はてなキーワード: デフレとは
自民党はもうちょっとうまいネガキャンの方法があったのではないか?と考える途中で思いついた論点
Q3 証券化が急激に進んだのはなぜか?
Q6 世界経済が急降下したのはなぜか?
Q11 大恐慌と何が同じで何が違うか?
Q12 ケインズ主義が復活したのか?
Q13 国際協調はうまくいったか?
Q14 ビッグスリー救済の問題は何か?
Q16 日本の景気はどこまで悪化するか?
Q18 雇用削減はどこまで進むか?
Q19 産業界への影響はどれほど深刻か?
Q20 家計はどれくらい打撃を受けたか?
Q23 デカップリング論は幻だったのか?
Q26 グローバル化は反転するか?
Q27 金融立国論は幻だったのか?
Q29 パラダイム転換は起きるか?
http://www.amazon.co.jp/gp/product/images/4822247449/ref=dp_image_z_0?ie=UTF8&n=465392&s=books
高速無料化も北海道は来年からやるし、公約でも全部無料と入ってないし無理って事はないのでは? 農家所得保障もやってる国はいくつもある。日本でだけ無理なんて事はないはず。子供手当て高校無償化も来年からやるみたいだしできない公約なんかほとんどなさそうに見える。あと亀井も財政出動に積極的なのはそれほど悪いことでもないと思う。デフレ不況の時期に財政再建利上げをやりたがる電波に比べりゃマシ。
そもそも、埋蔵金なんてないんだよ。
国が国際状況に併せて使うための調整金ならあるけど。
喪前、自分で経営シロといておきながら資産が過剰だはないじゃんさ。
手前で金が稼げるところと、研究開発してるところがあり。
手前で金が稼げるところはそれに応じて補助金を調整すりゃいいじゃん。
続かないと思うよ。
北海道は無料にして補修も放置するかもしれないが(無くても問題ないし)
世界情勢的にモーダルシフトの世の中に逆行しているこのお馬鹿な政策
いままでの通行料収入をすべて国庫から出すとなるとさらにどうなのよって感じ
国が維持するのは国道クラスまでで、あそこまで高規格道路を維持するのは無駄だと思うよ。
あと、この政策で危機に瀕しているフェリーをどうするんかね。鉄道、航空は?
>農家所得保障もやってる国はいくつもある。
どう考えても無駄金使って非生産的な農家を長生きさせるだけじゃんさ
今必要なのは地方の再構築とそれに併せた農業に対する施策の抜本的な転換だろ。
これでは人気取りの休耕田補助となんらかわらんじゃないか
子供手当て
これで地方の低収入カップルが子供をバンバン生んで質の低下が一層広がるんですね、わかります。
はっきりいってこれに税金を使われるのは嫌ですね。
高校無償化
これから子供が減るというのに、私立に市ねといってるんですね分かります。
http://anond.hatelabo.jp/20090912004927
じゃあデフレってとこまでは当たったんだけど生活が悪くなるってとこまでは当たんなかったんだ。
元々賃金ってのは、平均して皆が下がっていくというより、貰える人と貰えない人(=失業者)に、二極化する性質を持っているんだよね。
日本の場合、非正規雇用を増やしたことによって、それなりに貰える人(=正規雇用者)、あまり貰えない人(=非正規雇用者)、全然貰えない人(=失業者)に分かれたわけだけど、あまり貰えない人が増えたといっても当面の生活が成り立たないほどではないから、仕事があるうちはごまかされてた。
グロスで見た時、生活は間違いなく悪くなってるんだけど、それなりに貰える人:あまり貰えない人:全然貰えない人の間で認識の断絶が起きているから、「生活が悪くなる」という実感として現れて来なかったんだ。
例えば、正社員のお父さん、パートのお母さん、派遣社員で事務の娘、バイトの息子なんて家族を考えた時、娘と息子が実家暮らしなら生活に困るってことは無いわけだよね。住むところはあるし小遣い金程度は稼いで来るから。
更に言うと、日本は高度に発達した自由経済社会で、安い物が求められるなら探せる限り安い物を調達してくるだけの資本力があるわけだ。
でも、じゃあ880円で販売可能な商品を見つけられるならもっと安いのも見つけられるよねとは行かない。
