今回はとなりのヤングジャンプ
今までは嫌がらせレベルだったけれども、とうとう殺しにかかってきたか。
ただ、突き飛ばしがすり抜けて、そのまま幽霊が社畜の体にひっかかったみたいな状態に。
事実上、社畜が取り憑かれしまった形になってしまい、地縛霊が外に出てしまうと。
社畜は気の毒だが、話が広がってきたなあ。
隼人の言い分は、ある意味ではとても誠実なのだけれども、それに対してのプロデューサーらしき人からの答えは、「ファンに対する『愛してる』の信憑性が薄くなるから」と。
warpというアイドルグループは成熟しておらず、故にそのファンの多くも「愛してるよ。恋愛をしている彼女は君たちとは別にいるけどね」で納得できる状態ではない。
まあ、一理あるのかもしれないけれども、この回答は世俗を意識した話であって、滋郎はだったら彼女を選んでアイドルを辞めるという。
そもそも隼人が芸能界に入ったのは好きな人のためなのだから、そりゃあ恋愛禁止だってなんならそうせざるを得ないわな。
そして、4人中2人も抜けたら、もう続けるのは無理だとして解散の話に、というところで次回か。
メタ的にみて、多分このまま解散なんてことにはならないだろうけれど、これを存続するとなった場合、私の予想では陰鬱な展開にしかならなさそうで嫌だなあ。
今回は「技術の不足をファンタジーパワーで無理やり補ったらどうなるか」という話か。
需要のある属性を扱う術師になる人が増えて、結果買い叩かれやすくなったり、魔法よりも効率的な機械が導入されて術師が食いっぱぐれるという描写も、現代社会を意識している感じがするね。
結局、資本が人である以上、この問題はファンタジー世界でもありえる、ってことか。
また、恋愛系か。
ただ、こっちはメイン二人の関係性と、それに合わせた描写がメインだね。
後に判明する新事実によって関係性が変わり、そこから紡がれる二面構成は興味深くはある。
読者に衝撃を与えるならば、新事実のネタバラシは早いという気もするが、その分語り手の苦悩などのドラマも丁寧に描けたから、一長一短だな。
ただ、そこに注力して描いた結果、二人がなぜ好きだと思っているのかを読者に追体験させる、いわばキャラクターを魅力的に描く部分が薄くなってしまったきらいがあるね。
このあたり、No.2の方と対照的ながら、オチが似てしまったのが皮肉というかなんというか。
恐らく、どう風呂敷を広げて畳むのか考えあぐねたんだろうな。
投票するかは……う~ん。
ここまで感想書いておいてナンだが、結論としてはNo.2と同じで、「面白い連載を描ける実力を見極めるための作品」としては、適切ではない気がするんだよね。
ここまで大言壮語なタイトルってことは、よほど自信があるか、なにか仕掛けがあると踏んで私は読み続けている。
だが、22話にもなって、未だその期待に全く応えてくれていない。
話進まないなあ。
進まない上に、その中で描かれることがツマラナイってのがまた厳しい。