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2022-11-10

anond:20221110194647

動物から倫理学入門(伊勢田哲治)』がおすすめ

https://www.amazon.co.jp/dp/4815805997

タイトルから動物倫理の本のように見えるけど、倫理学の基礎をきっちり説明した上で、それぞれを動物に応用したらどうなるか?という構成なので、それぞれの主義主張を基礎から応用まで幅広く学べる。

功利主義義務論の元となるメタ倫理学にもしっかり言及がある。

2015-05-23

イルカ漁の是非について

イルカクジラを捕ったり食べたりするのはダメだ。」

という主張の妥当性についてモヤモヤと考えてみた。



知能による線引き

食べる/見世物にするということを、「人類自身の都合で自由に扱って良い」と解釈して、人類自身の都合である種を自由に扱って良いかどうかは、その種の知能によって線引きされると仮定してみる。

妥当そうな理由を考えるとすると、「知能の高い種は後々人類対話して共生することになる可能性があるので、禍根を残さないようにしよう」ってことかな?

例えるなら、「黒人白人の都合で奴隷として扱ったのはマズかった。彼らは対話可能な存在だった。同じ過ちを繰り返さないようにしよう。」という考えを種を超えて拡張すると、イルカクジラが当てはまるということか。この例えは微妙というか黒人立場からすればアウトだけど。。

「何百年待ってもイルカクジラ対話できるようになんかなんねーよ」って話もあり、無視して良いのかという気もするが、「対話は無理でもパートナーシップを持つことはできるんじゃね?」という感はあり、地上におけるヒトとイヌ関係ぐらいは持てるような気もする。イヌを食べる人々もいるが。。



文化による線引き

食べることに限って考えれば、「なんかしら食わんといかん。それは人類に限らないし、これはしゃーない。」って話はあり、その視点では種を区別せず何でも食べるのが最も正しいのか?。知能によって区別するなんてそれこそ差別!。なのか?。え?じゃあ人間も含む?。

飢えた地域もあるものの、人間同族も含めて何でも食べないと種を維持できない状態ではないので、なんらかの線引きを行うに至ったのは自然なように見える。とすると、その線引きはそれぞれの文化によってそれぞれ独自に決定される?。とすれば鯨漁イルカ漁に対する批判異文化への無理解とみなせるのか。


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おれのアタマじゃ結論出ないので、倫理学専門家に説明してほしいなあ。


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2015/05/24 19:45 追記。

書籍を紹介してくださった ChieOsanai さんとブログまで書いてくださった DavitRice さんには感謝です。

DavitRice さんのエントリ

http://davitrice.hatenadiary.jp/entry/2015/05/24/110640

とりあえず「動物から倫理学入門」伊勢田哲治ポチったので楽しみに待つという状態。

個人的には DavitRice さんの説明に納得感があり、「もうこれで良いわ。受け入れた。」などと一瞬思ったが、先を急ぐのも危険なので本を読んでまた考えるということで。

DavitRice さんの説明で一点モヤったのは

”「イルカは頭がいいから殺してはダメだ」という主張が「イルカ以外の動物頭が悪いから殺しても良い」という主張を含意しているわけではない”

の部分で、

”「イルカは頭がいいから殺してはダメだ」という主張は「イルカ以外の動物頭が悪いから殺しても良い」という暗黙の主張を含意せざるを得ない”

とはならないのかな?という点。これはおれの理解に抜けがあるのか。論理学とかの出番なのかな。まあ、本読んだら納得できる説明があるかもしれないので、後々ということで。


ブコメでは文化的背景や感情ベースとした素朴理論が多い印象で、この件についてはそうした論も排除される必要は無いよなー。という感覚

これが素朴理論を背景としたヒトという種の中で線引きを行うような話なら即刻排除される必要があるだろうけど、アニマルライツ(今日知った言葉だ!)については、ある程度の多様性が認められても良いんじゃね?みたいな。動物愛護団体の人からすれば「ざっけんな!」って話だろうけど。