利益の増えた企業がデフレに対応した低価格を中心とする業態であって全体ではありません。
デフレがダメっていう人たちは企業の利益が上がれば全体の生活もよくなるといったけど、全然よくならなかった。
だから信用を失ってしまいました。
じゃあデフレってとこまでは当たったんだけど生活が悪くなるってとこまでは当たんなかったんだ。
この間、自民党の経済関連に強い人間と話をすることがあった。その際、強調して言っていたのが民主党の経済戦略が駄目駄目だと。
一つは、子供手当て。子供手当てを各家庭にばらまいても、一年は確かに一時的に消費で良くなるかもしれないが、(更に子供手当てを増やさなければ?)翌年の経済成長はゼロ以下?になると。
もう一つは、高速道路の無料化。一時的に輸送業者の懐が潤うかもしれないが、それによって商品の価格が下がり、デフレが助長され、経済活動がまた下がり始め、給与の値下がりもする。局所的には良くなる時期もあるが、相対的に見て経済を悪化させる、デフレは経済的に見て良くないと。
で、これは自分の懸念なんだが、昨年の経済危機がまだ終わっていない状況下に日本が更に不景気に戻ったら、世界経済の危機を拡大してしまうのでは?
自民党の民主党批判だから誇張あるかもしれないと思うのだが、それにしても同じような自民党の指摘に対して民主党の人間が反論しているところを未だ見た事もなく、今度の選挙ではまず民主党の方が勝つだろうから、薄ら寒く感じる。
これらの見方で、何か間違っている点があれば指摘いただきたいのだが。
デフレ以外にも原因あるからじゃね
アメリカの経済学者でデフレ時の金融緩和に反対してる人なんか見たことないけど、懐疑論というのは具体的に誰?アメリカでは金融緩和の手段に関して有効性とかに議論があるだけで金融緩和自体に反対してる人はまずいないんじゃないかと。あとアクセスランキングとかはてぶ数とかでも池田氏が日本の経済学者でトップなわけで何を根拠に日本のネットでリフレが優勢と思い込めるのかがわからん。
いまどき公定歩合とか言うのも突っ込みたくなるが、利上げしたら貨幣価値が下がりにくくなる(どころか最近はデフレであがる)ので後半の産業空洞化はインフレじゃなくて金融引き締めによるデフレ円高の弊害だろう。
あなたの言うとおり、政府債務はインフレによって軽減されます。
そして、インフレ率は1~3%が適正だという考えが主流なので、インフレ政策(デフレ対策)は、行われています。
しかし、インフレは、打ち出の小槌ではありません。税金の一種です(インフレ税と呼ばれたりします)。
なぜ、打ち出の小槌ではないのか?それは、インフレはお金を価値を減らすことで、お金を持っている人を損させているからです。言い換えれば、お金を持ってる人から税金を取っているからです。
「お金を価値を減らすって何?」と普通の方は考えると思います。ちゃんと説明するのは難しいので、簡単なモデルを使って説明します(だから不正確な部分があります)。まず、仮想国家モデルを作って、そのモデルでインフレを発生させることで「お金の価値を減らす」事を説明します。
次のような、仮想国家ニホンのモデルを作ります。ニホンには、AさんとBさんしかいません。Aさんは、Bさんが所有する食料工場で働き、賃金としてお金50を得ます。Bさんの所有する食料工場は、食料100を生産しています。ニホン政府は、何もしない代わり税金も課していません。しかし、過去、政府は、国債25を発行してAさんに買ってもらい、Bさんの食料工場改装しました。その国債は、Aさんが買いました。この状態を下のように表記します。
A{国債=25,お金=50} B{食料=100} 政府{債務=25}
Aさんも、食料が必要ですからBさんから食料50をお金50を出して買います。そうなると下の状態に変化します。
A{国債=25,食料=50} B{食料=50,お金=50} 政府{債務=25}
AさんとBさんが、それぞれ食料50を食べつくすころ、食料工場では新たに食料100を生産し、BさんはAさんにお金50を支払います。ですから、仮想国家ニホンでは、上の2状態を行ったり来たりしてます。
