に属しているのだから、ここで想定している読者も階層3と階層4に属する女性ということになる。
このことを念頭に置いて改めて例の炎上した記事を読むと、少し印象が変わる。第4階層の人とは口聞いちゃダメとか、犯罪者予備軍扱いしている点は差別的と言えるかもしれないが、この記事の想定読者も第4階層である。つまり、光源氏と結婚したかったら同じ階層の人とは手を切りなさい、と説いているのだ。これ自体は差別とは言えないと思う。これが差別なら、親が子供に「友達を選びなさい」とか言うのも差別になるだろう。
それから、筆者が「生存者バイアス」に捕らわれて努力不足の底辺を蔑視している、というトイアンナの指摘も当たらないと思う。例の記事にはこんな記述もある。
たとえば、一流企業の人が二流企業へ転職することはできます。でも二流企業の人が一流企業へ転職するのは難しいです。
ですから底辺階層の人は、ほとんど一生底辺階層です。たとえば売春婦が、丸の内の会社に転職できますでしょうか?努力によっては不可能ではありませんが難しいです。
努力ではどうにもならないから結婚するのだ。結婚しかないのだ。
この様な主張は女性誌などでもありふれているし、正直そこまで炎上するほどのものでもないんじゃないの、と思う。
なお、筆者はtwitterで「私は長年読んでくれている読者のことを思っていつものとおりブログを書いただけ」と主張している。長年の読者に向けて、長年の読者にしか分からないようなニュアンスで書かれた記事を晒しあげて、罵詈雑言を撒き散らしているはてな民の方がよほど醜悪に見えるのは私だけだろうか。