将来はゲーム雑誌の編集者になろうなんてなんとなく思っていた。
ああ、邪魔者がいなくなったな、と思った。
泣いた。
応募したら採用された。
数年勤めて辞めた。
それなりに生活できた。
ある日、恋人ができた。
この人と結婚するのだろうと思った。
酷く落ち込んだ。
追い討ちをかけるようにプログラマから私の感情を煽るメールが届き続けた。
怖かった。
気が狂った。
寝たきりになった。
仕事ができなくなった。
ある日、友人に病院に連れて行かれた。
友人は長年精神疾患を抱えていた。
その友人曰く私は鬱状態とのことだった。
診察を受けて薬を処方してもらった。
貯金は底を尽きかけていた。
仕事を再開しようと思った。
その知人と一緒に仕事をすることになった。
以前と同じレベルで仕事をすることはできなかったがなんとか食いつないだ。
ある日、恋人ができた。
一緒になる将来を考えられないとあっさりふられた。
その通りだと思った。
またある日、恋人ができた。
複雑な環境で育ったとても変わった人だった。
同棲した。
もう少し頑張って将来結婚できるようになりたいと思った。
二度浮気された。
あなたが悪いと何度も言われた。
自分を責めた。
同棲解消したいと言われ振られた。
別れたくなかった。
諦めた。
少し楽になった。
仕事はなんとか細々と続けられていた。
ある日、一緒に仕事をしていた知人が急死した。
知人の持っていた仕事の取引先の一部を任されることになった。
少しだけ生活レベルが上がった。
ぼんやりと日々は過ぎていった。
好きだと言われた。
好きだと返した。
恋人にはならなかった。
リアルで会って遊ぶようになった。
それでよかった。
多分この人もそのうち私から離れるのだと思う。
もう疲れた。
それでいいと思う。
このままだと数年もしないうちに生活できなくなることはわかっている。
それでいいと思う。
明日終わるのも数年後に終わるのも大して変わらない。
おやすみ。