A{国債=25,お金=50} B{食料=100} 政府{債務=25} ←→ A{国債=25,食料=50} B{食料=50,お金=50} 政府{債務=25}
政府は、国債をお金を増刷しることで、償却しました。上のどちらの2状態どちらの状態でおこなってもいずれ、以下の状態になります。
そして、しばらくは
A{お金=75} B{食料=100} 政府{} ←→ A{お金=25,食料=50} B{食料=50,お金=50} 政府{}
となるかもしれません。
しかし、「いつかAさんはお金は使うであろう、そして今のように食料とお金を1対1で交換していたのでは自分は飢え死にしてしまうのではないか」とBさんは考えます。そして、Bさんは食料50はお金75ださないと売らないと決めます。Aさんは一度は激怒したものの、確かにBさんが飢え死にしても困ると考え、条件を提示します。その条件は、賃金をお金75にすることです。だって、賃金としてお金75がなければ、将来、食料50が買えず、Aさんが飢え死にしてしまいます。Aさん、Bさんは、お互い死なれたら困るので、食料と賃金を値上げに同意します。インフレが発生しました。仮想国家ニホンは次のように二状態を取るようになります。
A{お金=75} B{食料=100} 政府{} ←→ A{食料=50} B{食料=50,お金=75} 政府{}
Aさん、Bさんが食料50を消費する生活は、変わりありません。ですが、Aさんは国債分の財産を失っています。これはAさんから税金を取り、国債を償却するのと、同等です。だから、インフレは打ち出の小槌ではなく、一種の税なんです。
(国債なんて買ってる人ほとんどいないだろうと考えるかもしれませんが、かなり多くの人が金融機関に預金等をし、金融機関が国債を買うことで間接的に国債を買っています。)
・本筋じゃないけど、
「ナイーブnaive」は、英語だと否定的な感じで使われることが多いので、
自分に対しても他人に対してもあまり使わない方がよいです。
・「『今のデフレ時代に、5000円も払ってる客をルールのみでベルトコンベアのように扱って、
やっていけると思うなよ?!』という圧力」をかけたいならば、
(チェーン店居酒屋の店長ではなくて)そこを運営する企業に手紙でも書いたほうがよいと思う。
もし、真摯にその意見が受け取られれば、別ブランドのチェーンが展開されるかも。
・もっとも、
お客様を「ベルトコンベアのように扱」うことでコストを下げているであろうチェーン店居酒屋で、
「5000円」も払うな。
どんだけ飲んでんだよ。
■ばななのウザッたさ
・単なるDQNでしょう。
「都会のチェーン店で起こっていることの縮図」にすり替えてしまうずるさ。
・そもそもが、融通の利きそうな馴染みの店に行けばよかったんじゃないの。
人脈があるんだから。
たとえば、最初から「近所にある閉店後の友だちの店」に行けば。
友だちなんだから閉店後の店をちょっと使わせてよ、って頼めばよかったんじゃないの?
貸切で時間延長してもらえばよかったんじゃないの?
友だちだから、迷惑かけたくなかったんですかね?
■店長のクソな感じ
・元の文章を読むと、「店員がOK」したのは「グラスをわけ」たことだけじゃないの?
(ばななより下界のルールに通じているであろう)飲食店のバイト店員なら、
一般に持ち込みを許可する権限が自分にあるかないか承知しているのが普通だろう。
・「『自分の店舗の売り上げを最大化する』というゴール」は、短期で考えるか、長期で考えるかの問題がある。
某コーヒーチェーンの創業者は、「若い女性をターゲットにしたかった。
そのためにはどうしたらよいか考えた結果、オジサンが入店しづらい感じにした。」と言っている。
・私が店長だったら、(オーナー店長であっても、チェーン店の店長であっても、)
馴染みでもない、「異様な年齢層やルックスや話し方」をするグループが、
何の断りもなしに持ち込みワイン飲んでたらカチンと来るだろうなぁ。
咎め方は工夫するだろうけど。
■ルールが絶対のお店はアリかナシか。
・「大切な会であれば、絶対にチェーンなんかに行かない」に同意します。
それが普通だと思う。
なぜ、「よしもとばなな様」御一行はチェーンへ行ったんだろ?
