じゃあ、俺も学生時代の思い出を書くよ
しばらくは飼い殺し。ネズミ世話当番をこなす。
その時は、研究室でやってるテーマとか材料を論文検索に突っ込んで、ページ数少なそうなやつを発表してた。
あんまり考えてなかった。
院生が教えてくれたのはそれっきりだと思う。
「なにを言ってるのかよくわからないだろうけど、この材料でこういうことをやれ。
2年前に卒業したやつの卒論の補完だから、その卒論と条件を揃えてやるように。」
どうやっていいかわからない。モノの場所も研究室ルールもわからない。
B4で似たような手技を使う先輩を捕まえて泣きつく。
その先輩、商業高校推薦で潜り込んだそうで、指数対数計算も出来ない。
左手で持って右手で注射する、その話は院生に聞いた、あてにするのはやめてとりあえず試行錯誤。
細々したルールを全無視して好き勝手やってると先輩たちから目の敵。
そんなこんな、色々と実験、というか半分はサンプルを野外から集めてきたり、それを精製したり調整したりという泥仕事が定着。
「いついつまでに誰にこういうサンプルを作って渡せ」
という指示が飛ぶようになる。
割に合わない泥仕事ばかりだったが、研究室のどこでどういう実験が動いているのか全容がわかるようになる。
他の連中が渡されたサンプルで渡された操作をしてるのに比べたら、まあ勉強にはなったわな。
とはいうものの、面白い結果がでたところで、次になにをやっていいかわからないのはやる前からわかってた。
教官狂喜するが
教官「で、次どうするか考えろ」
古今東西の文献を調べまくって、論文の束に付箋を貼りまくって、あーだこーだ説明。
その頃から自由にモノを買ったりするようになる。
たぶん院生よりも金を自由にしてた。
いつものように50万くらいのものを電話注文してたら、すっかり助教授(教官と呼んでいたのはそいつ)に研究は任せ、会議や事務仕事などに引っ込んでいた教授に見つかり、高額なものは助教授と相談して買うようにと言われる。
一声かけに行くと
教官(助教授)「お前がやってる研究に必要なモノをお前より俺がわかると思ってるのか!」
教官「増田くんは卒論のネタが3つも4つもあって余裕だから、同期の卒論をどうするか考えろ。」
要約すると、卒論のテーマを与えようと思ったが思いつかなかったらしい。
俺は泥仕事の過程で出たデータにちょいちょい足していけば、それっぽいストーリーがかける状態だったしで。
そのうちにどんどん増長していく。
今度配属されてくる後輩の面倒も一人見ろという。
同期のやつらも同じように後輩の面倒をみたりしていたが、手技を教えたりするだけだったんだが、俺の場合は卒論のネタまで考えて与えろと。
やれと言われたので、やった。
そのうち愚痴の聞き役担当にもなり、ウン年前に卒業した院生の博士論文であのデータが足りないとか、そういうまで。
なんか自分がすげぇやり手みたいに書いてるけど、教官の言ってることは半分くらいしかわからんかった。
どうも、その研究に必要な基礎知識とか、ライバルの論文は全部俺が読んでるという前提で話しているようで、
というノリ。
適当に相槌を打ってた。
教官「お前はネタが3つも4つもあるのに卒論は1つしか書かないなんて、残されたほうにもなってみろ!」
ということで卒業式の後に、卒論にしなかったネタをどうするか、誰かにデータを追加させてそいつの卒論にするとか、どうやって学会発表にもってくとか、そういう話をずっと。
相変わらず躁だったり欝だったり激しかった。
俺「先生、この間と言ってることが違うじゃないですか」
教官「おまえ、俺のことなんか信用できると思ってるのか?何年俺と付き合ってるんだ!」
しばらくして、その教官は死んだ。
自惚れではあるが、俺が院にいっていたら、死ななかったかもしれないと思ってる。
現在、某国立大学理系M2。 修士修了してから書こうと思ってたけど、 なんだかまた研究というものがわからなくなりつつあるので。 B4としての1年間 大学3年の年度末の研究室配属、...
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就職しても大学から電話があるとか 転職しても元の職場から連絡がくるとかよくきくけど 相手する必要あるの? だってもう関係ないじゃん。そりゃ世話になってたならこっちだってな...
いっつも思うんだけど、B4のときって院生の先輩の下について研究しないの?
放置型教員はたくさんいるが「全部自分で研究しろ」というのは少ない。と思う。 増田はアプローチをしなさすぎた。ひな鳥のように口を開けて餌を待ってるだけなのはB4でも甘え。 研...
「努力が足らん」って自分を責めてるみたいだけど、元増田はちゃんと指導教官にアプローチを試みていたわけだし、コミュニケーションが噛み合わなかった不幸かなあ。 気になったの...
自業自得だろ。 小学校から教えられるままに勉強して、それでいい成績とって大学入れて勘違いしたのの典型。 ひとりで研究したいテーマもないし、見つけられもしないようなのが院に...
言われたことを上手くこなすだけで課題発見力の無い人間は、 社会に出てからもろくな仕事はできないし、 院なんぞに進学するのは更に間違い。
私も院生時代あなたと同じような感じだった。別の側面から数年前にこんなことやこんなことを書いたこともある。当時はトンチンカンなところで炎上させられてはてなの恐ろしさを思...
http://anond.hatelabo.jp/20120422185333 他人事なので無責任に言い放つけれども、人から人へ伝えられる事柄はほとんど全部、親切な誰かがWeb上で共有してくれている。なので、指導者や先輩から...