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2012-09-09

原発は止まってても動いてても同じように危険」というデマ

最近になってもこのデマを信じる人が後を絶たない。このデマを信じて、原発稼働に賛成する人も多いので、正しい知識を書いておく。

基本的事実

止まっている場合と動いている場合とでは、そもそも崩壊熱が桁違いである。全面停止中の浜岡原発では、全電源喪失から燃料ペレットを覆う被覆管が溶け出すまで25日かかる(中部電力の試算)。福島第一原発1号機では、全電源喪失からメルトダウンまで4時間かかった(東京電力の発表)。これだけ余裕に違いがある。

福島原発4号機が停止中だったにもかかわらず爆発した理由

4号機が停止中にも関わらず爆発したのは、タービン建屋経由で3号機から水素が流れ込んだからである東電の資料による)。というか、4号機には燃料が装てんされていなかったため、自力で爆発は起こしえない。「使用済み核燃料プールから水素が発生し、爆発したのではないか」と考える人いるかもしれないが、先ほどの中部電力の試算の数値からも考えにくい。そもそも、東電が否定している説であるため、再稼働を正当化する理論には使えない。

仮に「原発は止まってても動いてても同じように危険」だったとして

仮に「原発は止まってても動いてても同じように危険」だったとして、それは原発を動かす理由として使えるのか?という問題もある。これを公式に電力会社が発言したら、「安全です」と言われていた地元のひとは怒るだろう。仮に言うとしても、

「ごめんなさい、本当は危険だったんです。これは説明していなかったリスクですから希望する方には移住費用負担します。住むこと希望される方には、補償金を出します。仮に事故が起こった場合、逃げ方はこれこれこうで、これこれこういう補償をすることをお約束します。」

というような話をするのが筋だ。

2011-03-31

東京電力 不祥事歴史

1978年11月2日

 福島第一原発3号機で、制御棒の脱落により日本初の臨界事故が発生。

 2007年3月まで隠し続ける。

1989年1月1日

 福島第二原発3号機で、原子炉再循環ポンプ内が破損し炉心内に多量の金属粉が流入。

1990年9月9日

 福島第一原発3号機で、主蒸気隔離弁を留めるピンが壊れ、原子炉内圧力が上昇して自動停止。

1992年2月28日

 柏崎刈羽原発1号機で、タービンバイパス弁の異常により原子炉自動停止。

 しかし、この事故を隠蔽して行政当局に報告せず。

1992年9月29日

 福島第1原発2号機で、原子炉への給水が止まりECCS(非常用炉心冷却装置)が作動する事故が発生。

1997年12月5日

 福島第二原発1号機で、制御棒1本の動作不良が見つかり原子炉が手動停止された。(国際評価尺度レベル1)

2002年8月29日

 原子力安全保安院が、 福島第一・第二原発柏崎刈羽原発80年代後半から90年代前半にかけ計29件の事故東電改ざんしていた可能性があると発表。

2004年1月14日

 地元原発3団体が、柏崎刈羽原発管理区域内の放射性廃棄物が外に持ち出されたため近くの土壌から人工放射性物質コバルト60を検出したと発表。

2005年6月1日

 福島第一原発6号機で、可燃性ガス濃度制御系流量計の入力基準改ざんがあった事実を認める。

2007年1月31日

 柏崎刈羽原発1号機で、ECCSの故障偽装など定期検査時の不正が常態化していた事実を認める。

2007年4月6日

 福島第二原発4号機で、制御棒駆動装置不正交換を偽装した事実を認める。

2007年7月16日

 新潟県中越地震により、柏崎刈羽原発3号機の変圧器火災。6号機からは、使用済み核燃料プールから放射性物質を含む水が海水流出

 同機原子炉建屋天井の大型クレーン移動用車軸2本が破断。10月21日には、7号機の原子炉建屋のコンクリートから放射能を帯びた水が流出していた事実判明した

2008年1月14日

 福島第二原発3・4号機廃棄物処理建屋の、海水ポンプの配管や電動機などが破損。

(「週刊金曜日 840号 2011年3月25日発売」 より)

 
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