・「ばななのウザッたさ」を感じる理由のひとつは、
と言いくるめようとしているところにもありそう。
言いたいことがよくわかりませんでした。
■結論としておもったこと
・世代論は関係ないと思う。
私も、私の親(←当然元増田さんより年上)も、
飲食店で勝手に持ち込み飲食をするのはマナー違反と認識している。
・「もう少し弾力的」にしようとすれば、それが価格に跳ね返ると思うが、
それを納得できるかどうか。
・ちなみに、御存知かもしれませんが、
むかしは(今でもあるのかな?)フィッシングで有名な観光地へ行くと、
「お客様が釣った魚を調理してお出しします」みたいな張り紙をつけた料理屋があったりした。
調理や席や給仕を提供するので、無料ではない。
まともな料亭であれば、原材料費は3割ぐらいらしい(これも古いかな?)ので、
このとき払う料金は想像してください。
http://www.enpitu.ne.jp/usr6/bin/day?id=60769&pg=20090808
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51271236.html
生活に根ざした話で、様々な意見が噴出するってすごくいい。
個人的には、活字中毒Rさんの「こりゃ悩ましい問題だねー」という感想に同意。
ばななのエッセイに関わる客とチェーンの店長という構図は様々な立場があって難しいなって思う。
「本当に下品だなあ。こういうオッサンとは出来るだけ関わりたくないな…」ということ。
だって、自分が居酒屋で飲んでる横で「お前らはいつから酒屋になったんだよ」とか
店員とやりあってる客とか居たら、確実に酒が不味くなるじゃん。
「今のデフレ時代に、5000円も払ってる客をルールのみでベルトコンベアのように扱って、やっていけると思うなよ?!」という圧力をかけることは大事だと思う。
エントリーの冒頭に、いきなり馬鹿野郎なんて語彙を繰り出せるのは、彼一流のしょうもなさなのでどうでもいいかなと。
■ばななのウザッたさ
ばななのエッセイは生活者としての立場から「なんだか世知辛くね?」みたいな話だと思うんだけど、
途中から「私たちスペシャルな存在なのに大事にされないのはおかしくね?」と斜め上の方向に
変わっていくところが読者の感覚からズレてしまってイラッとするんだと…。
僕がばななチームに居れば、そもそもお店に入る前に「ワインを持ち込んでよいか」との承認を取るし、
よしんば融通の利かないクソ店長と言い争いになっても【近所の馴染みの店】から
ワイングラスを全員分持ってきて移し替え移動する。
ばななチームに気が利く人が居なかったのが、ばななに歪んだ残尿感を残らせた敗因かと思う。
■店長のクソな感じ
確かに店長はすごく気分が悪い。なんかルール通り過ぎて、村上春樹の小説とかに出てきそうだよね。
ルール通りであることはどうでもいいが、店員がOKといってお店の立場として承認したものを、
店長が後から出てきて反故にするってのは「組織の論理から見ても」ナシでしょう。
頑なに持ち込みはルールに反していると、客にも守らせようとするのは
「外食チェーンの倫理」には正しいのかもしれないが「自分の店舗の売り上げを最大化する」というゴールから見ても筋違い。
とは言え、無条件に糾弾したい気分になるかと言うと
「店長は店長で自分の役割をクソ真面目にこなしてるだけなんだろうな」と理解出来るから何とも…。
■ルールが絶対のお店はアリかナシか。
個人的な感覚としては、ばななが行ったようなお店は嫌いだ。チェーンは嫌いだ。
行く場合には、どうせクソチェーンなんだから、個人個人へのフレキシブルな対応を求めるのは筋違い。
大切な会であれば、絶対にチェーンなんかに行かない。
行く時は、ある種の諦念がある。どうせ、○○さんと呼ばれる馴染みの客にはなれない。
どうせ、高校生・大学生・DQNたちが騒いでてゆっくり出来ない。
とはいえ、安価でルールを大事にする居酒屋は無くならないと思う。
そこにもっとフレキシブルさ、自主性を求めるのは客としては当然だと思うけれど、
「やりがいの搾取」という議題が浮かんで、何ともいえなくなる。
オリエンタルランドや、スターバックスは、素晴らしいなと思う一方で気持ち悪いもの。
■結論としておもったこと
35歳より下ぐらいの人には、飲食で働いている友達も多いと思う。
だからこそ、自分とは切り離された存在として、お店を一方的に叩くということが出来ない。
小飼弾さんは、チェーンの飲食の現場で働いている友達と飲んだ体験とかが無いのかなと思った。
世代論なのかもしれないし、小飼弾さんはシステムの話は横に置いておき「自分がどう思うか」「自分だったらどうするか」を
起点としてしか話をしないからかもしれないなと思った。
飲食に関しては、チェーンとはいえ、フランチャイズとはいえ、もう少し弾力的に動いてもいいでしょ?
