悩みの大半はさっさと行動すれば解決する話です。
■気がついたら得意分野がなかった
早い話が、流れに身を任せていたら得意分野がなくて詰みかけてるという話です。
基幹業務パッケージのカスタマイズおよびアドオン開発をやってきました。
開発、運用、保守フェーズのすべてを経験していますが、要件定義をはじめとして、お客様と調整、折衝した経験が一度もありません。
様々なプロジェクトで仕事をしてきましたが、「何が得意なの?」と聞かれると閉口してしまいます。
■気がついたら何も身についてなかった
WEBの世界に憧れてITの世界に入りましたが、プログラミング経験のなかった自分が配属されたのは統合業務パッケージのチーム。
続けていれば何かが変わると信じて、目の前の仕事に打ち込みました。
SEの自慢話の常套句にあるように、熱が出ても点滴を打ち、心が壊れそうになっても吐きながら通いました。
配置転換で担当するシステムの業務が何度か変わっても、1から勉強してなんとかついていきました。
有名コンサルティングファームやSIerと一緒に仕事をしていて愕然としました。
自分が5〜10年かけて習得したパッケージの知識は、新人教育とOJTによって数ヶ月で習得するものだったのです。
結局知識はお金で買える。パッケージ導入という狭い世界では、知っているのが当たり前。知らない奴は入ってくるながルールなのです。
■信じてやってきた10年間
結局は自業自得です。自分のキャリアを見つめ直す機会は沢山ありました。業務外でスキルアップをする機会もあったでしょう。
それでもなお、目の前の仕事を一生懸命にこなしていれば、後から良かったと思えるときがくるだろうと、自分を信じ込ませてきたのです。
年齢が上がっても上流を経験する機会がなかなかなく、常に頭を下げながら、「経験はありませんがやらせてください」と頼み込むのが常です。
結局、アサイン先で経験させてもらえることはなく、今に至ります。
私には武器がありません。コミュニケーション能力が高くてセッションが得意なの同僚や、手を動かすのが早くて技術もある同僚と比べると、私には特筆すべき能力がありません。
彼らが早く帰っても「そういうやつだから」と認められますが、私にはバリューを出せるようなスキルがないので、結局のところ量(つまり残業)で年齢にみあった貢献をしようとしてしまいます。
これからどうすれば良いのか。
一応、肩書きはSEだったりコンサルだったりしますが、パッケージ外のこととなれば完全な門外漢。
キャリアをチェンジすることも難しいです。持っている知識もニッチで浅くてバラバラです。
自分の存在価値が日に日に値減りしていく恐怖感で押しつぶされそうです。
私は何と戦えば良いのか。何を乗り越えれば良いのか。
一度できたことはもっと効率よくやるようにしていくのがSEの仕事。 この人の10年が1年に短縮できるようになったのは素晴らしい成果だと思う。 つぶしの利かない仕事が転職に不利...