2014-10-01

http://anond.hatelabo.jp/20140917154942

これは、大人の方でしたか。失礼。

「風が吹くと桶屋がもうかる」という諺を知っておいでだろうか。

 風が吹く

→砂が舞う

→目の病気が増える

盲目が増える

盲目職業である三味線弾きが増える

三味線の皮に使われる猫が乱獲される

ネズミが増える

→増えたネズミが桶をかじる

→結果、桶屋がもうかる

というもので、論理が飛躍していることを揶揄するときに使う。

なんだか増田エントリにそっくりである

しかに、個別事象については増田の調べたとおりだ。

(もちろん、先に指摘したとおり、たくさんのツッコミはある。)

しかし、それらは、論理が成り立つための「状況証拠」でしかない。

まり増田提示する根拠だけでは論理が成り立たないにもかかわらず、

(すなわち、いくつもの例外が考えられるにもかかわらず)

「こうに違いない!」と断定してしまっているから、結果、「トンデモない議論」に見えてしまうのだ。

たとえば、「株の支配→取締役を選定」という論理は、

所有と経営が一致している同族会社場合には成り立たない。

日本はいまでも、たくさんの従業員選挙権を持った同族会社が多数存在している。)

「株の支配→取締役を選定」という論理を成り立たせるためには、

同族会社を想定した場合外国人がどういう方法会社を支配するのか提示する必要があるし、

(あるいは、同族会社というファクター無視できるほど小さいことを示す必要があるし、)

外国人による支配に都合の良い人物を取締役に選任するための過程

もっと精緻検討する必要がある。

ところが、あなた提示した論拠は

日本会社株主マスタートラストという外資から」という点だけだ。

しかもそれは、別の増田によって「それは勘違いだ」とすでに否定されている。

他の部分においても、論理の飛躍は著しい。

結果的に、増田が主張する「外国人による日本支配」は、きわめて細い糸でしかつながっていないことになる。

(論拠さえ集まれば、増田の主張が成り立つ可能性が、わずかばかり残っていることは否定しない。)

誤解がないように書いておくけれども、

ぼくを含めた他人を説得するために、精緻議論を展開しなさい、と言っているのではない。

自身経験からふと思いついた疑惑意見を、上に書いたような観点から「本当にそうだろうか」と自問自答し、

ひいては、あなた自身あなた身の回りにとって健全判断をするために必要だ、というおせっかいな主張をしたいのだ。

論理の破たんを指摘するのは揚げ足取りではない。

他人と、そして対自分との健全議論を成り立たせるための、大切なツッコミなのだ

今一度自分思考過程に破たんがないかどうか、思案してみるとよいだろう。

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主張を擁護するわけではないが、人間の欲の深さについては、増田同調するところである

これは金持ちに限ったことではない、貧乏だって同じだ。

ぼくは、人間本質は「他人の芝は青い」だと思っている。

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