暇な時は持ち込みなんかも大丈夫だよ。但し、忙しい時間帯は勘弁してね。というのを店側も客側も共有できればいいなと思う。
「友達はOKして貰ったのにどうして俺はダメなんだ?!」みたいなクレーマーが居たりして実現が難しいのかもわからんけど…。
ここまで読んでくれた人が居たらありがとう。
僕は都内に住んでいるIT系の仕事をしている25歳なんだけれど、一意見として
「ふーん」と思っていただければ幸甚です。
--
追記 :
なんとなくモンテローザグループを想定して「チェーン」って使ってたけど、
グローバルダイニングもチェーンだし、松玄でお馴染みピューターも多店舗展開してるし、
「いわゆるチェーンの居酒屋」って、笑笑、白木や、魚民、和民、村さ来、
温野菜、養老の滝、東方見聞録、月の雫、権八とかを想定してればいいんだよね…。
あと「やりがいの搾取って何よ?!」って意見が多かったので補足。「感情労働」の次バージョンみたいなヤツ。
一般的に、素晴らしい客対応をする例として上げられることの多いオリエンタルランドや、スターバックスなんだけど
それを実現するにあたって、ある種宗教的な感じがあります。
例えば、スタバでいうと研修でグループを作ってニックネームを付けさせて…など
自己啓発系セミナーのような意識改革をさせて、仕事にやりがいを持たせるという。
それをバイク便やら、ワタミやらが【給料が安くても、納得して働いて貰うための方便】として使っているという議論があります。
ある種関係ない話ではあったのだけれど(フリーター問題でよく出されるワードだと思う)、
http://www.jimin.jp/sen_syu45/seisaku/pdf/2009_bank.pdf
首相が変われば公約なんぞ紙切れになるという事を体現してきた首相が、特に記載の無い物は4年で実現するとしている。これは、もし首相になったら解散権を行使しないという事であろうか。そんな事は無いと言うのが、過去の実例である。
そういうわけで、悪意をもって公約を解析する。公約の中に織り込んだ片言隻句を、公約が承認されたのだから実現すると主張し、都合の良い所だけを実現し、都合の悪い所は放置するというのが過去の実例である。公約の中に折り込まれた文言をあげつらう事で、本音が透けて見えるのが、自民党の公約である。
最初のページに、いきなり社会保障を取り上げている。社会保障カード・番号を2011年中に導入というのが本音であろう。そのあとに続いている信頼性と透明性を向上させるというのは、努力目標となっている。つまり、今までどおりの丼勘定で不透明な帳簿のまま、財源が足りないから消費税を値上げするという展開が、第二パラグラフで、財源を確保する為には、帳簿の赤字を増やさなければならないので、医療費の診療報酬を値上げする。医者に悪役を押し付けるから覚悟しろというのが第三パラグラフ。医療費の大部分を占める高齢者の医療費を切り分けた高齢者医療保険制度を廃止して、丼勘定に戻すという改悪を狙うのが、第四パラグラフである。
次のページの第一パラグラフで、年金記録問題における処理も、社会保険庁の後継組織である年金機構に委ねるということで、今までどおりの丼勘定を続けるとなっている。第二パラグラフでは年金制度の改革を唱えているが、丼勘定を続けるとした上で消費税の増税を主張している事から、貧民から消費税を取ってそれを貧民にばら撒くという、無駄な努力をする社会保障の実務団体だけが栄えることになる。第三パラグラフでは健康で安心できる国民生活の確保となっているが、健康をネタに旧厚生省傘下の機関が予算を食い潰すという話にしかならないであろう。続いて、生存している被爆者は、平均寿命以上に長生きしているという現実をどのように考えているのか理解しがたい一文。核兵器廃絶の為のお題目として必要なのは理解するが、道理で考えれば、無理がある主張となってきている。むしろ、日本も核武装するぞという話にした方が、周辺国は本気で心配するようになるだろう。犯罪被害者の支援というが犯罪者を発生させない事が最優先事項であり、社会の安定の為には雇用の創出が必要であるという根本を無視して税金を使い込むと主張している。そして、省庁統合、合理化という先の衆議院選挙の公約に反して設立しようとしている消費者庁と、当選する可能性のない組み合わせばかりを売りつける無選択制ロトくじの売り上げを財源とするスポーツ庁のなし崩し的容認を求め、砂防にお金を注ぎ込む、地方の土建屋まっとれよぉ。という掛け声が続き、治安維持という話になるが、治安を不安定化させているのは失業者・無業者の増加と、中国人・南鮮人等の質の悪い外国人の流入であり、これらの対策をしない限り、どんな対策も、担当省庁やその下請けが繁忙するだけの効果の無い無駄金にしかならない。
