2023-07-17

自分の代わりになくなったryuchellさんに捧ぐ。

先日自殺したryuchellさんを自分の中で消化しないといけない。

どうしても今書いておかないと思いながらずっとずっと書かないでいたけど、ここでしかかけない。この文章については自分匿名という形でしかどうしても書けないし、自分noteでもtwitterでもfacebookでも絶対にかけない話だから

私は肉体的にも社会的にも戸籍的にも女性として暮らしていて、自分遺伝子をもった子供戸籍上の妻だった人と一緒に暮らしている。でもそんなことは誰にもいえないし、自分たちだけの内緒。端的にいえばカミングアウトもしておらず、対外的はいろいろある家族といっている。それでもなんとか暮らしていけるぐらい都会なんて他人に興味を持たれないし、家族というユニットは分断が可能だったりする。

こんな私だけど仕事にもお金にも困っておらず、家族を養えて、でも私の心はからっぽでどうしたらいいのかわからなくなる。好きになった人が女性でそのまま一緒にいて、でも自分の子供頃からもっていた違和感から性別をかえてしまった。

ryuchellさんに「新しい家族の形」をみたときには、応援をしたいけど「わざわざ一般に向けて言うことなのかな」というのは私の目からもおもった。家族の形を決めるのはそれぞれの家族にあっていうけど、それは外むけに言うことではないとおもうから。どういう家族の形だろうと家族だし、わざわざ「私たちはこうです」っていうと、どうしても「それはない」という人たちが現れるからだ。そんなのとは関わり合いたくないもん。トランスの人たちが傷つくことは、残念ならがほとんどの人はわからない。たぶん理解もされないし、理解される努力をしても、二項対立の枠内に押し込められて、わからなくなってしまう。

世界の片隅でささやか暮らしてるけど、それでも、ずっと死にたかった。社会から弾かれている。カウンセリングに毎週、パートナーといっても、ずっと死にたいしかいえなかった。なんで死にたいのか。

もうこの世に生きている意味がないからだ。生きていてなにかをしたいとかもないし、生きているだけ辛いからだ。だから死のうと決意をしたことは何回もあった。毎晩寝るたびに「明日目が覚めなければいいな」とおもったりしてた。

私はみんなから嫌われているとおもったから。

家族からも私がいないといいと心の底では思われているから。

最近転職したら、すごく仲良くなった友達ができた。実は仲良い友達は少し前にもできたんだけど、疎遠になってすごく傷ついた。だから慎重だったけど、結局仲良くなった。仕事めっちゃできる系女子(笑)なんだけど、仕事上で友達めっちゃ怒られた。でも不思議とつらくなかった。彼女が私ができる子だとおもって、本気でいってくれているとおもったから。

彼女からの愛を感じた。

から私はその日から不思議家族とかからの愛を感じられるようになった。だから死にたく無くなった。

そんな矢先にryuchellさんが自殺をしたというニュースがあった。

パートナーは「自分勝手だね」といった。

痛いぐらいその気持ちはわかる。

性別勝手に変わった元旦那ってそりゃ身勝手だよね。

その気持ちもわかる。

私はパートナの気持ちよりもryuchellさんの気持ちに寄り添ってしまった。

しかしたら、ryuchellさんは愛を感じられなかったのかなって思う。どんなに愛してるとおもっても愛されていることを拒否してしまったのかなって。

からSNSに発信をして、ないものをずっと求めようとしてたんじゃないかと。

からないけど。

私は私がもしかしたら死んでしまっていたのかもしれない、それを思うとほんと心がぎゅっとする。

似たような立場だとしても、なにが一線「ライン」を越えさせたのかはわからない。

ライン」はほんとすぐそばにあって、私もそこの縁にたっていたんじゃないかとおもう。

ryuchellさんは「ライン」を超えた。

私は「ライン」を超えなかった。

死んでしまえばそのうち忘れられしまう。

鷺沢萠さんを大好きを先輩がいて、自殺してしばらくしたら「もう死んじゃうと記憶からなくなるよね」といわれたのがとっても印象に残っている。

からライン」を超えちゃうということは記憶から消えちゃうことだとおもっている。

私は私の大好きな家族友達のためにこれからも生きる。

それでも私の代わりに亡くなってしまったryuchellさんのことはずっと私はたぶん覚えている。

だれにも言えないけど。

R.I.P

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