一方で、文化をまたがって統一された規定を設けようとして、それぞれの線引きに乖離がある場合、「え?じゃあどっちに寄せるよ?」って話にはなるわけで、アカデミアから裏付けがある方が強いのは仕方ないのかなあとも。とはいWAZAJAZA は雑すぎだろ。。


以上は現時点での個人的見解です。本読んでまた考えます。みなさんありがとう

2010-08-26

http://anond.hatelabo.jp/20100826011314

太字強調までして熱心な批判ご苦労さん。しかし何か勘違いしてるだろ。

そんな論理、ホメオの人たちの思う壺っていうかむしろホメオの人の主張を肯定してるようなもんだぞ。

相手の主張を批判・否定するなら、「相手が何を言っているか」をきちんと理解してからにしないとだめだよ。

なんでわざわざ厚労省トンデモさんにディベートで勝たないといかんの?

厚労省がやるべきことは、有効であることが科学的に立証された治療法に対して保険適用などの制度を整備することであって、しかしホメオパシーに根拠がないことは科学的には論ずるまでもないはずだ、という話だろ。

パターン情報」だかなんだか知らないが、そんな科学的現象は他のところで観察されたことがないわけで、もしそんなものの有効性が確認されるのならばそれは医学に留まらず物理学化学をも巻き込む超ノーベル賞級の大発見だからきちんとした実験・検証の手続きを取ってきちんとした形にまとめられるはず。そしてそれをやる責任は言い出した側にあるというのが科学界にとどまらず世の中のルール。それを守らない相手なんてそもそも門前払いに付すべきなのであって、むしろ厚労省はそういうことをしてはいけない。

考えてもみろ。そんな後づけの仮説もどきの土俵に乗ってやらないといけないのなら「創造説」には絶対に反証不可能だぞ。なにしろ、向こうは「地球は4000年前に、『あたかも地球が50億年前から存在したような状態で』創造された」というのが言い分なんだからな。化石を持ち出して放射線年代測定がとかやってみても、「その化石自体が4000年前に、放射性同位体の含有率が低い状態で創造されたものだ」とか無限後出しじゃんけんを続けられるんだからどうしようもない。

君に限ったことではないが、頼むからニセ科学に「これはひどいタグを付けて喜んでる半可通のはてな民は黙ってくれないか。そういうつけ込む隙を見せられるとトンデモさんが喜んでこっちが迷惑するだけなんだから。せめて高校レベル物理化学生物のうちの2つぐらいはマスターした上で伊勢田哲治科学疑似科学哲学」とかその程度の入門書ぐらいは読んでから来てくれ。だいたい「自分でも論破できる馬鹿をわざわざ探しに行って攻撃する」なんて加虐趣味は控えめに言って悪趣味なんだよ。

2008-11-19

分裂勘違い君に禿同。しかし…

大森学派?を取り上げているのは好感が持てる>id:fromdusktildawn

普通の人が読める哲学書の多くは大森学派の人たちが書いてるからな

あと、id:umedamochioの本はおもしろいけど、あんまり持ち上げすぎるものではない

分裂君が挙げている本の方がじっくり読むに値する

小飼弾についての評価は同じだな

あと、ついでにあのヒラメもどうにかしてくれ

本屋産業廃棄物みたいな腐臭を放つよ

でもな、ニーチェだけは止めてくれ

あれは劇薬

当たり前のように「これ嫁」はどうかと思うぞ

間違ってるとかじゃなくて、害が及ぶ

もし哲学古典を勧めるなら「パイドン」とか「方法序説」とか普通の人が読めて、価値のあるものはたくさんある

あと疑似科学については伊勢田哲治がいいよ

竹田青嗣はちょっと哲学のおもしろさに気付いたらうさんくさくて読めないから

大森学派に関連する人たちの本を読んでいく方がいい

まあこのあたりは好き好きだけどねー

永井均ネコオススメ。人気がでれば100年残る名著だと思う

 
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