次が少子高齢化対策であるが、そもそも、少子化が必要だとされたのは、アメリカがグローバリゼーションによって経済秩序を破壊する事を選択し、食料や燃料の自給自足が求められる国際的な状況があった為である。その為に、穏やかな人口減少策として、男女平等を行い、女性に出産や結婚を愚行であると認識させた。底辺向け娯楽メディアであるテレビドラマなどで、女性がバリバリ働き、無能な男性上司をやり込めるという筋書きのドラマを流し、服や装飾品等で借金漬けにした。これで、女性は結婚に価値を見出せなくなり、また、男性もそんな女は嫌だとなり、結婚が減り少子化へと向かうようになったのである。
高齢化が問題になったのも、少子化によってネズミ講であった社会保障制度が破綻する事が判明したからであり、ネズミ講を辞めるというのが対策の本筋である。安心して働けるように、保育園や幼稚園を無償化するという話が出ているが、共働きで働かなければ食べていけないという貧しい社会において、育児を他人にお金で任せるという状況の、どこに安心があるというのであろうか。介護報酬の引き上げという主張もあるが、消費税の増税によってという前置きが3ページ前にある。
次は雇用対策になっているが、既存の産業に雇用余力は無い。むしろ、合理化・効率化によって雇用を削る事が利益になる状態にある。したがって、新しい産業を発生させない限り、どんな対策をしても無駄にしかならない。医療・介護・保育・環境等を成長分野としているが、これらを成長させる事は、貧しい社会を助長するだけである。職業訓練や職業紹介は、セーフティネットとは言えない。職安をどんなに立派にしても、職業訓練をどれほど行っても、機械の方が安いし文句を言わない以上、職が無い。若者・女性・障害者・高齢者に働き口を作る為に、企業に補助金を出すという主張にしても、既存産業は雇用過剰であるという現実を知らないという事でしかない。人手不足とされる産業は、人が行かない理由があって人手不足なのであって、補助金を出す事で、それにお墨付きを出すような真似はするべきではない。派遣労働者の待遇改善については、派遣は正社員に比べて条件が悪いのだから、その分、賃金を上乗せする事とすれば解決するのに、口入屋のピンはねと雇用者側のコストダウンとを温存したままでやろうとすれば、補助金を出すという事にしかならないだろう。その財源は、4ページ前の消費税の増税であろう。
教育文化についてであるが、学校教育は底辺を引き上げる教育であり、頂点を伸ばす教育ではないという前提を忘れている。読書人として必要な読は、一日一冊を30年間やって1万冊というのが、最低ラインだと思うべきで、義務教育で30年間なんて事は絶対に不可能である。さらに、書の方は論文にせよ、この日記のような雑文にせよ、相応の量を書かなければ、人様にお見せできるような文章にはならない。これも、10年や20年は、軽くかかってしまうと考えるべきで、義務教育でやれるわけが無い。スポーツについても触れているが、これらの対策については、この日記の
[2006.11.3] http://www11.ocn.ne.jp/~ques/diary/20061101-10.html で触れている。
コンテンツのデジタルアーカイブ化も唱えているようだが、無制限の公開がコンテンツクリエイターの利益になる状況を作ってからでなければ、民業圧迫にしかならない。これを怠ってデジタルアーカイブ化を進めるならば、国営漫画喫茶のような役立たずな赤字組織の方がマシという結果になるであろう。
