レンタルビデオ一週間で100円、iTunes48〜72時間で500円、とてもなくなるとは思わんのだけどなぁ。日本のiTunes発展の最大の阻害要因だよね > 2020年には「なくなる仕事」の予想が衝撃的。キャリアを考える参考に。 http://t.co/J0L3PYBQaZ
というコメントに対して、いや、パッケージレンタルは無くなるだろう!というはなしです。
パッケージレンタル屋が立ち行かなくなるのは、100円レンタルが主軸では今でも全く儲からないからです。新作に高値を付けたり、延滞金で成り立ってる商売だと思います。iTunesの利用率がたとえ1%でも、月1回でも利用するアクティブTSUTAYAユーザーって何%いるでしょう?当然iTunes利用者以外の99%じゃないですよね。世帯割合で多く見積もっても2〜3割程度じゃないでしょうか。
パッケージレンタルは非合理的です。ユーザーには店頭に出向く煩わしさ、個人登録の必要性、ソフト選択にかける時間、返却の為にまた来店、取扱いや延滞のリスクもあります。店側にとっては保管場所、人件費、品質管理等々…企業としてもオンデマンドのメリットは計り知れないと思います。現在の店頭レンタルはほぼ減価償却みたいな意味合いかな、と。
ここからが本題ですが、ソフト提供メーカーはどこを向くべきか、という問題です。我が家はiTunesで映画を見たり、映画館に足を運んだり、本を買ったり、DVDやCDや音源・動画を買ったりで月3万円は消費します。無くても生きるのに全く困らない情報コンテンツの支出を良しとする訳です。一方で100円レンタルのユーザーは?100円レンタルを好む人はコンテンツではなく価格でモノを選ぶ人です。
任天堂を危機に陥れた無料オンラインゲームの運営をを支えているのはユーザーピラミッドの頂点、数%の課金ユーザーです。ゲーム提供会社はこのごく一部のユーザーの為に制作を行います。かつ無料で遊び始めた人が課金したくなる仕掛けをせっせと組み込んで来る訳です。
同様に映像ソフトメーカーやレンタル会社も、月にレンタルで100円使う人と、月に1万つぎ込んでくれる人、どちらを向くか?自明ですよね。
映画に貪欲な人たちはとっくにオンデマンド購入/レンタル移行期に突入していると思います。仕事柄周りにたくさんいますがほぼiTunesですね。もちろんPCでGyao!ってのもあるし、ゲーム機でHuluもあるでしょう。環境は実は揃ってるのに手を出してみる「一般ユーザー」がまだ少ないだけ。Gyaoがあんなに無料レンタルを打ち出すのはオンデマンドで映画を観るこという行為を定着させたいから。
そしてもうひとつ重要なのがアダルトコンテンツ。今時TSUTAYA店頭で18禁借りる人っていますか?(まぁいるんだろうけど)
もちろんエロは無料で転がってるので十分という人もいるでしょうが、オンデマンドでちょっとお金出せばもっと良いのが観れる(よね、ひでぽんさん?)。特異な性癖モノも気兼ねなく楽しめます(よね、しんさん?)。
こうしたきっかけから多くの人がオンデマンドの合理性を実感すれば、パッケージの衰退は目に見えるだろうという次第です。文化の扉はエロが開くのです!!
あれ、なぜだか変な結論になっちゃった!!
技術は戦争かエロで発展するってのはよくある話だし別に変な結論じゃないんじゃないかな