はてなキーワード: ポリーニとは
ツィメルマンは、現役ピアニストの中では一番うまい、と私は思っている。彼の音が一番好きだ。
だから毎年彼のコンサートだけはなけなしの金をはたいてS席で聴くことにしている。
今回も、非常によかった。
彼は、フォルテは単に力で弾くものではない、単にデカイ音を出せばよいというものではない、というのを体現していて、
相変わらず全然大袈裟ではない自然な動きで物凄く深く豊かなフォルテを出していた。
ピアニッシモも珠玉のうつくしさだった。透明できらきらした全く濁りのない音だった。
彼はいつもそうだけれど、ただ漫然と弾かれる音などただの一音もなく、かつ重過ぎない。
うまくいえないのだけれど、ツィメルマンは抜群のリズム感というか拍子感というか、
クラシックに似つかわしくない言葉でいうのならグルーヴ感のようなものを持っていると思う。
ショパンのバラ3、4とか、とても心地よく体を揺すってしまうような。
私は曲に入り込みすぎてあまりにアゴーギグをきかせたルバートな演奏は苦手で、
彼はそのへんの匙加減がちょうどよくて、流すでもなく入り込むでもなく、
その曲にうまくのっていけるような拍子感を出してくれる。
主題を繰り返す解釈は初めてだったのでちょっとそこだけ戸惑ったけれど、
その意味で31番がとてもよかった。第一楽章もよかったし、フーガもとても気持ちよかった。
ちょっと急ぎ過ぎている気がしたし、珍しいことに濁っていた音があった。
この解釈はもう一度聴いて考えたいと思った。が、実際は貧乏なので一回きりしかいけない。
一番感動したのは32番第二楽章だった。
それにしても、このまま時が止まってほしいと思う瞬間が何度もあった。
32番のトリルとか、あまりにもうつくしくて、ぞくぞくして、しあわせで、
このままこの空間にいたい、元の日常に帰りたくない、と思った。
この音をずっと心にとっておきたい、そう思うのに、
演奏会が終わって、荷物をとって、会場を出て、駅へ向かって、電車に乗って。
そのうちにどんどん消えていってしまう。
家に着くころには、大切に包むように心に刻みつけてきたはずなのに、
テクノロジーが発達してたいていのものは再現できる時代になったけれど、
あの音は一回きりでもう戻ってはこない。
時を止めておきたいなんて思うことはそうそうないのだけれど、
そう思わせてくれるのだから、
ツィメルマンは腰痛のため今回のコンサートスケジュールを大幅に変更した。
ミスタッチもあった。
どの程度のミスタッチが演奏そのものの価値を損ねるかは人によって許容量が違うだろうけど、
今回ぐらいのミスタッチだったら私は気にならなかった。
ただ、昔よりは確実に増えていた。
当たり前なのだけれど、これほどの人でも加齢には勝てない。
ポリーニを見てよくそう思っていたのだけれど、ツィメルマンだって例外ではないと今回思った。
その先も、聴きにいけるだけ、聴きにいくだろう。
時間を、止めたい。
ていうか。
あなたが完璧主義なのは知っている。要求レベルが高いのはわかっている。
だけどもう完璧じゃなくてもいいから、少なくともこの感動を思い出すよすがとしたいから、
CD出してくれ。
金があれば全会場聴きに行くさ。でもないんだもの。
ショパンのソナタと今回のベートーヴェン出して下さい。お願い。
捏造が発覚してニュースに報じられたアルファブロガーのぐっちー氏であるが、現在何事もなかったかのように平然とブログを継続している。
捏造のあったブロガーを宣伝していた毎日新聞であるが、ぐっちー氏の捏造を検証するどころか、問題のあった一連のブログ企画をさらに継続してることがわかった。
ジャパンブログアワード受賞者に聞くと題されて、ぐっちー氏にインタビューを行ったのと同じ磯野彰彦次期局長がインタビューを務め6月5日に紙面に載せている。
今回のブログインタビューもぐっちー氏の時と同じ問題をもっている。
1つは匿名の胡散臭いブロガーを匿名のまま大新聞が報じていることである。
またアルファブロガーイベントと同様ジャパンブログアワードも広告代理店が運営しており、賞の選考の過程には不明瞭なところもあり、大新聞の報道に適さない賞である問題もある。
さらにもう1つ問題なのはブロガーインタビューであるにもかかわらず、
インタビューの内容がブログの周辺のことばかりを質問していることである。
ブログの内容についての質問は、今まで同様ほとんどなくブログの中身について突っ込んだ質問がまったくない。
「ブログを読んでいなくても、読んでいてもできるインタビュー」に仕上がっている。
磯野:ブログを始めたのはどういう理由からですか?
磯野:お仕事はモバイル関係ですよね。仕事にプラスになりますか?
磯野:毎日更新ですか。
磯野:賞を受けて変わったことは?
池田信夫氏は自身のブログのコメント欄で磯野氏に対してこのように語っている。
植草氏の件をご存じなかったとしても、過去の記事をみれば、ポリーニに演奏をほめられたとか、マンデルと小泉首相の通訳をしたとか、虚言癖があることはすぐわかりますよね。この程度の裏を取ることは、ジャーナリストの基本だと思うのですが。
ところで、毎日新聞はいったいなんのためにブロガーの取材を続けてるのでしょうか。
ブログを書く動機とかがそんなに大事でしょうか。せっかくアルファブロガーと称される有名ブロガーをつかまえてどうでもいい質問をぶつける必要があるのでしょうか。
何が楽しくてこんな企画を続けてるのでしょうか。
参考
http://yoshikot64.bakufu.org/7.html毎日新聞が協力し大企業が協賛したJapan Blog Awardの残念な結果
参考
http://anond.hatelabo.jp/20080531222207
一人の記者が、何かを紹介するときは、当然現場を踏まなければいけないわけですが、
この記事の内容をみると本当にブログを見たかどうかすらも疑わしく思えます。
相手の自称してることばかりをそっくりそのまま書いてるわけです。肝心のブログの内容については踏み込んでいません。
参考