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2020-06-13

競輪ボートレース競艇)がもう観客を入れて開催している件

あらゆる世界中スポーツが中止・延期している中で日本公営競技競馬競輪ボート・オート)だけは無観客で窓口での券の発売をせず電話ネット投票だけで概ね予定通りやってきた。

しかし、緊急事態宣言が終わった5月の下旬から競輪ボートレース競艇)は実は一部のレース場や場外発売に客を入れての窓口営業を再開している。世間から見ればマイナー競技なのではてなネットでもあまり話題にならないが、世界中プロスポーツの中でもいち早く有観客開催に復帰したのは何気に凄いのではないだろうか?

オートレースも本場は無観客のままだが、場外はもうほとんど開いているし地方競馬岩手名古屋の一部の場外は再開するそうだ。JRAはもともとの観客が多いので本場も場外も再開予定が全く立っていないが。

一般スポーツが観戦チケットを売って成り立つのに対し公営競技は無観客でもマネタイズはできてレース開催自体はできるので食堂売店業者はともかく主催者収入がなくならないし、ギャンブルということで世間の風当たりが強いし昔からレース場に来た客と住民とのトラブルとかがあったということを考えると自粛ムードが長引く中、有観客開催に戻るのは野球サッカーよりも後かと思っていたら予想以上に動きが早かった。

こうなった理由を考えると

競輪ボートJRA一般スポーツよりもともと観客の人数が少ない、特に田舎の場は平開催だと一日の入場者が500人とかということが当たり前になっていたので、密になりようがない。(だから競輪ボートも記念レースは当面無観客開催を継続する)。また公営競技選手騎手は全国各地を転戦するが、人気スポーツ大会ロックフェスなどのイベントと違い観客は地元の人ばかりでよその大都会から人が押し寄せてくる心配は少ない。

・場外も競輪ボート都内ウインズのような大都市圏の大規模な施設は一部で、近年増やした場外売り場はオラレのような田舎ミニ場外が多いのでそういうところを開けても来る人は少ない。

競馬地方競馬含めてファン層が比較的若く、在宅投票比率が高いがそれよりもやはり競輪ボートは年齢層が高く在宅投票比率は低い。その中でボートはまだ若者人気があって持ちこたえているが、ファンが著しく高齢化している競輪は無観客開催になってからの落ち込みがひどいらしい。競輪が場外を再開しているのは中止になった日本選手権に代わって今年度初の特別競輪になる高松宮記念杯開催に向けてはないだろうか。またボートも先月のオールスターは6日間で150億円以上を売り上げて業界話題になったが、5月下旬から一部の場外は開いていてそのうちの5億近くが場外での売り上げだったので、窓口で券を現金購入したいニーズは今でも根強いのではないだろうか。

JRAウインズと違ってそれ以外の競技は場外は主催者自治体)以外の業者が設置運営しているので、全国の場外売り場にかかわる会社が多くて無観客開催がいつまでも続くと潰れかねないという危機感があったのではないだろうか。また本場も含めてボート競輪などの発券機の多くは日本トーターという笹川一族の息のかかった企業が作っていて、(JRA富士通フロンテックネット投票があれば窓口での投票不要になりかねないことへの危機感があるのではないだろうか。

食堂売店JRAチェーン店が入っているが地方レース場は社会福祉協議会などが店を経営しているので、無観客開催が続くことでの経営への配慮があるのではないだろうか。

 
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