経済成長政策についてであるが、経済成長を阻害しているのは何かという認識が抜けている。さらに、日本と経済利権において敵対するBRICsやアジア諸国を、いかにして潰すかという話が必要なのに、投資や市場の取り込みという話になっている。公約に2%成長と書けば、そのとおりに成長しないのは国民が怠惰だからだとでも主張するつもりであろうか。環境に優しくする為に、太陽光発電の電気を倍額で買い取り、そのコストを国民に付け回すのでは、既存の発電手法の効率を上げたり、電気を使わない生活を模索するのは、政治的に正しくない事になってしまう。国際競争力についてであるが、同じ土俵で競争するには、人口という量と質が必要になる。高度成長期に、日本は、世界中のどの国もやらなかった小型化や高性能化や高信頼化という分野に傾注した。異なる土俵を常に探し、そこを切り開いていく事こそが競争力の源泉なのである。既存産業に幾ら補助金をばら撒いても、言い分を聞いて法制度を捻じ曲げても、他国が新しい分野を切り開いてしまったら、それらの産業は全部時代遅れになり、高度成長期に日本が追い落とした国家と同じ結果になるのである。
新しい試みを資金力でパクって潰す大企業の横暴や、製造者責任を過大に追及する法制度、排他独占に偏った知的所有権の運用
(cf.[2006.12.31]) http://www11.ocn.ne.jp/~ques/diary/20061221-31.html
といった問題を解決しない限り、何をやっても税金の無駄遣いにしかならない。消費者を守るあまり、既存産業しか存続できず、雇用が切り詰められてデフレが止まらないとなる。
地上デジタル化は、電波利用料を負担しない民放や、電波利用料で運用される国営放送局と民放に分割されるのを嫌がったNHKのわがままの結果でしかない。大衆を扇動するメディアとしての存続を拒絶したテレビは、サブカルチャーへと転落していくだけなので放置すればよいが、その代わりに、大衆を扇動してコントロールするメディアが必要になる。IT化=e-Govであるとしているようでは、難しいであろう。
中小企業と建設業には格別の配慮をするというのは、献金と票の対策であろうが、今更こんなお題目を並べても、貰う物だけは貰おうという姿勢しか引き出せないであろう。それに、その財源が消費税の増税では、消費者から受け取って代理納付する税金の方が商売の利益よりも大きくなるようでは、ばかばかしくてやってられないという事になる。自分で商売をして、利益を上げるという事を経験してない議員先生には、説明しても理解できない感情なのであろう。
地域活性化と地方分権については、高速道路の無料化によって国民の分布を均一化する事が必要だが、高速道路は有料のまま、スマートIC等によってキャッシュレスで課金を続けるとなっている。そういう電子ガジェットこそが無駄であるし、国土の健全な発展を妨げる原因となっている。
食料生産については、農協の縛りによって作付けや出荷が制限される原因は、高速道路の料金が高く、運賃を乗せた以上の価格で売れなければ赤字になる為である。そして、価格が上がらない理由の一つに、海外からの輸入がある。食肉や飼料の輸入が多い為に、農産物の生産は人間の食用に限られてしまい、限られた需要の中で競争をする為に、弾力性に欠ける運用を強いられるようになっている。減反や各種補助金制度が、人間用の食糧生産に限定されている為に発生しているとも言える。海外産をコンテナで輸入して市場に卸す方が、国内産をトラックで市場まで運ぶよりも安価になる原因は、複合的ではあるが、それらを解決する施策がどこにも無い。農家に補助金をばら撒くという事であろう。
財政再建は、プライマリーバランスの達成を先送りした時点で、何を言っても信用されない。その上に、小渕政権並みのばら撒きをやっているのだから、無駄遣いを改める気が無いのであろう。
資源・エネルギーについては、東シナ海の地下資源に触れているが、友好の海にするという主張は、脳天気に過ぎるであろう。盗掘者に友好を求めても、なめられるだけである。
(cf.[2005.2.17]) http://www11.ocn.ne.jp/~ques/diary/20050211-20.html
この手の主張をする環境エバンジェリストは、誇大妄想の気がある。
行政・政治改革については、肝心の多選規制と幹部公務員の政治任命が無い。世襲規制でお茶を濁す気であろう。政治資金についても、個人献金という制度を作っても、政治自体がドブ板選挙を繰り返すのであれば、献金した記憶の無い人の名前を借りたり、故人が献金していたり、企業の従業員を使った迂回献金という事にしかならない。制度が適正に運用されている事を証明する義務は、その制度に携わっている人々全員に有る。クリーンな運用を実現したいならば、制度に頼るのではなく、日々の運用によって証明するべきである。政党の規約による多選規制は、議員が地域の利権代表になってしまうのを防ぎ、政治任命によって使った幹部公務員を議員にステップアップさせるルートを構築する手段である。世襲は問題ではない。多選が問題なのである。
1万人オピニオンリーダーというプランも、考え違いをあらわしている。党員集会を開き、意見を吸い上げることが民主主義である。オピニオンリーダーになる為には、自民党の太鼓持ちになれというのでは無意味である。
国会改革等については、議員定数の削減と立法スタッフの増加が対になっているようである。これだけを実現するのでは、公設秘書が増えるだけでしかない。
議員外交の積極展開というのは、売国する気満々の議員とか、失言癖や酒癖が悪いといった、国辱レベルの議員を排除してからの話である。その為の手段として多選規制が必要であろう。オラが在所の先生という事で、世間知らずの上に能力的に問題があるのが、多選して大臣になったり首相になったりするという現状がある以上、無理である。
最後に、自主憲法の制定とあるが、今の憲法は、GHQの素案を丸呑みした物ではないし、ちゃんと日本の議会の承認も得ている。素案の段階から日本製でなければならないというのであろうか。今の憲法には時代の変化に合わない部分があるが、そこだけを変えていけばよいのであって、丸ごと書き直す必要は無い。下手に書き直してしまうと、憲法を書き直す事が政治家の個人的な目標になってしまう。憲法の序文を書かせろと血迷うような輩が出てくるのだ。序文は、天皇が国事行為として公布を行う時に、特に大切な物だから一筆書き加えるとして付けられるもので、最初からつけるモノではないし、序文の内容はどのようなものが適切かという御下問が無い限り、議員や民間がどうこうするものではない。
突っ込みどころが多すぎる公約であるが、これが、党幹部・長老独裁制の限界なのであろう。突っ込む気にすらならない他の政党の公約よりはマシなのだが、選挙前にどたばたとでっち上げる事を繰り返す限り、公約は党総裁の独り言で終わってしまうという構造を変える気があるのだろうか。
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin2009/news1/20090729-OYT1T00037.htm
「10年以内に1人あたりの国民所得を世界トップに引き上げる」とか書いてあるけど、
日本の国民所得は39000ドルで一位のルクセンブルクは66000ドルだから10年間で今の一位の額にするには毎年7%の成長が必要。ルクセンブルクも数%ずつ成長すること考えたら追い越すには高度成長期並みの1割近くの成長率が必要なはず。にもかかわらず家計の可処分所得は10年間で百万増やすとかどういう風につじつま合わせてるんだろ?たった百万じゃどう考えても達成できないだろ。それとも1ドル50円とか大幅な円高にするつもりなんだろうか?あるいはデフレで名目では百万円しか増えないが実質では7割増やすとか?国民所得7割増えても税金がそれ以上に増えるから可処分所得は百万しか増えないとか?あるいは増加分の大半は企業所得の増加だから家計は百万しか増えないだったり?
「デフレ不況」というからといって公共事業推奨ばかりではない。
金融緩和オンリーでいいという人もいれば、財政は減税中心がいいという人もいる。
あと管理通貨制では自国通貨も無利子国債でしかないので、必ずしも国債残高を減らす必要はないし、自国通貨の国債はデフォルトするはずがなくて、財政赤字がどんどん増えてもインフレになりやすくなるだけ。